劇団四季アラジン感想 最強観劇解説レポ 全ナンバー・シーン・キャスト

劇団四季アラジン感想 最強観劇解説レポ 全ナンバー・シーン・キャスト

アラジン 劇団四季 島村幸大 観劇感想

劇団四季アラジン感想 最強観劇解説レポ 全ナンバー・シーン・キャスト

投稿日:2016-09-10 更新日:

この記事は2015年6月4日に初稿、のちに大幅に再編し再公開しました。

 

みなさんこんにちは。禁断 @J_kindan です。

今回はかなり力を入れて書きました。この記事は保存版になりますよ!

 

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完全版:劇団四季アラジンを観劇:見どころ/ミュージカルナンバー/ストーリー/キャラクター/キャストを徹底解説!

今回はディズニーミュージカル「アラジン」の特徴や解説。見どころや映画版との違いなど。

そしてミュージカルナンバーごとの解説と感想、並行してあらすじ(ストーリー)の解説。

さらに日本初演キャストの感想を中心に書いていきます。

 

まさに劇団四季アラジン解説記事の完全版です!

他サイトよりも断然詳しく書いています! 家宝にしてくださいね(笑)

 

ネタバレあり注意!

かなりの部分でネタバレしていますので、観劇まで楽しみを取っておきたい人は、別の記事を読んでくださいね。

 

長文注意!

今回はストーリーを追いながら全楽曲の解説をしていますので長文記事となります。よろしければ、最後までお付き合いくださいね。

 

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ディズニーミュージカル アラジンとは

ディズニーブロードウェイ公演制作やライセンスを管理する、ディズニー・シアトリカル・プロダクション製作。基となっているのは、みなさんご存知のディズニー映画「アラジン」(1992年公開)です。

ディズニーミュージカルとしては、2011年にシアトルでプレミア。その後2012年には数カ国で上演し、2013年に現在のブロードウェイ版のトライアウト(試演)としてトロントで上演。

トロントキャストがそのまま移動し、2014年よりブロードウェイで本公演が開始。現在も上演中の、バリバリ現役のミュージカルです。トニー賞2部門を受賞しています。

国際上演権は世界でも四季株式会社が一番に獲得(オリジナルプロダクション以外では世界最速上演)。2015年はハンブルク、2016年にロンドン、オーストラリアと続々上演がスタートしています。

 

 

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劇団四季版開幕前に不安に感じていた3つのこと

ブロードウェイ観劇常連の先輩方によるアラジンブロードウェイ版の観劇感想は「正直なところ微妙」という意見が多かったのです。ですので劇団四季がアラジンを世界最速上演する、と知った時には若干の不安がありました。

その感想を読んだから、というのではなく実は私自身も「アラジンってどうなんだろう」という疑問がありました。私が感じていた不安点は以下の3つです。

 

1:「ミュージカル・コメディ」って冠にあるけど劇団四季はコメディ苦手だよね

2:日本人の観客ってあまり笑わないというか、「観劇中は笑っちゃいけない(静かにしなければいけない)」と思っているよね

3:もしかして四季はディズニーに唆されて とんでもない作品を掴まされたんじゃないの

ということでした。

 

今思えばこんな心配をしていただなんて随分失礼な話でした!ごめんなさい!

 

しかし、これらの心配事はどれも杞憂に終わりました。アラジン日本版、劇団四季アラジンは、
とにかくめっちゃ楽しいです!バリバリ面白いっす!

劇団四季版「アラジン」を見終わって、まず一言感想を述べるとすれば、やってくれたな!! ですね。もちろん良い意味の一言ですよ。

観客の反応も上々です。開演前にジーニーから「面白いと思ったら笑ってOK」とのアナウンスがあるので、アラジンでは劇場内でも笑いやすいです。

 

アラジンはファミリーミュージカルではないよ!

この アラジン は四季ファンはもちろんのこと、ディズニーファンやアラジンというお話をよく知らない人でも充分に楽しめる良作となっています。ミュージカル初心者の方からバリバリのヘビーユーザーまで、幅広い層にオススメできます。

また、決して「お子さま向けに特化した作品」ではありません。むしろ アラジン は大人の方が楽しめるのではないでしょうか。

作風は全く違いますが、オペラ座の怪人、キャッツ、レ・ミゼラブル などと肩を並べても遜色ないかと思います。むしろ、とっつきやすさという点では アラジン は一枚も二枚も上をいっているかと。幕が上がったその瞬間から、アグラバーの世界に一気に引きこまれていることでしょう。

 

劇団四季離れした人にも一度見てほしい

これまで何となく「四季が苦手」という理由で敬遠してきたミュージカルファンや、「以前は良く見に行ったけど最近はあまり見ていない」という方にも、是非見てもらいたいです。

これまでの劇団四季の作品とは大きく違う、ということがわかると思いますし、四季のイメージが変わるかもしれません。それほど アラジン は作りこまれている作品です。

作品自体のハードルは高くないです。予習も…まぁ必要ないといえばないでしょう。
どうしても予習をしたいのであれば映画 アラジン のDVDや、ブロードウェイ版のCDで充分かと思います。

 

とにかくすぐに見たほうがいいよ!

アラジンはチケットは売れに売れており、直近のチケットはほぼ完売となっています。

ですがとにかく早く、すぐにでも見たほうが良いです。チケットの入手方法としては、前日予約かメールコンシェルジュをオススメします。

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ディズニー映画アラジンとミュージカルアラジンとの違い

それでは基となっている映画と、ミュージカル版の違いを解説します。

 

違いその1:登場人物の変更

アブー(アラジンの友達のサル)は、ミュージカル版では三人の人間のマブダチ(カシーム、オマール、バブカック)に。 ちなみに カシーム は、アニメ版第三作目「アラジン完結編盗賊王の伝説」に登場するアラジンの父親の名前と同じです・

また、ジャファーのペットであるオウムのイアーゴは、人間に変更になっています。人間ですが、完全にオウムです(笑)

さらに言うと、ジャスミンのペットである虎のラジャーは出てきません。その代わり(?)に、ジャスミンに付いている女性アテンダント(侍女)が3人登場します。ジャスミンに色々アドバイスをする役割で、ジャスミンもかなり信頼をおいているようです。「アイーダ」のアイーダとアムネリスの関係のような、といえばわかりやすいでしょうか。

 

映画版冒頭に登場する、行商人で狂言回しの ペドラー は、ミュージカル版ではジーニーがその役割を担っています。(ナンバーは『アラビアン・ナイト』)ちなみに映画版ペドラーは、ジーニー役も演じたロビン・ウィリアムズが演じています。

映画では「ペドラーはジーニーが化けている」という設定案があったそうです。

 

違いその2:魔法のじゅうたんは

映画版ではまるで人間のようにアラジンに世話を焼いたり助けたりと大活躍する 魔法のじゅうたん は、ミュージカル版では、2幕ナンバー「ア ホール ニュー ワールド」とラストのみ登場となります。

もちろん、そのじゅうたんが世話を焼いたり人間っぽく動いたりすることはなく 乗りもの としての役割となります。

ですがその 魔法のじゅうたん はこの作品を彩るすばらしい舞台美術のひとつです。同じディズニーの「リトルマーメイド」ではワイヤー丸見えですが、アラジン の 魔法のじゅうたん はそういったヒモ的なワイヤー的なものは全く見えません。仕掛けがわからない 魔法のじゅうたん には驚きです。

舞台空間を自由自在に、まさに縦横無尽にふわふわと飛び回るその動きには、まるで本当に魔法にかかったじゅうたんが飛んでいるように見えます。アラジンとジャスミンの綺麗なデュエットとともに、
美しくその世界を彩り、観客を魅了させるのです。

アラジンとジャスミンは命綱をつけて乗車しています。そりゃそうですよね。万一落下でもしたら一大事ですから。

そして、そのじゅうたんに乗って浮遊しながら、実際に歌っているというのもこれは凄いことです。

 

違いその3:ミュージカルナンバーは増加

映画版では代表的なナンバーは4曲ほど(アラビアンナイト、フレンド・ライク・ミー、プリンス・アリー、ア ホール ニュー ワールド)ですが、ミュージカル版ではプラス7曲と増加となっています。

全体を通して台詞だけのシーンと歌が入るナンバーとの割合は、おおよそ半々ぐらいになるでしょうか。

 

超一流の音響機材でサウンドは極上、そして爆音に

ここ数年はサウンド面においては、大幅にスケールダウンさせていた劇団四季ですが、このアラジンでは、驚くほど極上なサウンドが鳴っています。

音響機材協力として、d&b audiotechnik社 と Solid State Logic社 が名を連ねており、ただ音量が大きいというだけではない、それは素晴らしいサウンドを実装しています。

まずその音量の大きさに驚くことでしょうし、ミュージカルを彩る音楽面が強化されていることは、大変に喜ばしいです。

スピーカーの数はざっと数えただけでも50発以上はありました。いわゆる爆音なので終演後は、軽く耳鳴りがするかもしれませんが、ブロードウェイスケールそのままの アラジン を、サウンド面でも体感できるという意味ではその充実感は相当大きなものになることでしょう。

 

ただし演奏はオーケストラによるものではなくテープ伴奏となります。ここだけは唯一残念なところですが、でもかなり極上な音で鳴っていることは確かです。レコーディングにはブロードウェイよりも良い楽器を使用しているとのこと。

ツイッターでは「アラジンは音が大きくてビックリ」というつぶやきをいくつも見かけました。最近ファンになった方だと特にそう思うのでしょうね(笑)

音が大きいだけでなく、良い音で鳴らしてくれているのは本当に嬉しいです。

アラジンのサウンドも楽しんで下さい。

 

魔法にかかった舞台は全てオートメーション

アラジンは是非2階からも見てください。舞台装置が動く様子や、床からの迫り出し、ジーニーが出入りする奈落の仕掛けなどなど。ありとあらゆる装置の動きがよくわかると思います。それを見ているだけでも楽しいです。

 

すべてがブロードウェイ仕様そのまま!

また、衣裳、照明に至るまで全てがブロードウェイ仕様です。本場そのままの豪華なステージを楽しむことができます。

 

主役はジーニー!

はい アラジン の主役は、アラジンではなくジーニーです!

ジーニー役の力量で面白いと思うか そうでないか はハッキリと別れると思います。もちろん、劇団四季版ジーニー:瀧山久志さんは、もうめっちゃくちゃ面白いです。圧倒的な存在感です。歌います踊ります喋りまくります!

ジーニーはアドリブのような台詞が多数あります。ですがこれは今のところ全て台本通りの台詞のようです。でもまったく「台本通り」のように聞こえないというのも、ジーニーマジックですね。この話術や台詞の間が絶妙ですから、楽しめますよ。

ちなみにジーニーの台詞考案は、もう一人のジーニー役である 道口瑞之さん が担当しました。

 

ブロードウェイのジーニーは本当に自由で、アドリブで毎公演違うことを言うらしいのです。四季ジーニーはどうなるのでしょう。今後は独自のアドリブなんかも入ってくるのでしょうか。

1幕終盤の「フレンド・ライク・ミー」は11分ものビッグ・ナンバーです。このナンバーでのジーニーパフォーマンスを見るだけでも充分にチケット代の元は取れると思います。そして終演後は、あなたもジーニーの事がきっと大好きになっていることでしょう。

 

 

悪役、ジャファー&イアーゴの掛け合いにも注目

ジーニーの活躍ばかりが注目されがちですが、悪役のジャファーとイアーゴの掛け合いがそれは絶妙で面白いのです。特に牧野公昭さんの重低音ヴォイスと、人間なのにオウムそのままでかなりうるさい(笑) 酒井良太さんは超楽しいです!

このふたりの台詞術にも注目してください。

 

それではここから、アラジン の舞台進行にそったストーリー解説、ミュージカルナンバー・楽曲解説と感想を書いていきます。まずは第1幕です。

アラジンストーリー解説、シーン別楽曲解説(1幕編)です!

 

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劇団四季アラジン ストーリー解説/シーン別楽曲解説と感想:第1幕

1. オーバーチュア Overture オーケストラ

開演前にジーニーから「3つのお願い」としてアナウンスが入ります。(声はジーニー俳優によって変わります)

 

・ 場内でシシカバブーを食べないこと
・ 舞台にのめり込んで前のめりになったり、チケット購入を焦って上演中に携帯の操作をしないこと
・ 周りを気にせず大笑いして楽しもう

 

といった内容のユーモアたっぷりのアナウンスです。ジーニーの喋り口調はなぜか外国人が日本語を話している感じ風です。「タノシーンデ、クーダサーイ」的な。まぁここまで大げさではないけど、でも少し入っています。

 

オーバーチュアの音楽から大きな音量なので、ビックリします。オーバーチュアが鳴り始めると、自然と客席から拍手が沸き起こります。もうこのアナウンスによって、ジーニーのマジックがかかっているのでしょう。

 

 

劇場でケバブ売ってたら買って食べると思います。

 

2. アラビアン・ナイト Arabian Nights ジーニー & カンパニー

ジーニーが 狂言回し(ペドラー)として登場。このシーンではプリンシパル、アンサンブルとも出演者全員が出てきます。ジーニーからアグラバーの解説やこれからのお話の説明、そして主要な登場人物の紹介などをします。

カンパニー全員のダンスそして重厚な合唱と1曲目からかなり盛り上がるナンバーです。サビは「アーラビーアン、ナーーアイイト♪」耳について離れないメロディーが繰り返されます。

メインで歌うのはジーニーですが、女性ヴォーカリスト(占い師・アンサンブル7枠、今回は松本菜緒さん)による、妖艶なソロパートもあり。

 

ここでのジーニーは黒髪。後に登場するジーニーは金髪です。これはペドラーとジーニーの区別ということでしょうか。「また後で」と言うことからジーニーであることは間違いないようです。

 

3. 逃げ足なら負けない One Jump Ahead アラジン&アンサンブル

アグラバーの市場。アラジン、そしてアラジンのマブダチ三人組の泥棒(カシーム、オマール、バブカック)も早速登場。生き延びるためにパンを盗む、まるで「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンのようなアラジン。バルジャンと違うのはアラジンは「全く捕まらない」ということ。

ここではアラジンを何とかして捕まえようと追いかけてくる衛兵たちと、逃げていくアラジンとの追いかけっこをする楽しいナンバーです。

アラジンはコミカルかつアクロバティックに衛兵をかわしつつ「市場は自分の庭」と言うだけあって、建物のギミックを最大限に使い、あちらこちらへと飛んだり跳ねたりしながら逃げていきます。

途中、街の女たちがアラジンを協力したり助けたりします。「なぜか助けちゃうわ」などと言っていることから、アラジンは市場でもかなりのモテ男だということがわかります。アラジンも逃げている途中であちこちの女性と話し込む、という余裕ぶりです。

 

印象に残るフレーズは、 「クズ!ヌスット(盗人)!アクトー(悪党)!ドロボー!」
これはもちろんアラジンに向けて言うのですがまぁ酷い言われようですね(笑) また時折、映画版と同じく「ドブネズミ」とも呼ばれます。

 

アラジン役の島村幸大さんは大汗をかきながらも、軽やかに逃げまわって、軽快に歌っていたのが印象的でした。ディズニーアニメ特有のドタバタシーンを、舞台上でうまく表現していて見ていてもとても楽しいナンバーです。最後は「ジャーンプ!」と言って建物の上から飛び降ります。

基本、メインで歌うのはアラジンですが、途中で占い師(女性アンサンブル7枠)によるソロもあります。

 

4. 自慢の息子 Proud of Your Boy(プライド・オブ・ユア・ボーイ) アラジン

アグラバーの町中。アラジンは折角盗んだパンを、空腹でふらついている乞食の老婆にあげる。
優しい一面を見せます。(映画版では、貧しい子ども達にパンをあげる)

そしてジャスミン王女と見合いをするという、外国の王子(アブダラ王子)の横柄な振る舞いに腹を立てるアラジン。アラジンは殺されそうになるも、機転を効かせて間一髪で助かる。

2ヶ月前に死んだという母親との約束を思い出し、歌うアラジン。 泥棒を辞め、真っ当な生き方をすると、天国の母に誓うナンバー。

 

この「自慢の息子」のフレーズはこの後何度かリプライズされます。

ちなみにこの「自慢の息子(プライド・オブ・ユア・ボーイ)」は、映画版製作当初もともと「アラジンの母親は生きている」という設定で進められていた時に作られたナンバーで、その後の設定変更で「両親は亡くした」ことにしたため、映画版ではカットになったそうです。

 

同じアラン・メンケン作曲ということもありますが、この「自慢の息子」は、ディズニーミュージカル「ノートルダムの鐘」の主人公カジモドが歌う「僕の願い」にも似ています。

共通点は、主人公の今置かれている不遇を持ち前の明るさで笑い飛ばし、いつかこの状況から脱出し、夢見ている世界へ進みたい。という願いが込められています。

 

アラン・メンケンのピアノ伴奏で歌うアダム・ジェイコブズ(ブロードウェイアラジン役)による「自慢の息子(プライド・オブ・ユア・ボーイ)」

日本ではミュージカル俳優の井上芳雄さんが、以前よりこの歌を歌っていますね。

 

5. 壁の向こうに These Palace Walls ジャスミン&アンサンブル

アグラバー王宮。王位を奪い取ろうと企む国務大臣のジャファーと、その部下のイアーゴ。ジャスミンとアブダラ王子がもう1時間も話し込んでいることにイラついている。ジャスミンが別の国の王子と結婚をすれば、その王子が自動的に王に即位するので結婚を阻止したい。

そこに王のサルタンも登場するが、アブダラ王子は「ジャスミンは無礼だ」と王に言って怒って帰ってしまう。ほくそ笑むジャファー&イアーゴ。サルタンは「ジャスミンにもっと厳しくしなければ」と怒り始める。

 

が、ジャスミンが登場すると「ジャスミンちゃーん♪」とデレデレするサルタン。このギャップが面白い。吉本新喜劇ならジャファーとイアーゴは間違いなくズルっといくところ。しかし結局、古い考えの父(サルタン)とジャスミンの主張は合わず、ジャスミンは怒って自分の部屋へ戻ってしまう。

 

王の考え:伝統と法律にのっとり、王女はロイヤルな血筋の王子と結婚すること

ジャスミンの考え:王女の美貌や王国の財産目当てだけの、国略で結婚するのは嫌だと考えている

 

ジャスミンの部屋に待つのは3人のアテンダント(侍女)。(アンサンブル1枠、5枠、7枠)ジャスミンは「外の世界へ出てみたい」と強く願う。「王女たるやこうでなくてはならぬ」と、王の口真似をするジャスミン。笑うアテンダント達。この王の口真似をするジャスミンはアイーダっぽい。

ここからナンバーへ。小刻みに上下する出だしから、その後は伸びやかに歌うジャスミン。聴かせどころではジャスミン役の岡本瑞恵さんによる倍音出しに驚き。

 

岡本瑞恵さんはウィキッド のエルファバチックにパワフルな歌声を出します。

 

ナンバーラストは、アテンダントが町中へお忍びで行けるように、服やら靴やらをジャスミンに差し出します。

 

このナンバーの後はシーンが変わりジャファーとイアーゴが「どうすれば王位を奪えるか」と、策略会議中。この二人の掛け合いがとにかく可笑しい。歌はないが、この二人の話し方や間のとり方だけでも充分満足できます。

「魔人ジーニーを使う」ということを思いつき、魔術を使ってランプの場所を突き止める。また、その場所に入ることができるのは「ダイヤの原石=アラジン」であるということを知る。二人はアラジンの捜索へ。

 

6. バブカック、オマール、アラジン、カシーム Babkak, Omar, Aladdin, Kassim バブカック、オマール、アラジン、カシーム、ジャスミン&アンサンブル

再び市場。

泥棒をせずにストリートパフォーマンスで稼ごうと提案するアラジン。最初は難色を示していたマブダチ三人組だが、「みてみて、オマールステップだよ」「バブカックステップが最高さ」「いや、アラジンステップが一番」「何と言ってもカシームステップ」などと争い合い、ナンバーがスタートする。

 

町中のアンサンブルも加わり、もうノリノリのダンスシーンに。

 

途中、曲調がジャスミンの「壁の向こうに」に変わると、ジャスミンがお忍びで市場を訪れ、ちょうどそのパフォーマンスに遭遇する。好奇心旺盛なジャスミンは早速ダンスに合流。

 

そしてまたジャスミンの曲調に変わると、今度はアラジンとファーストコンタクト。妙にスローモーションな動きになり、ひと目でお互いが惹かれ合ったという様子が伝わる。

 

このナンバーのサビは、アラジンとマブダチ三人の名前がそのままフレーズになっている、「バブカック、オマール、アラジン、カシーム!」。このフレーズでキャラクターの名前を憶えることができます。

 

ディズニーと劇団四季ではこのナンバーの呼び名は頭文字を取って「BOAK」(ボアック)と言うそうです。

 

7. 行こうよ どこまでも A Million Miles Away アラジン&ジャスミン

ダンスが終わり、早速ジャスミンを口説き始める色男、アラジン。ジャスミンは悪い気はしないものの、初めて出てきた外の世界に強く興味を惹かれる。「お金を払って品物を買う」ということを知らないジャスミンは屋台のリンゴをアラジンにあげてしまう。怒る行商人。

その時にアラジンは「この子左巻きで」というちょっと特殊な台詞アリ。※左巻き = 変わり者 という意味。原語だと”crazy”

そこにまた衛兵があらわれ、二人は追われる身に。アラジンの住み家に逃げ込む。

ジャスミンは王女という立場を明かさず、アラジンに悩みや不満を打ち明ける。アラジンは「ここよりマシだよ」と言って慰める。どんどん惹かれ合ってゆく二人。

「行こうよどこまでも」は そんなシーンの途中で歌われるナンバー。アラジンとジャスミンはメインパートとハモリパートが複雑に入れ替わります。

 

このハモリがかなり複雑で難しいナンバーですが、島村さんも岡本さんも綺麗なハモリを聴かせてくれました

 

ナンバー終了後、のちの伏線となる「僕を信じて」というアラジンの台詞があります。衛兵に追われる二人は揃って、『逃げ足なら負けない』のようにジャンプします。

 

8. ダイヤの原石 Diamond in the Rough ジャファー、イアーゴ&アラジン

アグラバー街中。

アラジンとジャスミンは衛兵に捕らえられるが、ジャスミンは「王女の命令」としてアラジンを解放させる。だがジャスミンが行った後に衛兵はアラジンを殺そうとする。

そこにジャファーとイアーゴが老人に変装をして割って入り、衛兵にワイロを渡して、アラジンを解放させる。そしてアラジンに、「助けたんだから魔法のランプを取ってくるように」と迫る。

ナンバーでは、渋ってなかなかOKを出さないアラジンに、ジャファーとイアーゴがあの手この手で承諾させようとする、という内容。ジャファーは「プリンセスジャスミン」の名前を出してだんだんその気にさせていく。

 

主にジャファーが歌う。ジャファーは超低音パート。ジャファー役、牧野公昭さんの渋すぎる重低音ヴォイスが響き渡る。イアーゴはノリノリでジャファーをサポート。コミカルにバイオリンを弾いたりして、大げさに「アーアー♪」とオペラチックに歌ったりと、とにかく可笑しくて楽しいナンバー。

 

ふたりとも悪役なのに全く憎めない存在です。

 

9.  理想の相棒 フレンド・ライク・ミー Friend Like Me ジーニー、アラジン&アンサンブル

仕方なくOKしたアラジンは意を決して洞窟に進む。洞窟からは侵入者を威嚇する、重低音の声が響き渡る。この声を担当するのは「美女と野獣」モリース役の種井静夫さんです。

洞窟の入り口から様子を見ているジャファーとイアーゴにあれこれ言われながら アラジンはついにランプを見つける。だが、「他の宝には手を触れてはいけない」という掟を破ってしまう。(ジャスミンに似合いそうなヒスイを見つけて触ってしまった)

 

 

洞窟の出口は閉ざされてしまい、脱出不能に。アラジンは気を失う。すぐに起きるが頭を打ったのか、「頭が…」と言う。

 

アラジンはランプに書いてある文字を読もうとして汚れている部分をこすると、魔法のランプから煙が出てきて、回転する奈落からジーニー登場。待ってましたとばかりにジーニーに大拍手が起こります。
ここからはジーニーの独壇場に。

 

「全国のジーニーファンの皆さん、お待たせしました」
「タラララ、タララ、タッタ♪」(と歌ってコーラスラインのダンスをする)
「あれ、拍手が足りないんじゃない?」(と言って、更に大きな拍手を要求する)

 

また突然ラップを始める、などなど。最初からやりたい放題で飛ばしまくるジーニー。そしてなぜか若干オネエ口調(笑)。

アラジンに「どこから来たの?」と尋ねられ、「ワシは山口から出てきたんじゃー」と、突然訛り始めるジーニー。 これは今回ジーニー役の瀧山久志さんが山口県出身なので俳優によって違います。(道口瑞之さんは「茨城から出てきた」、萩原隆匡さんは「僕は東京出身さ!」)

 

「この後僕のビッグ・ナンバーが控えているから」と 後に続く フレンド・ライク・ミー をにおわせるジーニー。そして一通り、アラジンとジーニーのボケとツッコミが終わり、ようやく フレンド・ライク・ミー がスタート。

 

客席との掛け合いもあり。途中ふたつまではアラジンが言ってくれるが、 最後の「ビビディ・バビディ・ブー」はアラジンは言ってくれないので、ここは客席から大声で言いたい(返したい)ところ。 この日は小声ですが、言ってる人はまぁまぁいました。

 

途中マジック、クイズ、ダンスバトル、ソングショーなどを経て、タップダンスへ。アラジンもタップを踏みますが、これはジーニーのマジックによるという設定。

 

 

このナンバーの間、ジーニーは歌いっぱなし喋りっぱなしそして踊りっぱなしです。

ソングショーでは「往年のオールディーズ」として 他のディズニー作品(美女と野獣、リトルマーメイド、ポカホンタス)から名曲をピックアップするサービスぶり です。

 

瀧山久志さんはオペラ歌手なのでとてもエエ歌声で歌います。時折「ワハハ!」と言って笑うのですが、その声もまたいいのです。ワハハ!

圧巻の フレンド・ライク・ミー 終了後はショーストップ状態となります。ここはもう拍手を止めることはできません。ありとあらゆるエンターテイメントを寄せ集めた、まさに ”美味しいところ取り” の11分間です。

「フレンド・ライク・ミー」のナンバーだけで11分なので ジーニー登場シーンから入れるとかなり長いですが、それでも全然退屈することはありません。一番大笑いできて楽しいシーンはここですから、リラックスしてタップリ堪能してくださいね。

 

 

10.  1幕フィナーレ Act One Finale (Friend Like Me Reprise / Proud of Your Boy Reprise) ジーニー&アラジン

王宮。

ジャファーが「アラジンを処刑した」とジャスミンに嘘をつく。それを信じ怒り泣くジャスミン。慌てるサルタン。王位継承第2位のジャファーは、「もう世界中の殆どの王子と見合いをしたジャスミンには結婚相手はいない」と安堵する。

すると 「悪人笑いがしたくなってきた」とジャファー。「ご一緒しても?」とイアーゴ。

この ”悪人笑い” は本当に悪そうに笑うので注目ポイントです。オチも良い 笑

 

砂漠。

ジーニーとアラジンが話しながら歩いている。まだ一つ目の願い事に悩んでいる様子。ここでジーニーの願いは「自由になること」だと知るアラジン。アラジンはジーニーに「最後の願いは ”ジーニーを自由に” する」と約束します。

 

そしてようやく一つ目の願いへ。王女ジャスミンを射止める為に「王子になる」こと。すると フレンド・ライク・ミー の音楽が再び鳴り、ジーニーはアラジンに魔法をかける。アラジンは早変わりで王子の衣裳にチェンジします。そして「魔法のじゅうたんの準備をする」と言うジーニー。

 

そして 自慢の息子 の音楽に変わり、アラジンソロへ。いよいよ願いが叶い母親と約束した「真っ当な人間に」なるべく期待を膨らませます。

 

ここで1幕終了。 客席からは、どよめくような声が沸き起こります。

いやもうミュージカル「アラジン」がタップリすぎて、楽しすぎて、胸がいっぱいすぎて、思わず声が出てしまうのでしょう。1幕終了後にこのような どよめき が起こるのは ウィキッド 初演以来ではないでしょうか。

 

次はアラジンストーリー解説、シーン別楽曲解説(2幕編)です!

 

引き続きアラジンの舞台進行にそったストーリー解説、ミュージカルナンバー・楽曲解説と感想を書いていきます。第2幕です。

 

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劇団四季アラジン ストーリー解説/シーン別楽曲解説と感想:第2幕

1. プリンス・アリー Prince Ali ジーニー、バブカック、オマール、カシーム&アンサンブル

王宮。

カシーム、バブカック、オマールが アバブア国 の プリンス・アリー の従者として登場。お揃いの白い王族衣裳を着ている。プリンス・アリー(王子に変身したアラジン)を讃え、行進するド派手なパレード。

メイン・ヴォーカルはやはりジーニー。ジーニーは青色のジャケットを着ているが、途中からはやはりお揃いの白い衣裳に。アンサンブルが次々と入れ替わり、大人数のパレードであることを演出する。

映画版のように動物たちは出てこないが、その代わりにプラカードなど別の表現で動物も行進していることを表しています。ナンバーの最後には舞台左右から、金色の紙テープが客席に向けて飛び出します。

 

ナンバー終了後、自己紹介するプリンス・アリー。サルタンは新しい花婿候補登場に喜ぶが、王位継承の邪魔となるばかりのアリー王子をジャファーは気に入らない。

そこにジャスミン登場。 アリー=アラジン だと気づいていないジャスミンは、またも「結婚相手を勝手に決めないで」とアリーを門前払いしてしまう。サルタンはジャファーに「アリー王子には今夜は泊まってもらうように」と指示をだす。

 

2.  新しい世界 ア・ホール・ニュー・ワールド A Whole New World アラジン&ジャスミン

アラジンはマブダチ三人とケンカになりその後ジーニーの忠告にも耳を貸さなくなる。そしてジャファー達の策略により、ジャスミンの部屋へ。ジャスミンは勝手に部屋に入ってきたアリー(アラジン)を追い出そうとする。

非礼を詫び、バルコニーから飛び降りるアラジン。ジャスミンは慌てる。しかしふわふわ浮いてくるアラジン。

 

 

魔法のじゅうたんに乗っているアラジンは、「僕を信じて」と言ってジャスミンを誘う。ジャスミンは以前にも聞いたその言葉を信じ、ふたりは魔法のじゅうたんへ。

 

美しい星空の中、まるで本当に魔法がかかったように舞台空間いっぱいにふわふわと飛び回る、”魔法のじゅうたん”にウットリです。かなり高い位置まで上がりますし、上がったり降りたりかなり激しい動きをします。

ここでは空中を飛びながら歌うということもあり、プレスコかと思っていましたが、しっかり生で歌っていました。

じゅうたんはかなり揺れているので相当歌いにくそうですがとても綺麗なデュエットで、ふたりとも素晴らしかったです。

映画版のように見知らぬ国には行かず、すぐにジャスミンの部屋へ帰ってくる二人。そして甘いキス。ヒューヒュー!

アリーをアラジンと途中から見抜いていたジャスミンは「今度は本当のことを言って」とアラジンに言うが、アラジンはまたしても「王族の人間である」と嘘を付き、偽りの自分を貫こうとする。それでもジャスミンは喜び「父に結婚相手が見つかったと言ってくる」と言い、部屋を出てゆく。

 

しかしアラジンはジャファー達に捕らえられる。罪名は「結婚前の王女の部屋に侵入した」こと。連行されるアラジンを目撃したオマールは、急いでカシーム達が居る市場へ走る。

 

3. 危険な冒険 High Adventure バブカック、オマール、カシーム&アンサンブル

市場。

オマールに「アラジンのピンチ」を知らされたカシームとバブカックは、最初は揉めるものの、固く結ばれた友情を思い起こし、アラジン救出へと向かう。

市場で武器となる剣を調達。砂漠を駆け巡り、王宮に侵入。途中で衛兵たちとチャンバラシーンに。

 

…と、文字にして書くと結構緊迫したシーンのように思えますが、実はとても楽しいナンバーです。映画版にはないシーンですが、ディズニーっぽいドタバタシーンがうまく練りこまれ、舞台化されています。

3人の俳優ファンにはたまらない見どころナンバーとなるでしょう。

 

特徴ある三重唱「アー、アー、アー♪」は何度も繰り返され、それがやたら耳に付きます。

 

しかし最後には三人共捕まってしまい、アラジンと同じ牢獄へ入れられます。

 

4.  一人じゃないさ Somebody’s Got Your Back アラジン、ジーニー、バブカック、オマール&カシーム

アラジンはカシームの協力で魔法のランプを取り出し、ジーニーを呼び出す。そして二つ目の願いとして、「ここから救出してほしい」とオーダー。ここではジーニーとアラジン、そしてマブダチ三人組によるまったく緊迫感のない脳天気で陽気な、カントリー風のナンバーが繰り広げられる。

 

でもハモリがとても綺麗です。

 

アラジンは遂に、「ジャスミンに本当の事を言う」と決意。ジーニーやマブダチ三人組は快く送り出し、ジーニーは「旅行の準備を」と再びランプに戻る。残された三人組はまた脳天気に歌い続け、結局一人ずつ頭を打たれて、また捕まってしまいます。

 

5. 自慢の息子(リプライズ) Proud of Your Boy (Reprise II) アラジン

ジャスミンと再会するアラジン。本当の事を言おうとするが、サルタンに「結婚した日から君は王だ」と言われ困惑する。これまで嘘を付き続け、泥棒を繰り返した自分は王としてふさわしいのか。再度ジーニーを呼び出すアラジン。

ジーニーが登場するときには毎回、楽しそうなジーニーの音楽が流れ、奈落から回転するように登場します。アラジンはジーニーと交わした「ジーニーを自由にする」とした約束を反故にすることをジーニーに告げる。(自分に王としての才覚がないので、ジーニーに側にいてサポートしてほしい為)

ジーニーは落胆し(回転せずに)奈落へ消えてゆく。アラジンはなぜか逆ギレし 自慢の息子(リプライズ を歌い出す。ジャファーとイアーゴは、プリンス・アリーはダイヤの原石(アラジン)であることを見破り魔法のランプをアラジンから奪う。

 

この 自慢の息子(リプライズ)では、サルタンから贈呈された王の衣裳に着替えるアラジン。この時にはアリーを着替えさせる為に、5人ほどの家来がアリーの周りに付く。ここは「アイーダ」のアムネリスが結婚式前に侍女によって婚礼衣装に着替えさせられるシーンに似ている。

 

そしてこの時、イアーゴはまんまとアラジンから魔法のランプを盗み出すのです。

 

6. プリンス・アリー(王のリプライズ) Prince Ali (Sultan Reprise) サルタン

「良く聞くのじゃー」で始まる王のリプライズ。「ジャスミン王女はプリンス・アリーと結婚する」と国民に宣言するサルタン王。

ようやくサルタンの歌声が聞けました。サルタン役の石波義人さんは声量があって王の威厳タップリです。

 

7. プリンス・アリー(ジャファーのリプライズ) Prince Ali (Jafar Reprise) ジャファー

そこに現れるアラジン。ようやく本当の事を言おうとするとそこにジャファーが現れる。王を捕らえるように衛兵に命令するジャファー。ジャファーはアラジンの替わりに「プリンス・アリーの正体」を明かす。

ジャスミンはジーニーに捕らえられている。ジャファーはアラジンから奪い取った魔法のランプを使い
ジーニーの新たな主人となっていた。ジーニーはジャファーの言うことを聞かざるを得ず、緊迫した状況に。

そしてジーニーの魔法で強引に王位に付くジャファー。全員をひざまずかせ、高笑いをする。

アラジンは「自分はただランプをこすっただけで何もしていない。ジーニーの魔法の力でここまでこれた」そして「お前は、ジーニーの魔法の力には絶対に勝てない」とジャファーを煽る。

 

ジャファーは、最強の魔人ジーニーに自らがなることを思いつきジーニーに最後の願いとして「私をジーニーに変身させろ」と迫る。ジーニーがそれに従い魔法をかけると、ジャファーはジーニーに変身するが、ジャファーはどんどんと吸い込まれるように消えてしまう。

 

そこに残されたのは、真っ黒のランプがひとつ。

 

ジーニーになることはすなわち、「全知全能の神になるが、小さな家(ランプ)に住むことだ」とアラジン。ジーニーは、「僕はジーニーだけど君はジーニアス(天才)だ!」と、アラジンを褒め称える。

 

サルタンは、ジャファーの入ったランプを金庫に。そしてイアーゴは牢獄へと衛兵に指示をする。イアーゴは「上司に恵まれなかっただけ」と、言い訳をするも連れて行かれる。

アラジンはジャスミンに別れを告げる。だが、ジーニーは「最後の願いを使って皆の記憶を消し、再び王子になればいい」と提案。アラジンは考えた末、最後の願いとして「ジーニーを自由に」と求める。

ジーニーは驚き、望んでいた自由を手に入れる。

アラジンの誠実な姿に心を動かされた王は「法律に問題がある」として、「今日から王女は、自分が選んだ者と結婚できることとし、二人で国を収めることとする」と宣言。大喜びするジャスミン。

そして、「この人を将来の伴侶に選びます」とアラジンと手を取り合い、二人はキスをする。アラジンはマブダチ三人に、王家専属のアドバイザー(カシーム)、試食係(バブカック)、振り付け師(オマール)を任命。

振付師は半ば強引かも 笑

「天国の母さんはこれで認めてくれる」とアラジン。

 

8. 2幕フィナーレ Finale Ultimo (Arabian Night Reprise / A Whole New World Reprise) カンパニー

1幕冒頭の アラビアンナイト のフレーズでジーニーが歌い始める。「法律は変わり、犯罪は減り、私は休暇が取れる」などと歌うジーニー。1幕同様、アンサンブルの激しいダンスが入り、盛り上がりを見せる。また、アラジンとジャスミンも一緒にダンスをします。

 

曲調は ア ホール ニュー ワールドに変化して ジャスミンとアラジンはふたたび 魔法のじゅうたん へ乗り込む。二人はじゅうたんに乗って飛び立つ。見送るカンパニー。

 

ジーニーはラスト「やはりハッピーエンドがいいね」と言って幕。

 

アラジンとジャスミンが魔法のじゅうたんに乗り込む時に ア ホール ニュー ワールド では確認できなかった、命綱を装着していることがこのシーンでわかります。

 

ここまででストーリーに沿ったナンバー別解説は終わりです。

次のページではまとめとして初演キャストの解説を書いていきます。

 

次のページはアラジン徹底解説最後のページです。

日本初演キャスト別感想になります。

 

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劇団四季アラジン:日本初演キャスト別解説

ここからはキャスト別解説と感想です。観劇時は開幕直後ということで、全員オリジナルキャスト(日本初演キャスト)でした。

 

ジーニー:瀧山久志

ミュージカル版では ザ・エンターティナー というのに相応しい、とても重要な役割を担うキャラクターです。ジーニーとしてだけでなく、時には狂言回し、時には「ジーニーを演じる俳優」との立場を取ることもあります。いわば、自由自在なんですね。

歌、ダンス、話術、そして圧倒的な存在感がなければ絶対に務まらない、怪物のようなキャラ。そしてジーニーこそがこの「アラジン」の主役です。

 

そして瀧山久志さん!もうジーニーそのものでした!

 

瀧山さんといえば 「オペラ座の怪人」パッサリーノでしか拝見したことがありませんでしたが、(エエ声だとは知っていたけど)こんなにも自由自在に歌い、踊り、そしてコメディーセンスのある人だったとは!!

 

ちょっとコワモテなのにオネエ口調とか、もう面白すぎます!

 

オペラ座では客演でしたが、このアラジンから四季に正式に入団されたのですね。

 

アラジン:島村幸大

強烈なジーニーのキャラに埋もれてしまうが、一応の主人公。基本的には舞台に常時出っぱなしで台詞も歌もダンスも多い。そういう意味でも鍛えあげられたスタミナのある、歌も踊りも万能な俳優でないと務まりません。

 

そして、アラジンの島村幸大さん!美声です。綺麗なハイトーンは聴いていてウットリです。

アラジン役はとにかくハードであり、リハーサルが始まってから開幕までに 8kgも痩せてしまったそうです。ヒー!

 

ジャスミン:岡本瑞恵

聡明で可愛らしくてセクシーなプリンセス、それがジャスミンです。露出度の高い衣裳姿にはもうドキドキ&ラブリー。幅広い音域を歌うので高い歌唱スキルを要求されます。

 

ジャスミンの岡本瑞恵さん!とにかくパワフルな歌声に驚きでした!

 

今回のジャスミンにあわせて相当体を絞りましたね。スレンダーなのにあの爆音とも言える声量は凄いですよ!ツンデレ演技も素敵でした。

そしてあの歌声ならエルファバやアイーダも絶対いけます!今後の活躍も楽しみです。

 

ジャファー:牧野公昭

映画版ほど極悪非道ではなくラブリーなキャラになっています。

ジャファーもジーニー同様、とにかく圧倒的な存在感がないと務まりません。重低音ヴォイス、そして声量、そして見るからに悪党キャラ。でもどこか憎めない…といった、そういう悪役です。

 

そして牧野公昭さん!あんな重低音ヴォイスを隠していらしたとは!

 

ジャファー自体歌が多いわけではないですが、私がこれまで見てきた牧野公昭さんは殆ど歌っていなかったので、歌声に驚きでした。低音が響くだけでなく、バリウマです!

 

イアーゴ:酒井良太

人間ですが、もうオウムです、オウム! 笑「上司に恵まれなかった」などとジャファーの悪口もタップリ言います。

 

イアーゴの酒井良太さん!めちゃくちゃおもしろいです!

牧野ジャファーとの掛け合いや息合わせもピッタリです。コメディーってコレ!と強く思う台詞術は必見ですよ。

 

カシーム:西尾健治

マブダチ三人組の赤。短気な性格でアラジンとはよく衝突するが、いつも筋が通った真っ当な事を言っている。

 

カシームの西尾健治さん!筋肉が素敵です!

とあるシーンでは、乳首を隠す仕草が面白くてたまらないです 笑 他作品で実は結構声が高いということは知ってました。コワモテとのギャップがいいですね。

 

オマール:斎藤洋一郎

マブダチ三人組の青。おっとりした天然な性格で平和主義者。

 

斎藤洋一郎さんのオマール!癒し系イケメンキャラです!

アラジンとカシームの間でアタフタしたり、妙におネエ系なところも似合っていて良かったです。

 

バブカック:白瀬英典

マブダチ三人組の黄色。食いしん坊でいつも食べもののことばかり考えている。でもハッキリ意見を言う時は言うというキャラ。

 

バブカックの白瀬英典さん!美声です!声量爆音です!

春のめざめ メンバー(ゲオルグ)の白瀬さんの活躍は嬉しいです。もちろんあの時からの爆音声量と恰幅のよさも健在。

 

サルタン:石波義人

映画版ではかなりコミカルなキャラだがミュージカル版では威厳タップリ。でもジャスミンにはデレデレというギャップ。映画版のようにジャファーから直接魔術をかけられる、ということはない。

 

サルタンの石波義人さん!とにかくジャスミン大好きパパ!

威厳からのデレも凄いですが、唯一のナンバーでの声量が凄くて驚きでした!優しいパパです。

 

別キャストの感想はコチラ:

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まとめ:劇団四季アラジン徹底解説

このアラジンは、見終わった直後に「またすぐに見たい!」と思いました。

家に帰ってからジワジワと「また見たい」と思うことは他のミュージカルではよくありますが、終演後またすぐに見たくなるミュージカルというのはなかなかありません。

すごく楽しかったし面白かったし、とても気に入ったんだなぁ!とあらためて思います。相当な充実感なのに、また次を求めるという…うーん、これかなりクセになっていますよ! 

 

あっ・・・

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あなたも是非劇団四季のアラジンを体感してくださいね!

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

 

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劇団四季アラジン 2015年5月29日の出演者 大同生命ミュージカルシアター 電通四季劇場[海]

 

アラジン本日の出演者 #aladdin #tokyo

禁断J (禁断先生)さん(@kindan_jurun)が投稿した写真 –


ジーニー 瀧山久志

アラジン 島村幸大
ジャスミン 岡本瑞恵
ジャファー 牧野公昭
イアーゴ 酒井良太
カシーム 西尾健治
オマール 斎藤洋一郎
バブカック 白瀬英典
サルタン 石波義人

【男性アンサンブル】
仙名立宗
田井 啓
熊川剣一
朱 涛
笠松哲朗
加賀谷真聡
水原 俊
二橋 純
ハンドコアクアリオ
永野亮比己
大森瑞樹
光山優哉

【女性アンサンブル】
井上佳奈
花岡麻里名
金 友美
村上今日子
加藤久美子
小島光葉
松本菜緒

劇団四季アラジン公演情報

劇団四季アラジン

東京公演:大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場[海](汐留) 2015年5月24日開幕~ロングラン上演中

劇団四季アラジンのチケットを検索する icon(チケットぴあ)

作曲:アラン・メンケン
作詞:ハワード・アッシュマン、ティム・ライス
台本・作詞:チャド・ベグリン
演出・振付:ケイシー・ニコロウ
企画・製作:四季株式会社
日本語歌詞:高橋知伽江
演出スーパーバイザー:加藤敬二、西尾健治

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禁断です。劇団四季など国内外ミュージカルの観劇レポ執筆や情報を発信しています。最近健康の為に禁酒しました。よろしくお願いします。
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