この記事は2015年6月11日初稿、2016年9月12日に大幅に再編し、再公開しました。
みなさんこんにちは!禁断(@J_kindan)です。
劇団四季アラジンの感想(観劇レポ)を書きます。今回は厂原時也さんのアラジンを中心に書いていきます。
厂原時也さんのアラジンは、少年のようにチャーミングで、でも腹筋バッキバキに割れたカッコイイカラダで、さらにキスがうまいアラジンだったよ!
劇団四季アラジン感想:厂原時也アラジンはチャーミングで腹筋バリバリに割れてキスがうまかったよ!
『ウィキッド』は舞台が豪華で売店も賑やか?!東京のアグラバーも負けていませんよ!とはいえ北海道愛は否めず、アグラバーより応援してま~す!(厂原時也 ・中村 巌 ) #WIC札幌応援 https://t.co/J5MkHgRICV pic.twitter.com/JvKTsRMgoF
— 劇団四季 (@shiki_jp) 2016年8月5日
(Twitter:@shiki_jp)©Disney 左よりアラジン:厂原時也、アンサンブル:中村巌
2015年6月10日は、劇団四季アラジンを観劇しました。開幕月の5月には2回見ていますので今回公演で3回目の観劇となります。
今回はアラジン役に厂原時也(がんばらときや)さんが加わりました。このレポは厂原時也さんがアラジンデビューして2日目の登板時の感想になります。
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春のめざめの厂原時也モリッツにめっちゃ泣かされたから、アラジン楽しみにしていた!
私の中で、劇団四季の厂原時也さんといえば「劇団四季ソング&ダンス55Steps」のボクサー(ヤングシンバ)「春のめざめ」のモリッツ役という印象が大変強いです。特にモリッツはものすごく可哀想なキャラなので、毎回泣かされましたね。
厂原時也さんの熱いモリッツ、大好きでした。
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(YouTube:THE BITCH OF LIVING – Spring Awakening shikichannelオフィシャル)
ミュージカル春のめざめ メルヒオール:柿澤勇人、モリッツ:厂原時也、ハンシェン:一和洋輔、エルンスト:竹内一樹、オットー:加藤迪、ゲオルグ:白瀬秀典
もうこのミュージックビデオは7年も前になるんですね。ガンちゃん、全然変わってないですね。今も少年のようです。
私にとっても馴染み深い厂原時也さんが、新作アラジンの初演キャストに選ばれ早くも登場ということで、とても楽しみにして観劇しました。
劇団四季俳優:厂原時也プロフィール
北海道出身。 2006年研究所入所。
出演演目:『ユタと不思議な仲間たち』ユタ、新太、一郎、 『ウェストサイド物語』ベイビー・ジョーン、 『夢から醒めた夢』メソ、 『壁抜け男』新聞売り、 『ウィキッド』ボック、 『アラジン』アラジン、 『ライオンキング』シンバ、 『クレイジーフォーユー』ビリー 等
[blogcard url=”https://www.shiki.jp/group/audition/voice.html″]
島村幸大アラジンとの違いは
いきなりオリジナルキャストの島村幸大さんとの比較はヤボかもしれませんが、やはり最初に島村アラジンを見ているので、書いておきますね。
同じアラジン役の島村幸大さんと、厂原時也さんとの違いが気になるところですけれども、アラジンはディズニーミュージカルでありさらに基本に忠実な、劇団四季の舞台ですから、最初に言ってしまうとそれほど大きく違っていることはありません。
ふたりとも初演キャストなので、同時期に稽古を詰んできたのですから、そんなに違わなくて当然といえばそうでしょう。ふたりとも、海外演出チームの指導を直接受けています。
複雑難解な歌を丁寧に歌う厂原アラジンに好感触!
優劣も特にありません。ふたりとも素晴らしいアラジンです。
歌について、厂原時也アラジンは、若干マイルドな声量のようにも思えましたが、その分とても丁寧に歌っていて良かったです。
これは少し解説しますと、アラジンというミュージカルはメロディーラインは意外にもかなり複雑で、特にアラジンとジャスミンとのデュエットは難解なハモリが連続します。
これは単純にアラジンが低音でジャスミンが高音 という分け方ではなく、二人の歌声は高低の落差が激しくまさに絡み合うように上下に行き来し複雑にチェンジするのです。
なので厂原時也さんは声量が小さいのではなく、登板2日目ですから慎重に丁寧に歌ったのかな。と推察します。
ジャスミンの岡本瑞恵さんから発生する地声倍音がもの凄いので、デュエットで声負けしてしまったのはまぁ仕方ないとして、これから登板回数を重ねていけばもっともっと大胆に歌えるようになるでしょう。
「アラジン」はド派手なセットや大掛かりなギミックばかりに目が行きがちですが、アラン・メンケンの美しいメロディーの音楽や歌でも楽しむことができます。是非この綺麗な歌にも注目してください。
少年のような厂原時也アラジン
ただ制約された舞台の中で、どれほど個性を光らせることができるか。そして見る側はそれを察知して瞬間的に解釈し、細かな違いを分析する…というのが楽しいんですよね。
これが生の舞台を観る醍醐味のひとつであるとも言えます。
で、私から見た島村幸大さんと厂原時也さんのアラジンの大きな違いといえば、島村アラジンは青年。厂原アラジンは少年だと思いました。
まぁ、見た目もそうですよね(笑)厂原さんはとてもキュートでチャーミングなアラジンです。目はパッチリと大きいですし、イタズラっぽい表情がよく目立っていました。
見た目にかわいいんですね。
アラジンは元々少年キャラだった
アラジンというキャラクターは、映画製作当初ディズニーでも相当苦労して作られたキャラクターで、元々は「アラジンは少年」という設定でした。
しかし相手役のジャスミンは少女ではなく、もう大人の女性でエキゾチック・ビューティー。あまりにアラジンとジャスミンの年齢差がありすぎると、「二人がロマンスに発展するには無理がある」ということで アラジンを青年キャラに変更した、というエピソードがあります。
アラジンは超モテ男!
アラジンって泥棒で乞食だけどそれはモテ男で、アグラバーの市場の女達はもちろんのこと、ジャスミンのアテンダント(侍女)も突然ジャスミンの部屋に入ってきたプリンス・アリーに一目惚れしています。(特にその中の一人はかなりわかりやすくガン惚れする)
厂原時也アラジンは、劇中の登場人物だけでなくそのチャーミングさから、観客も一目惚れしてしまうでしょう。
プレイボーイな厂原時也アラジン?
厂原アラジンは見た目は少年(子ども)っぽいです。でもアラジンというキャラは積極的に、しかしとても大人っぽい言い回しでジャスミンを口説くので 見た目とのギャップを感じるのかもしれません。
ツイッターでは「ガンちゃんのアラジンはプレイボーイだ!」と書いてあり、そのツイートに反応してツイッターではザワザワしていました。(笑)
いえいえ、厂原アラジンだけがそうなのではなく、島村アラジンも、今後登場する海宝アラジンもキャラ設定は同じです。プレイボーイっていうか、好きになった女の子には大胆になるタイプですね。
でも、そういう反応が出てくるのは、そのギャップ(少年が背伸びしているような)を感じるからなのかなぁとも思いました。
厂原時也アラジンは、エロいキスをするらしい?!
あとね「厂原アラジンはキスがエロい」とか書いてあってね。「なに!!ガンバラはジャスミンにベロチューでもしてやがるのかクソォ!!」だなんて憤慨していたのですが、ぜーんぜん、普通のキスでした(笑)
まぁ、キスぐらいいいじゃないですか。(← 一番憤慨していたのはワシ)
いや、でもちょっと長めのキスだったような気がするな…思っていたよりもガンちゃん、キスがうまかったかも。
厂原時也アラジンだけヒールをはいている?
これもツイッターで、「ガンちゃんのアラジンはヒールをはいている」と書いてありました。足元をよく見てみるとなるほど、プリンス・アリーの時には確かにヒールの高い靴をはいています。
でもこれは島村アラジンも、ブロードウェイのアラジンもそうなので、厂原アラジンだけが特別、ヒールをはいているということではありません。
ヒールの靴は、アリーの衣装の一部なんですね。
(Instagram:aladdin)©Disney アラジンブロードウェイキャスト:アダム・ジェイコブズ この写真では足元は見えていないが、プリンス・アリーでは、ヒールの高いシューズをはく。
そういえば、厂原時也アラジンのプリンス・アリーは、アリーの決めポーズである胸を二回トントン足を地面に二回トントンの「足トントン」は、結構軽やかに「トトン!」という感じでした。
島村アラジンは柔らかく「トン、トン」とゆっくりでしたので、そこは二人の違いが出ていましたね。ガンちゃんはちょっと早いんです。
すぐ魔法のランプを見つける厂原時也アラジン
そうそう、厂原時也アラジンは、宝の洞窟の中から魔法のランプを見つけ出すシーンの時に、ランプを捜すという演技はそこそこに、速攻でランプを見つけだしていました。
いや、いいんですけど「ガンちゃんランプ見つけるの早!」と、ここは思わず笑ってしまいました。
アラジンとジャスミンは鍛え上げられた肉体
厂原さんも島村さんも、そしてジャスミンの岡本瑞恵さんもそうなんですけれども、もうガッチガチに鍛え上げられた体なんですね。
厂原時也さんの腹筋、凄かったなぁ。見た目は少年っぽいのに、あれは凄い。55Stepsのボクサーの時から彼のカラダを見ていますが、アラジンになって、さらに絞り鍛えあげられたようにみえます。
アラジン役はふたりとも、体脂肪はヒトケタじゃないですかねぇ…観劇する側も見習って少しはダイエットしようぜ!!←
まぁ、とにかく激しいです。アラジンはもう出っぱなし喋りっぱなし踊りっぱなしなので。島村幸大さんは体重が8kgも落ちたとか。おお・・・
今回も魅せてくれた瀧山久志ジーニー
さて、ここからは他キャストの感想です。
やはり一番注目してしまうのは瀧山久志さんのジーニーです。今回もやはり主役のジーニーには、かなり大きな声援や拍手が飛んでいましたよ!
ジーニーのアドリブっぽく作られた台詞が秀逸
3回も見るとやはり、四季のジーニーはアドリブという概念は存在しない。ことがわかります。でもセリフ回しや口調やあの ”間” はとても「アドリブっぽい」のです。かなり計算されて作られていると思います。これはスゴイことです。
瀧山久志ジーニーの美しいヴォイスにウットリ
もう開幕から4週目で疲れているかな?と思いきや、ダンスはもちろんのこと、声のツヤといい声量といい、質の高いヴォーカルを聴かせてくれるので、もうウットリなんです。
「フレンド・ライク・ミー」ラストのロングトーンなんてもう絶品ですよ。ブロードウェイのジーニーはずいぶん間を空けてから(ようは暫く歌わずに待ってから)歌い出すので、全て音を引っ張る瀧山さんのジーニーはそれはスゴイんです。瀧山さんの方が絶対に正統派ですよね。
瀧山久志ファントムにも期待!
今回強く思ったのは、もう是非!あの美声でオペラ座の怪人の舞台に立ってほしいなぁ、と。もちろん、怪人(ファントム)役でです。
元々オペラ歌手の瀧山さんは高音域もツヤッツヤで出せるハイ・バリトンなので、かなりセクシーなファントムヴォイスを聴かせてくれるのではないかなぁ…と。
ドン・ファンのパッサリーノや、イル・ムートの白塗りの殿様だけじゃもったいないですよね。
ビビディ・バビディ・ブーを言うのは難しい
フレンド・ライク・ミーでのジーニーと客席の掛け合いがある「ビビディ・バビディ・ブー」ですが、まだまだ全然浸透していませんでした。
今回、ジーニーの「ビビディ・バビディ・ブー」に応えたのは、私ともうひとり。すなわちふたりののオッサンだけでしたわ!これは恥ずかしい(笑)
「ビビディ・バビディ・ブー」って結構難易度が高いというか、普段なら絶対に言わない言葉ですもんね。言葉っていうか…呪文?
とっさに「皆一緒に!」とか言われても、「え?え?」と思っているウチに、あっという間に終わってしまいます。チャンスは一回しかありません。
まぁでも皆さん、頑張って大きな声で言いましょうね。バッチリ決まったら絶対に楽しいですよ!もし友達同士で観劇するのなら恥ずかしくないかも。
魔法のじゅうたんに魅了される
魔法のじゅうたんのトラブった公演があったそうですが、今回観劇の公演ではまったくそんなことはなく、ちゃんと浮き上がったので良かったです。
まず、あんな不安定なじゅうたんの上で生で歌っているというのも特筆すべきところですけれども、やっぱりあの浮き上がりというか、あのじゅうたんの空中での動きですよね。想像していた以上にふわふわと飛び回るので3回目の観劇でも、しっかり見てしまいました。
アラジンとジャスミンの二人が魔法のじゅうたんに乗って歌う「ア ホール ニュー ワールド」は、ジーニーが絡まないシーンのなかでは最大の見どころであると言えます。
今回隣に座っている小学生ぐらいの女の子がもう、その魔法のじゅうたんにそれは強く反応していまして(本当はダメだけど)もう前のめりになって食い入るように見ていました。そりゃ、あんなの見せられたら魅了されますよね!
ラストでじゅうたんがまた出てくるんですけど、じゅうたんが出てきただけで拍手していましたから。もう、その位スゴイのです。で、やっぱりその飛んでいる仕掛けというのは、よく見てもまったくわかりませんでした。不思議ね。
絶妙なペアの牧野公昭ジャファー、酒井良太イアーゴ!
ジャファー&イアーゴは、牧野公昭さん、酒井良太さんでした。
先週は悪人ペアごとチェンジがあったので今回はどうかなと思っていましたが、また開幕キャストに戻りました。
やはりジーニーの次にこの悪役ふたりの存在はかなり重要になってきます。ふたりの掛け合いがね…もう絶妙なんですよね。
ジャファーの見るからに悪人!っていうキャラに加えて重低音ヴォイスも良いですし、やっぱりイアーゴね。もうこのオウム人間、楽しすぎる。
「早く殺しちゃいなよ!」とか「だから言ってんのー!」など、時折ジャファーにタメ口をきくんですけど、それが今風の若者っぽくて本当に面白いんです。
ジャファーは最初のほうこそそのタメ口に「誰に言ってるんだ」と言いますが、もう途中から言わなくなってしまいます。結構優しい上司だと思うんですけどね。(笑)
(Instagram:aladdin)©Disney アラジンブロードウェイキャスト ジャファー:ジョナサン・フリーマン、イアーゴ:ドン・ダリル・リベラ
ジャファー役、ジョナサン・フリーマンは、ディズニー映画「アラジン」のジャファー役でもある。
イアーゴのバイオリンはどこから出てくる?
「ダイヤの原石」ナンバーでは、イアーゴが途中でバイオリンを弾きます。
そのバイオリンがどこから出てくるのかなと前回の観劇ではよく見えなかったのですが、なるほど、ポケットの中から取り出していました。
アラジンの魔法のランプもポケットから出し入れしていますよね。あのブカっとした衣装の中にうまく隠しているようです。
実は用意されているオーケストラピット
今回は「アラジン」では初めて1階席に座りました。開演前に舞台のそばまで行って色々観察してきたんですけど、アラジンのステージの手前にオーケストラピットが組んでありました。
もしかしてどこかのタイミングでオケを入れるんですかねぇ。まぁ、それはないですかね。もうテープが出来上がっていますもんね。
座席レイアウトは当初このオケピの上にも座席が置いてあったのですが、途中から一列後ろにずれました。ということは、このオケピットを入れるためにずらしたということですよね。
もちろんカラオケ伴奏が使われているので、そのスペースには何もなく黒いフタで閉ざされていました。もしかしたらディズニーのレイアウト上、そこは潰せなかったのかな?でも折角あるのになんだかもったいないですね。
ジーニーの手枷を捨てる大きなゴミ箱にはなっています。大きなゴミ箱ですね(笑)
まとめ:やっぱり劇団四季のアラジンは楽しくて仕方がない!
いかがでしたでしょうか。劇団四季のアラジンを楽しんできました。キャストが代わってもめっちゃおもしろかったです。
特に、注目していた厂原時也さんが活躍していたので嬉しかったです。かわいいアラジンですからますます人気がでそうですね。ガンちゃんガンバってましたよ!
私は、劇団四季の「クレイジー・フォー・ユー」というミュージカルが大好きで、相当な回数を見に行ったのですが、アラジンはクレイジーと被るというか、クレイジーの楽しさとアラジンの楽しさは似ているような気がします。
アラジンは3回目の観劇でしたが、3回目でも思う存分に楽しめました!
いやー笑った笑った。もう大満足です。楽しくって仕方がないミュージカル、それが劇団四季のアラジンですね。
みなさんも、是非、アラジンを見てくださいね。おわり。
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劇団四季『アラジン』2015年6月10日の出演者 大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場[海]
ジーニー 瀧山久志
アラジン 厂原時也
ジャスミン 岡本瑞恵
ジャファー 牧野公昭
イアーゴ 酒井良太
カシーム 西尾健治
オマール 斎藤洋一郎
バブカック 白瀬英典
サルタン 石波義人【男性アンサンブル】
仙名立宗
田井 啓
熊川剣一
朱 涛
笠松哲朗
加賀谷真聡
水原 俊
二橋 純
清川 晶
永野亮比己
大森瑞樹
光山優哉【女性アンサンブル】
井上佳奈
花岡麻里名
相原 茜
村上今日子
加藤久美子
小島光葉
矢野侑子
着席:A席1階13列
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