帝劇1789 最強解説観劇レポ 全ナンバー・シーン感想

帝劇1789 最強解説観劇レポ 全ナンバー・シーン感想

帝国劇場 観劇感想 1789バスティーユの恋人たち

帝劇1789 最強解説観劇レポ 全ナンバー・シーン感想

投稿日:2016-09-08 更新日:

※この記事は2016年4月10日に初稿、2016年9月8日に再編し再公開しました。

 

 

みなさんこんにちは!禁断 @J_kindan です。

さて今回は、2016年に帝国劇場と、後に梅田芸術劇場メインホールでも上演した、東宝製作の新作ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』の楽曲・シーン別完全解説を公開します。

 

 

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目次

帝劇 新作ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』全楽曲・シーンを完全解説:最強解説観劇感想レポ!ネタバレ注意

 

1789 はミュージカルナンバーが多い作品なので、まずは1幕から。続いてページ分けをして2幕を書き上げる流れとなります。まずは1幕からです。

 

可能な限り、オリジナル・フランス・プロダクション (1789 les amants de la bastille) との違いも記載していきますので、参考にしてください。

 

なお この記事は「完全解説」となりますので、結末部分のネタバレまで完全に書きます。ネタバレは嫌だという人はこれ以上読み進めないようにしてください。

ここは間違っているよ!というところがありましたら教えて下さいね。

 

・観劇日:2016年4月9日(プレビュー公演初日)、4月10日(プレビュー公演2日目)帝国劇場

 

 

帝劇 『1789 バスティーユの恋人たち』 登場人物:キャスト

 

ロナン・マズリエ:小池徹平、加藤和樹(ダブルキャスト)

オランプ・デュ・ピュジェ:神田沙也加、夢咲ねね(ダブルキャスト)

マキシミリアン・ロベスピエール:古川雄大

ジョルジュ・ジャック・ダントン:上原理生

カミーユ・デムーラン:渡辺大輔

ソレーヌ・マズリエ:ソニン

シャルル・アルトワ伯:吉野圭吾

オーギュスト・ラマール:坂元健児

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン:広瀬友祐

ラザール・ペイロール伯爵:岡幸二郎

 

ジャック・ネッケル/シモン・マズリエ:立川三貴

ルイ16世:増澤ノゾム

トゥルヌマン:岡田亮輔

ロワゼル:加藤潤一

リュシル:則松亜海

ポリニャック夫人:飯野めぐみ

デュ・ピュジェ中尉/ミラボー伯爵:松澤重雄

 

シャルロット:齋藤さくら、志村美帆、万座みゆ(交互出演)

ルイ・ジョセフ:鈴木和弥、大河原爽介(交互出演)

 

マリー・アントワネット:花總まり、凰稀かなめ(ダブルキャスト)

 

人物相関図(帝国劇場1789公式サイト)

 

アンサンブル

伊藤寛真、大久保徹哉、大場陽介、加賀谷真聡、鮫島拓馬、鈴木凌平、仙名立宗、髙橋祥太、当銀大輔、内木克洋、難波諒太、橋田康、HAYATO、松永一哉

井出恵理子、井上真由子、岩倉歩、佐伯理沙、島田友愛、清水美紗子、杉浦小百合、花岡麻里名、東川歩未、増井紬、松島蘭、吉元美里衣

 

 

帝劇1789 第1幕 全ミュージカルナンバー、シーン別解説

 

それではここから、帝劇1789 のシーン別解説です。主にミュージカルナンバーとそのシーンの解説を中心に書いています。CD収録のミュージカルナンバーは、曲番と曲名を記載。またそのシーンや演技についての感想も書いています。更にフランス版との違いがあれば、それも合わせて書いていますので参考にしてください。

一部、ミュージカルナンバーのないシーンに関しては、前後に簡単な解説を入れています。

 

STORY(帝国劇場1789公式サイト)

※オーヴァーチュアの音楽はフランス版と異なる。

 

プロローグ シーン1対立:1-1 「マズリエの逮捕」 ペイロール伯爵

フランス・ボース。不作続きの影響からくる 税金不払いの罪で 逮捕の上に土地没収という 理不尽極まりない取り締まりが今まさに行われようとしているシーン。逮捕者の中には 主人公ロナンの父 シモン(立川三貴)の姿もある。騒ぎを聞きつけかけつける ロナンとソレーヌの兄妹。

客席から威厳と威圧感たっぷりに舞台に上がってくる、貴族将校の ペイロール伯爵(岡幸二郎)による 重厚なソロ・ナンバー。(日本版のみのナンバーでフランス版では無し)

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 ペイロール伯爵:岡幸二郎

 

▶一目で悪者とわかる黒のロングコートにパイレーツ帽で登場するペイロール。陳情など一切聞いてくれそうにもない程の威圧感。某革命ミュージカルの某刑事にめっちゃ似ているのは気のせいだろう。

 

1-2 「肌に刻み込まれたもの」 ロナン

ロナン(小池徹平/加藤和樹)による、力強いロック・ソロ・ナンバー。(CD DISC2-7: Sur ma peau)

理不尽な取り締まりに強く抗議し、ペイロール伯爵率いる兵士に農民たちが歯向かう。今にも農民に向かって銃を撃ちそうな兵士。

袖を破り、腕を見せ、挑発するロナンに一斉に銃を向ける兵士。他の農民もロナンと同じように袖を破ってみせ、怒りをあらわにし抵抗する。挑発をエスカレートさせるロナン。

いよいよロナンが撃たれそうになった時に、ロナンを庇ったシモンが撃たれ、倒れる。ロナンたちはシモンに駆け寄る。シモン以外の逮捕者を連行し、引き上げるペイロール伯爵と兵士たち。シモンは死ぬ。

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 ロナン:小池徹平

 

▶ロナンは農家の長男で相当なボロの服をきているが顔は美形(イケメン)で かっこいい髪型。胸元は常に大きく開け、更にこのシーンでは袖を破り、あらわになった腕の筋肉を見せてくれる。緊迫したシーンではあるが ファンにはいきなり美味しい登場シーンとなる。

※なお、フランス版では腕の袖を破るのではなく、着ていた上着を脱ぎ捨てる。(他の農民もロナンの後に続いて上着を脱ぎ捨てる)

 

1-3 「叫ぶ声」 ソレーヌ

目の前で父を殺された、ソレーヌ(ソニン)による 悲しいソロ・ナンバー。(CD DISC1-2: Le cri de ma naissance) 呆然と立ち尽くすロナン。

目の前で父親を撃ち殺され、泣き悲しむソレーヌ。ロナンは「いつか必ず父さんの敵を打ち、この土地を取り戻す」とソレーヌに言い残し、パリへ向かう。

あとからソレーヌも「私もパリに行く」と言い、ロナンの後を追う。

 

▶ソレーヌの谷間はこの時からチラチラと見える。

 

シーン2A パリの街角:2A-1 「デムーランの演説」 ロベスピエール、デムーラン、パリの市民

パリの街角。平民出身の代議士 ロベスピエール(古川雄大)と、革命家でジャーナリストの デムーラン(渡辺大輔)は、パリ市民に力強く演説する。「今こそ革命を起こすべく、170年間開かれていない 全国三部会を開く」と。

それを聞いていたロナンは「そんなことできっこない」と苦言を呈すが、二人に「印刷所で話しあおう」と誘われ、ロナンは二人についていく。

男性ボーカル エエ声二人による、テンポの良いナンバー。パリ市民によるダンスも見られる。(CD DISC1-9: Hey ha)

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 ロベスピエール:古川雄大

 

▶ロナンが、ロベスピエールとデムーランと出会うシーン。革命の仲間となるが、革命チームは皆 イケメンを揃えてくるらしい。

※フランス版ではこのナンバーは印刷所にて。また1幕後半でのシーン展開(帝劇版ではシーン9にあたるところ)となる。

 

シーン2B 印刷所:2Bー1 「革命の兄弟」 ロナン、ロベスピエール、デムーラン

印刷所。話し合うロナン、ロベスピエール、デムーラン。ロベスピエールとデムーランは、貧しい農民のロナンを歓迎する。デムーランから「哲学」という言葉を初めて聞き、覚えたロナンは、三人の向かうところは同じだと確信する。意気投合した三人は肩を組み「俺達は”革命の兄弟”だ」と共に歌う。(日本版のみのナンバー)

無職のロナンに「印刷所で働けるように」と働きかける二人。パレ・ロワイヤルで野宿をしていた無一文のロナンは喜ぶ。

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 デムーラン:渡辺大輔

 

▶フランス版ではめっちゃオッサンなデムーランだが、帝劇版デムーランは若く、やはりイケメンが演じる。

※このシーン、ナンバーともフランス版では無し

 

シーン3 ヴェルサイユ宮殿:3-1 「全てを賭けて」 アントワネット、アルトワ伯爵、ラマール、ルイ16世、トゥルヌマン、ロワゼル、ポリニャック夫人、貴族たち

ヴェルサイユ宮殿。フランス王妃 アントワネット(花總まり/凰稀かなめ)や、国王ルイ16世の弟 アルトワ伯爵(吉野圭吾)らが、贅沢三昧な仮装パーティーを開き 大人数で どんちゃん騒ぎをしているという、見た目にもド派手で テンポの良いポップ・ナンバー。(CD DISC1-3: Je mise tout)

※帝劇版では宙吊りで登場するアントワネットだが、フランス版では大扉が開いたところに(すなわち地面に)居る。ド派手なのは同じ。

©TOHO 『1789 バスティーユの恋人たち』 マリー・アントワネット:凰稀かなめ

 

遅れてアントワネットの夫である 国王 ルイ16世(増澤ノゾム)が登場。国王は 財務長官 ネッケル(立川三貴)からの「国庫破綻を回避すべく全ての身分に税を課すべき」との進言は聞き入れようとしなかった。

国王とアントワネットの子ども、王太子 ルイ・ジョセフ は病弱で歩くことができなかったが、ジョセフの養育係である オランプ(神田沙也加/夢咲ねね)の献身的なリハビリにより、ジョセフは自力で立ち上がり、数歩歩けるまで回復していた。特にアントワネットはオランプによせる信頼が厚かった。

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 オランプ:神田沙也加

 

▶このシーンは見どころが多い。王族立場の人物が一同に会する場面で、それぞれの立場からの駆け引きや企みといったことも垣間見える。一人燐とした態度で登場するオランプも良い。あと王太子の「ボンニュイ」が可愛い。

 

シーン4A パレ・ロワイヤル(広場):4Aー1 「パレ・ロワイヤル」 ロナン、ダントン、デムーラン、リュシル、シャルロット、人々

パレ・ロワイヤル。市民革命の弁護士 ダントン(上原理生)と 街の少女 シャルロットが中心となって歌う、ポップなナンバー。アンサンブルも加わり多人数のダンスが楽しめる。(CD DISC1-4: Au Palais royal / Les prostituées)

※帝劇版のシャルロットは小学生ぐらいの少女だが、フランス版では年齢はもう少し上で中高生ぐらいである。帝劇版のシャルロットはダントンに「私にも選ぶ権利はあるでオジサン」と言うが、フランスのシャルロットはダントンにキスをする。また、フランス版ではロナンやデムーランはこのナンバーには参加しない。

 

ダントンはロナンに声をかける。ロナンは印刷所で何とか食える程度には稼げているらしい。喜ぶダントン。

ロナンはデムーランに印刷物を渡す。デムーランが 広く訴えかけたい考えである「人民に自由を」と書かれたパンフレットを 印刷所の親方に黙って刷ってきたのだ。デムーランに「哲学を教えてもらったお礼」だとロナン。デムーランはロナンに感謝する。

 

ダントンはロナンに「女は出来たのか」と問う。「そんな身分じゃない」とロナン。ダントンはロナンに「最近入れ込んでいる上玉の商売女がいる」と言ってカフェに連れて行く。

 

シーン4B パレ・ロワイヤル(カフェ):4Bー1 「夜のプリンセス」 ソレーヌ

パレ・ロワイヤルのカフェ。ダントンと待ち合わせていた娼婦はソレーヌだった。ソレーヌがロナンの妹だと知り、なんとも言えない顔つきで去っていくダントン。

ロナンは「俺がパリに出てきたから」と自分を責める。ソレーヌは「綺麗事だけでは生きていけない」と言う。ソレーヌから離れるロナン。

 

ソレーヌによる、重厚なソロ・ナンバー。スローリズムだが独特な畝るようなビートが特徴的なナンバー。(CD DISC1: La nuit m’appelle)

▶娼婦スタイルのソレーヌは惜しげも無く谷間を全開に。

 

シーン4C パレ・ロワイヤル(片隅):4Cー1 「夢よ永遠に」 アントワネット/フェルゼン

パレ・ロワイヤルの片隅。アントワネットは、スウェーデンの貴族 フェルゼン(広瀬友祐)と愛人関係にあった。オランプとシャルロットのセッティングで、パレ・ロワイヤルで密会する二人。

フェルゼンとの再会を喜ぶアントワネット。熱い抱擁。「陛下、時間がございません」とオランプ。

 

「時間がございません」と言われた割には スローテンポで流れ始めるイントロ。もちろん1789らしい ノリのよいビート が刻まれる。上下に行き来する難解な旋律を歌う アントワネットとフェルゼンのデュエットソング。「夢なのか」「夢じゃない」「永遠に」を繰り返す。二人は何度も見つめ合い、抱き合い、キスをする。(日本版だけのナンバー)

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 フェルゼン:広瀬友祐

 

▶フェルゼンももちろんイケメン。若いツバメ。

 

フェルゼンに「しばらく会えない」と言われたアントワネットは、取り乱して大声を出してしまい、側で寝ていたロナンに気づかれてしまう。ロナンに警戒し、アントワネットを連れて去ろうとするオランプ。

まさかフランス王妃が来ているとは思っていない ロナンは、アントワネットとフェルゼンに挑発。フェルゼンは「無礼者」と剣を抜きロナンに向け警告する。ロナンは怯むことなく その辺に落ちてた木の棒で応戦。ロナンとフェルゼンの闘いが始まり、オランプとシャルロットはアントワネットを守りつつ、二人の闘いを見守るしかなかった。

 

そこに アルトワ伯の手先である秘密警察のラマール(坂元健児)、トゥルヌマン(岡田亮輔)、ロワゼル(加藤潤一)が割って入ってくる。密かに王位を狙う アルトワ伯の指示で アントワネットを追って密偵していたのだ。

機転を利かせた オランプはシャルロットにアントワネットを託し、ロナンに襲われたふりをして秘密警察の目を向けさせる。アントワネット、フェルゼンはそれぞれ その場から逃れることに成功。

 

秘密警察に取り調べを受けたロナンは、デムーランの「人民に自由を」と書かれた パンフレットを持っていたため「危険思想」であるとされ、「バスティーユ監獄で拷問を」と連れて行かれる。無実のロナンがバスティーユ行きになったことで焦るオランプ。

 

▶秘密警察はとにかくコミカル。「新感覚ミュージカル」で緊張している客席を温めるのに一役かっているのは間違いないだろう。とにかく終始めっちゃオモロイです。特にサカケンさん。

 

シーン5 バスティーユの監獄:5ー1 「耐えてみせる」 ロナン、ペイロール伯爵、囚人たち、兵士たち

バスティーユの監獄。再び登場したペイロール伯爵は「また会ったな」と言って かつてボースで挑発してきた ロナンを覚えていた。手には長い鞭を持て余し、どうやってもロナンは拷問から逃れられない只ならぬ雰囲気が漂う。

ペイロールはロナンをさんざん鞭で打ち、さらにはその長い鞭をロープ代わりにしてロナンを縛り上げる。「そのパンフレットをどこで刷っているのか教えろ」と迫るペイロール。拷問に苦しみながらも ロナンは「決して負けはしない」と 断固口を閉ざした。

ペイロールは兵士に指示をし、ロナンの胸元を大きくはだけさせる。手には焼印を押すためのコテをもっており、ペイロールはそのコテをロナンの胸に押し当てる。激痛で叫ぶロナン。それでもロナンは決して口を割らなかった。

 

文章で書くと大変惨たらしいシーンのようだが、音楽はテンポが速く軽快で さらに キャッチーなメロディー である。また、ペイロールとロナン以外の 囚人や兵士はノリノリでダンスをするという見た目にも派手なナンバー。(CD DISC1-7: Maniaque)

▶ここではやはり ペイロール伯爵の容赦無い ロナンへの拷問が見どころの一つであろう。伯爵の鞭さばきはめちゃくちゃ上手いし(カッコいいし)、最後のダメ押しの烙印は見ているだけでもゾクゾク。伯爵のドSっぷりと 徹底的な傷めつけがヤバいが、ノリの良い音楽のお陰で妙にワクワクしてしまう。

※ちなみにフランス版では鞭も烙印もなく、ロナンはただ詰問されるだけで拷問はされない。

 

シーン7D バスティーユの廊下~ロナンの牢獄~廊下:7Dー1 「ロナンの牢獄~ロナンの脱出」 ラマール、トゥルヌマン、ロワゼル、囚人たち、兵士たち

バスティーユ。オランプは、バスティーユの地下火薬庫に勤めている 父のデュ・ピュジェ中尉(松澤重雄)を尋ねる。娘を信じる父はオランプと共に看守を欺き、ロナンを脱出させる。

「オランプはロナンを助けに行く筈」と睨んだ アルトワ伯の指示により、バスティーユへとやってきた秘密警察。ロナンは既に脱獄した後で、秘密警察とバスティーユの看守たちが ロナンを捜索するという、ノリのよいコミカルなナンバー。(CD DISC1-7: Maniaque)

 

▶このナンバーは「耐えてみせる」と同じメロディーを使用していて、秘密警察の三人組(ラマール、トゥルヌマン、ロワゼル)が歌う。

※帝劇版のみでフランス版ではこのナンバーはない

 

シーン7F バスティーユ外:7Fー1 「二度と消せない」 ロナン

バスティーユの外。オランプと中尉はロナンを脱出させた。「娘の非礼を帳消しにしてほしい」とロナンに頼む中尉。ロナンは了承する。持ち場へと帰っていく中尉。

ロナンはオランプに「助けてくれたお礼」としてキスをする。「もう会わない」と逃げるように帰っていくオランプ。

ロナンによるソロ・ナンバー。(CD DISC1-6: Tomber dans ses yeux)

※フランス版ではロナンとオランプのデュエット・ナンバーである。

 

シーン8A ムニュ・プレジール館(ヴェルサイユ宮殿外):8Aー1 「三部会」 ラマール、トゥルヌマン、ロワゼル

ムニュ・プレジール館。聖職者(第一身分)、貴族(第二身分)、平民(第三身分)が一同に集まる「全国三部会」の様子を、秘密警察の三人組(ラマール、トゥルヌマン、ロワゼル)が 狂言回しとなり、人形劇仕立てで 三部会の様子を伝えるというナンバー。(CD DISC2-13: Pour un nouveau monde)

※フランス版ではこのシーンはなし。ここではフランス版CDの ボーナストラックのナンバーを使用していて、CDではシャルロットが歌うのに対し、帝劇版ではエエ声の悪者3人組が歌っている。

 

シーン9 印刷所:9ー1 「自由と平等」 ロナン、ロベスピエール、ダントン、デムーラン、印刷工たち

印刷所。第三身分の立場として「三部会」に出席したロベスピエールは、形だけの会に終わったことを憤る。デムーランに記事を書かせて民衆に訴えかけようとするロベスピエール。

ロナンは昔飢えていた頃に、ロベスピエールやデムーランが 裕福な生活をしていたことに嫉妬し、怒り始める。ロナンは父を殺されたことを打ち明け「この気持ちはわからないだろう」と。ロベスピエール、ダントン、デムーランはロナンをなだめ「自由と平等」のために、ロナンに手を携え「同じ未来を追い駆けたい」と目的を確認しあう。

※日本版のみのナンバー。フランス版ではこのシーンでは別ナンバーが流れる

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 ロナン:小池徹平

 

シーン10B サン・ドニ大聖堂:10Bー1 「王太子の死」 アントワネット

大聖堂。王太子は死に 葬儀が行われている。「愛する対象を見失っていた」と 泣きわめき、自分を激しく責めるアントワネット。(CD DISC1-10前半部分: La guerre pour se plaire)

▶ここは曲のインストゥルメンタルのみで アントワネットによる歌はなし。

 

10Bー2 「この愛の先に」 ロナン、オランプ

シャルロットから「王太子が死にオランプが悲しんでいる」と聞いたロナンは大聖堂に訪れオランプに会いに来た。「私のせいで王太子は死んだ」と自分を責めるオランプ。ロナンは「病気だったんだから仕方ない」と慰める。「私が死ねばよかった」とオランプ。「お前に死なれたら困る、お前を愛してしまったから」とロナン。

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』  オランプ:神田沙也加、ロナン:小池徹平

 

ロナンとオランプはお互いの立場の違い(互いに敵対する位置にいること)を認識していて、「愛していても二人は決して結ばれてはいけない」と歌う。二人のハモりが美しい、しかし悲しいデュエット・ナンバー。(CD DISC1-10後半部分: Le Dauphin)

▶1幕の終盤部分でようやく歌い始めるオランプ。2曲連続でシットリしたナンバーを披露する。

 

10Bー3 「許されぬ愛」 オランプ

王妃に忠誠を誓うオランプは、王政を憎むロナンと一緒になるのは無理であり、「どんなに愛し合っていても結ばれない恋はある」と言う。

オランプによる、しっとりとしたソロ・ナンバー。(CD DISC1-8: La sentence)

歌ではオランプは「もう(二人の愛は)後戻りはできない」とし「どんな罰を受けようとも」と、ロナンと一緒になるために、自分はどう進んでいくべきかを考える。

 

シーン12A パレ・ロワイヤル:12Aー1 「街は我らのもの」 ロナン、ロベスピエール、ダントン、デムーラン、ソレーヌ、リュシル、ミラボー、民衆

「第三身分の議員を議会所から締め出す命令書」にサインをした国王ルイ16世。その噂はたちまち市民に広がり、第三身分の議員の代表であるロベスピエールを筆頭に、ロナンや民衆が心を一つにし、決起する ナンバー。(CD DISC1-11: La rue nous appartient)

曲自体はスローバラードだが、民衆たちの怒りをあらわす、力強い足の踏み鳴らしが特徴的なシーンとなる。

※フランス版では議会の前で締め出され、途方に暮れながら歌うナンバーとなる。また足の打ち鳴らしはフランス版ではやらない。

 

シーン12B ムニュ・プレジール館の門前:12Bー1 「革命の兄弟(リプライズ)」 ロナン

議会から締め出されたことの対抗策として、「独自の市議会を開こう!」と、ダントンは民衆に 球技場に集まるよう呼びかける。一斉に球技場へと走り始める民衆。

©TOHO 帝劇『1789 バスティーユの恋人たち』 ダントン:上原理生

(ここまでの舞台写真は全て @toho.stage オフィシャルFacebookから埋め込み)

 

ロナンは「俺達は兄弟だ」と歌い、幕が下りる。(日本版だけのナンバー)

▶ダントンはこのシーンから某革命ミュージカルの某革命戦士の首領のように見えて仕方なくなるが、まぁこれも気のせいだろう。最後プリンシパルも含めて客席に降りて駆けていく民衆たち。この帝劇1789 は客席降りが多い作品である。

 

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帝劇1789 第1幕完全解説まとめ

フランス版ではアッサリ進むシーンでも、帝劇版1789 ではしっかり説明を入れるためにシーンを加えていたり、また(宝塚版からあるものも含めて)新たなミュージカル・ナンバーを加えたり、シーンの差し替えやナンバーの入れ替えなど、かなり 日本風にアレンジされていると言えます。

フランス版では、プリンシパルとアンサンブル(ダンサー)の他に「コメディアン」という枠があり、帝劇版のコメディアン枠にあたるのは 秘密警察三人組・・・というより 坂元健児さんお一人がソレだと言ってしまってもいいでしょう。とにかく サカケンさんの絶妙なコミカルセンスが光ります。めっちゃオモロイし、歌うとめっちゃエエ声。

 

1幕の一番の見どころと言えばやはり、岡幸二郎さんのエロい重低音ヴォイスと 鞭さばきにつきる でしょう。あの鞭いじめを見るだけでも「ご馳走様でした」と言いたくなります。もちろんアントワネットのド派手な 登場シーンも見逃せません。

1幕は 1時間半ほどとやや長めではありますが、見どころがとても多く、あっという間に時間が過ぎてしまいます。2幕は更にスピード感が増す展開となるので、25分間の幕間でしっかり休憩しておきましょうね。

 

ひとつわかりにくいのは、なぜロナンとオランプはお互い惹かれ合い、愛しあうようになったのか。という点です。

私の考えですが、オランプは ロナンに襲われるフリをしたところ から好きになっていたのでしょう。じゃないと自分の嘘が発端で秘密警察に捕まってしまったロナンを、危険を冒してまで バスティーユまで助けに行こうとはしないかな、と。その手前で勇敢にもフェルゼンと闘うロナンの姿を見ていましたから、そこでもう惹かれていたのかもしれませんね。だって剣持ってる相手に 木の棒で闘うんでっせ。ワイルドにも程がある。

 

ロナンは確実にアレです。オランプにキスしたところ からでしょうね。まぁ、オランプのせいで ジャベールに似た恐ろしい人に 鞭で打たれるわ 胸に一生モンの烙印押されるわ と、それは悲惨な目にあったのですから、よっしゃキスぐらいしたれ、と。最初はそんな軽い感じだったのでしょう。

そしたら意外にイケた・・・的な。オランプもキスで更にロナンのことが好きになったに違いありませんね。そんなにか!

しかしね、キスしすぎよ。このミュージカル。オランプとロナン 3時間で10回近くキスするよクソォ!!

 

まぁ、「バスティーユの恋人たち」だから仕方ないか。

 

1幕解説だけで1万文字オーバーしたところで、帝劇1789 の1幕解説&観劇レポは終わりです!1幕は全19曲、2幕は15曲やから 2幕編は 書くのは少し楽かもしれません。

 

続いて2幕解説編に進んでいきます。

帝劇1789 最強観劇レポ 全ナンバーシーン感想 2幕編

 

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「今週もやっぱり禁断症状」の管理人、観劇ブロガーの禁断です。禁断先生なんて呼ばれております。こんにちは。劇団四季など国内外ミュージカルの観劇レポ執筆や情報を発信しています。好きな言葉は「生命と時間は無駄に使うな」。今回こちらの「禁断劇場」を復活させ、読みものを中心に書いていくことにしました。引き続きよろしくお願いいたします。
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