ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」:主な登場人物の特徴・説明・紹介・豆知識
ラウル・シャニュイ子爵
ラウル・シャニュイ子爵はかつてのオペラ座のパトロンで、クリスティーヌの夫。
高名なオペラ歌手として活躍するクリスティーヌの収入で生活している。しかし「(クリスティーヌ・ダーエではなく)マダム・ド・シャニュイだ」と言って、シャニュイの妻であることを周囲に強調する。
大酒飲みで怒りっぽく、さらにギャンブル好きで多額の借金を抱えている。かつての子爵の品格や威厳はどこかへ消え去ってしまい、明らかに転落人生を歩んでいる男。
クリスティーヌがファントムの舞台に出演することを知ったラウルは、ショックを受け一人バーへ。
メグから「早くここから逃げて」と忠告を受けるも、現れたファントムと会敵。そこで、とんでもない賭けに乗ってしまうのだが・・・
前作「オペラ座の怪人」の恋敵キャラから一転。悪役ともとれる役回りとなり気の毒な存在とも言えるが、ラウルの逆転はあるのか?それとも今回はファントムに負けてしまうのか。
ラウルファンの方は大変厳しい状況に陥りますが、この現実を直視できるのかどうか。そしてラウルとファントムとの対決シーンも見どころのひとつとなるでしょう。
ラウルのナンバー:
・「なんてひどい街!」”What a Dreadful Town!…”:ラウルが激怒りするナンバー
・「なぜ僕を愛する?」”Why Does She Love Me?”:ラウルが一人たそがれるナンバー
・「負ければ地獄」”Devil Take the Hindmost”:ファントムとの対決ナンバー
ラウルのソロ・ナンバーは1曲だけあるにはある(なぜ僕を愛する)が、途中で切れる構成のために不完全で短い。
しかし海外・日本ともファントム役顔負けの歌唱力抜群の俳優が起用されることが多く、贅沢な上にとても勿体ない配役ともいえる。
2019年のキャスト:
ラウル:田代万里生/小野田龍之介
メグ・ジリー
メグ・ジリーはかつてのオペラ座のバレエダンサーで、1日5回公演のハードなショーをこなす「ファンタズマ」のトップ・ダンサー。ユニット名は「ウ・ラ・ラ・ガール」。
ファントムからの評価をいつも気にしており、自身が思う最高の出来栄えでないと気がすまない性格。しかしファントムからは何も言ってもらえないが、マダムには、いつも励まされている。
ストイックな性格から思い悩むことが多く、明け方に一人で海で泳いだりもする。海で泳いだ後はバーで「モーニングコーヒー」を注文するのがルーティン。
クリスティーヌとの久しぶりの再会を楽しみにしていたが、ファントムがメグよりもメインの演物に「クリスティーヌ・オンステージ」をセッティングしたため、精神的に不安定となる。
後がないと感じたメグは一発逆転を狙う為に、新しいショーでは奇策に打って出るのだが・・・
メグ・ジリーのナンバー:
・「あなただけに」”Only for You”:「ファンタズマ」ショーの劇中歌その1
・「この10年」”Playoff into Backstage”:マダムとのデュエット。クリスティーヌへの思いを歌う
・「水着の美女」”Bathing Beauty”:「ファンタズマ」ショーの劇中歌その2
・「ママ、上出来ね」”Mother Did You Watch?”
メグはなんといってもショーのシーンが見どころの役で、歌唱力・ダンス力トータルで秀でた俳優が起用される。
2019年のキャスト:
メグ・ジリー:夢咲ねね/咲妃みゆ