ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」:主な登場人物の特徴・説明・紹介・豆知識
マダム・ジリー
マダム・ジリーはかつてのオペラ座のバレエ講師で、「ファンタズマ」のショーの構成、ダンサーの育成・指導。そして娘 メグ・ジリーのマネージメントを兼務している。
「オペラ座の怪人事件」後ファントムを匿い、ニューヨークまでの密航を手伝い、自らもメグととも渡米。ニューヨークでファントムが自立するまでの道のりを献身的に手助けした。オペラ座時代の顔利きもあって多くのスポンサーを集めファントムと引き合わせ、「ファンタズマ」を大成功へと導いた影の功績者でもある。
しかし、ファントムがいまだにクリスティーヌに関心を向けていること(さらにメグのショーには無関心であること)に苛立っており、かつての教え子 クリスティーヌの事も「(クリスティーヌが)ラウルとの結婚を選んだから、私達はファントムを匿い今ここ(ファンタズマ)にいる」とも発言する。
クリスティーヌが訪米することを新聞で知ったときには、メグは喜んだが、マダムは苦い顔をした。
しかしメグのショーが大盛況であることには満足しており、唯一信頼を置くのは娘のメグだけである。
だがメグにはもっと良いショー(=ファントム自身がプロデュースする高尚な演目)に出演させたいと思っている。
マダム・ジリーのナンバー
・「この10年」”Playoff into Backstage”:メグとのナンバー。オペラ座の怪人から今作に繋がるまでの説明を歌うので聞き逃し厳禁
・「懐かしい友よ」”Dear Old Friends”:メグ、クリスティーヌ、ラウルと4人で歌う前作「プリマ・ドンナ」風ナンバー
・「問い詰められて」”The Phantom Confronts Christine”:1幕ラストはなんとマダムのロングトーンで締まる
・「負ければ地獄(カルテット)」”Devil Take the Hindmost (Quartet)”:しつこいおじさん2人としつこいおばさんの歌
2019年のキャスト:
マダム・ジリー:鳳蘭/香寿たつき
グスタフ
グスタフはクリスティーヌの息子で10歳。「グスタフ」は、クリスティーヌの父「グスタフ・ダーエ」から付けた名前である。
類まれな音楽の才能をもっており、ピアノを演奏しながら、ボーイソプラノで歌う。
不気味な一面も魅せる「ファンタズマ」の世界にも物怖じしない、好奇心旺盛で、無邪気なかわいい男の子。
ニューヨークでしたいことを記者に問われ、「泳ぎの練習をして泳げるようになりたい」とも発言。少し天然な一面も見せる。
ファントムはグスタフのことをラウルの息子という意味で「小さな子爵様」と呼ぶ。
グスタフのナンバー
・「心で見つめて」”Look with Your Heart”
・「お母様、怖い!」”Mother Please, I’m Scared!”
・「とってもきれい」”Beautiful”
・「負ければ地獄(カルテット)」”Devil Take the Hindmost (Quartet)”:グスタフはハミング担当
2019年キャスト:
グスタフ:大前優樹/加藤憲史郎/熊谷俊輝
トリオ(フレック、スケルチ、ガングル)
トリオ(ミス・フレック、ミスター・スケルチ、ドクター・ガングル)は、ファントムの部下の3人組で、「ファンタズマ」ショーの司会や、フリークショーにも出演する。
また劇中のストーリーテラー的な役割も担う。
トリオのナンバー:
・「コニー・アイランド・ワルツ」”The Coney Island Waltz”:トリオとフリークの大合唱で始まるオープニングナンバー
・「トリオの出迎え」”Arrival of the Trio”
・「コンサートへどうぞ」”Ladies…Gents!”
・「グスタフ!グフタフ!」”Gustave! Gustave!…”:グスタフ失跡の要因をトリオがファントムにチクる
2019年キャスト:
ミス・フレック:知念紗耶
ミスター・スケルチ:辰巳智秋
ドクター・ガングル:重松直樹