突然ですが、
「見切れ」「見切れる」「見切れ席」
などの言葉を、見聞きされたことがあると思います。
さてそれは、一体どういう意味なのでしょうか?直感で、下記から答えを選んでみてください。
「見切れ」の意味は?
1:本来見えてはいけない裏方(人や物)が見えてしまったこと
2:舞台の一部がまるで切れているように、部分的に見えない箇所があること
更新情報
2019年12月5日更新:記事構成を調整いたしました
「見切れ」「見切れる」の本来の意味とは?使いどころを説明
本来は業界用語だが意味が変わり広く使われている言葉「見切れる」「見切れ」
答え:本来の「見切れる」の意味は「見えてはいけないものが見えてしまったこと」だが、現在では「切れるように一部見えない部分があること」の意味でも使われている
本来の「見切れ」「見切れる」の意味としては、「本来見えてはいけない裏方が見えてしまったこと」を「見切れる」と言った業界用語が発祥であり、「本来見えているべきのものが、まるで切れたように一部が見えないこと」を「見切れる」と言うのは、これまでは誤用とされてきました。
ですが現在では、「本来見えているべきのものが、まるで切れたように一部が見えないこと」の意味でも、一般的に広く「見切れる」「見切れ」が使われており、言ってしまえば、どちらも正解ということになります。
辞書によると、写真や映像などが切れていることをさしていますが、ミュージカルや演劇等であっても舞台の一部が(何らかの要因で)見えない部分が常にある、あるいはところどころある場合に、「見切れ」「見切れる」と使われるケースがよくあると思います。
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ミュージカルや演劇など舞台観劇における「見切れ」「見切れる」の2つの意味と使いどころとは?「見切れ席」についても
本来は業界用語からくる「見切れ」「見切れる」でありますので、ミュージカルや演劇など舞台の場合であると、スタッフや俳優など運営側が主に使うのは、本来の「見えてはいけないものが見えてしまった」場合、すなわち運営上のミス的な意味として、使われるシーンがあるのかと思います。
例:本番で舞台機構に不具合が起きてしまい、本来その場面ではないはずのセットの一部が、しばらくの間 見切れてしまった
一方で、観客側から言えば、本来の「見えてはいけないものが見えてしまった」という意味で「見切れる」を使うケースは、かなり少ないとは思います。
ですが例えば、舞台に近い端の席からであれば、反対側の舞台袖や奥がよく見える場合がございます。その際に、どうしても次の出番を待っている俳優が見えてしまったり、裏方のスタッフが見えてしまうことがあります。その際は、観客側からでも本来の意味の「見切れる」という使い方ができると思います。
例:最前列の端席から観劇していたら、反対側の舞台袖で待機している俳優やスタッフが何人も見切れた
では、一般的に広く使われている「本来見えているべきのものが、まるで切れたように一部が見えないこと」の場合は、どのような使い方になるでしょうか。
例:3階席の張り出し部分に着席したら、見切れの範囲が広くて舞台の前半分は見えなかった
例:見切れで、販売対象外の座席エリアが多い
例:「見切れ席」に座ったけど、言うほどは見切れなかった