まとめ
「見切れ」「見切れる」は、本来は「見えてはいけないものが見えてしまった」場合に使われる、アクシデントを指す業界用語でしたが、ミュージカルや舞台を観劇する場合だと「舞台の一部が切れるように見えにくい・見づらい」ことを一般的に「見切れ」「見切れる」。そして、「一部(あるいは大幅に)見えにくいシーンがある座席」を「見切れ席」として販売されることがあることから、一般的にも後者の意味で、広く使われるようになりました。
同じ言葉でも全く違う2つの意味ではありますが、どちらの場合であっても、その意味と使いどころさえ知っておけば、話が混乱することはないのかなと思います。
「完全見切れ席」で思い出しましたが、とある俳優のライブの座席について「ステージの一部分が少し見切れますが定価販売です。どうしますか?」と運営から連絡があり、それでも良いですとOKを出して実際座ってみたら、「完全見切れ席」だったことがありました(笑)。
先にも述べましたが「見切れ席」は運営・主催の席種設定であります。まぁ、劇場の座席は着席位置や角度によって多少なりとも見切れますので、本来であれば、全てが見切れ席だと言うべきなんでしょうけど、そのお話はまた、別の機会にさせていただければと思います。
できれば観劇において(どちらの意味でも)「見切れ」はないほうが良いのですけど、こればかりはある程度は仕方のない場合もあるのかと思います。
最後になりますが、これまで特に、本来のアクシデントを指す業界用語としての「見切れ」「見切れる」の意味と使いどころをご存知なかった方は、そういう意味でも使われる場合があることを憶えていただけましたら幸いです。それでは!
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見切れる | 舞台・演劇用語 | シアターリーグ
「見切り」(みきり) 「見切る」(みきる) 「見切れる」(みきれる)...
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