ミュージカル・演劇など満席容認へ 定員50%以内の制限を緩和

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ミュージカルや演劇等を行う劇場は定員の50%以内の客数制限がかけられ、座席を一席ずつ空けるなどの安全対策を施した上で公演が行われています。

今回、新聞等の報道によりますと、西村経済再生担当大臣は9月10日、政府が検討しているイベントの入場制限緩和に関して、観客が客席で発声することが想定されない映画や演劇、クラシックバレエや歌舞伎、クラシックコンサートなどの定員50%以内の制限を緩和し、5,000人までを上限として客席100%・満席での開催を容認する考えを示したとのことで、これは2020年9月19日より制限緩和となる模様です。

なお、プロ野球やJリーグなどの大規模イベントでは現在5,000人以内の制限を収容人員の50%以内までに緩和(人数制限は撤廃)。ライブハウス等観客が声を出すことが想定されるイベントでは引き続き50%以内を維持するとのこと。

劇団四季や東宝、ホリプロ、梅田芸術劇場、宝塚歌劇団などの大手各社は、現在客席を50%に制限した座席レイアウトでチケット販売をし、公演を行っています。当然ながら席数が半分では赤字で、過度な負担を強いられている状況が長く続いており、このコロナ禍の入場制限が長引くことになれば、各社の経営の影響が心配されていました。

規制緩和が行われれば、各社は9月19日以降の公演については座席数を増やし、追加のチケット販売等のあらたな対応が徐々に施されることが期待されます。

長い公演中止を経て、公演再開後も半分の客席と、かつてない大打撃を受けていたミュージカル・演劇界にとって、ようやく光が見えてきましたね。まだまだ油断はできませんが、ひとまずは嬉しいニュースとなりました。

 

(追記)正式に規制緩和の発表がありました。当初の方針どおり2020年9月19日(土)から100%まで緩和となります。

(追記ここまで)

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