‘Wicked’ Director Stephen Daldry Exits Universal Movie Musical Adaptation https://t.co/5mX1FX1awE
— Deadline Hollywood (@DEADLINE) October 20, 2020
ブロードウェイの大ヒットミュージカル『ウィキッド』映画版の監督を務める予定だった、スティーヴン・ダルドリー(映画「ビリー・エリオット(リトル・ダンサー)」等)が監督を降板したことを、DEADLINEなどのメディアが伝えました。
映画版ウィキッドは、当初2019年12月20日公開の予定でしたが、映画「キャッツ」の公開が優先となってしまい、ウィキッドは「公開未定」とされていました。

ミュージカル映画『ウィキッド』悲運続く!監督が降板へ
※YouTubeはミュージカル版ウィキッドの舞台映像
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コロナ禍でスケジュールがあわず
DEADLINEなどのメディアが伝えるところによると、ユニバーサルがスピーディーな制作スケジュールを望んだ事に対し、監督はじっくり制作を進めたかった為、友好的に降板したとのこと。
さらに監督はロンドンでの撮影を考えていたが、コロナ禍で中断していた他映画作品の撮影が再開した為、スタジオに空きがなかったことなども降板の理由としてあげられています。
ユニバーサルでは早速新しい監督の選定を開始しており、2021年後半には、制作を開始したいとのことです。
なお、ミュージカル版の製作陣でもあるプロデューサーのマーク・プラット、脚本のウィニー・ホルツマン、音楽(作詞・作曲)のスティーブン・シュワルツは、引き続き、映画制作に参加します。
ミュージカルウィキッドとは?
ミュージカル『Wicked(ウィキッド)』は、映画「オズの魔法使」のもう一つの物語として構成された、グレゴリー・マグワイアの小説「ウィキッド:誰も知らない、もうひとつのオズの物語」を基に制作された、「ノートルダムの鐘」「ピピン」のスティーブン・シュワルツが歌詞・音楽、脚本はウィニー・ホルツマンが手掛けた、2003年初演のブロードウェイ・ミュージカルです。トニー賞3部門を受賞。
オリジナルキャストのエルファバ役には、後にディズニーアニメーション映画「アナと雪の女王」エルサ役を演じた、イディナ・メンゼルが務めました。
「悪い魔女」と言われるエルファバは、実はマイノリティな葛藤や悩みに苦しむ少女時代があり、「善い魔女」のグリンダは、エルファバの良き理解者である親友だったというストーリーで、「オズの魔法使」はまた違った視点で描かれているストーリーや設定が、評価・支持されています。
ウィキッドはブロードウェイやロンドンでは、初演以来ロングラン公演が続いていた、大ヒットミュージカルとなりました。
日本では、かつてユニバーサル・スタジオ・ジャパンと劇団四季が上演。今もなお多くのファンが存在し、根強い人気を誇ります。再演が熱望されている作品のひとつです。
幾度となく延期に
ユニバーサル・ピクチャーズがミュージカル『ウィキッド』の映画化を最初に発表した際には、当初2009年公開予定でしたが、幾度となく延期になっています。
事が大きく動いたのは2016年に「2019年12月20日公開」とイメージポスターを添付したツイートをウィキッドオフィシャルが公開したことで「遂にウィキッドの映画が公開!」とファンは喜びました。
監督には「ビリー・エリオット(リトル・ダンサー)」のスティーブン・ダルドリーが起用され、スティーブン・シュワルツからは、映画用の新曲も追加されるなどの発表がありました。
しかしその後キャスト発表等一切なく、進捗が滞っていそうな雰囲気が出ていたところ、後発で製作発表された「キャッツ」の公開日が公式発表され、ウィキッドは公開延期となっていました。