こんにちは、禁断劇場の禁断です。
劇団四季の『コーラスライン』を私が初めて見たのは、まだ中学生ぐらいだった頃の近鉄劇場です。
『オペラ座の怪人』を初めて見た前後だったように思います。もちろん当時から「四季の会」会員だった母に誘われて見に行きました。
『コーラスライン』というタイトルから、もっとダンス中心のショーのような作品を想像していたのですが、実際に見ると台詞もかなり多い。
歌唱シーンもしっかりあり、芝居、歌、ダンスがバランスよく組み合わされたミュージカルです。
そして、初めて見ると別の意味でもちょっと驚くかもしれません。
思春期や身体、性についてかなり率直に語る場面があるんですよね。中学生で見た私も「劇団四季って、こういうことも普通に言うんだ」と思った記憶があります。
大人になり、『オペラ座の怪人』をきっかけに劇団四季の舞台を熱心に観劇するようになってからは、『コーラスライン』も何度も再演を見てきました。
2006年東京、2009年東京・京都、2011年東京、2015年東京、2016年京都・東京、2021年全国ツアーの神戸……。
自分では「それほど『コーラスライン』にハマっているわけではない」と思っているのですが、こうして並べると再演されるたびにどこかしらで見ています。
本当にハマっていないのか?
そして2026年の全国ツアーも、最初は見送ろうと思っていたのですが、大阪公演がSkyシアターMBSだと知って結局1公演取りました。
まだ行ったことのない劇場だったので、この機会に行ってみたかったんですよね。
この記事では、劇団四季『コーラスライン』2026年全国公演の日程と会場、チケットの取り方を中心に、これまで何度も全国公演を見てきた経験から感じる注意点や、作品そのものの見どころまでまとめます。
記事のポイント
- 『コーラスライン』2026年全国ツアーの日程と会場
- 全国公演ならではのチケット発売と主催者の違い
- 約2時間25分休憩なしで見るときのポイント
- 名作『コーラスライン』の魅力と私の観劇歴
コーラスライン2026全国公演
2026年の『コーラスライン』は、東京・自由劇場で6月6日から7月12日まで上演されたあと、8月1日の神奈川県・海老名公演から全国ツアーがスタートしました。
全国公演としては約5年ぶりです。2021年の全国ツアーを神戸国際会館こくさいホールで見た私としては、「もう5年経ったのか」と少し驚きました。
全国各地のホールを巡演
劇団四季の全国公演は、四季の専用劇場ではなく、各地域の文化会館や市民ホールなどを巡ります。
そのため、同じ『コーラスライン』でも会場によって客席数や舞台との距離、座席の傾斜などがかなり違います。
1,000席を超える大きなホールもあれば、比較的コンパクトな会場もあります。
このあたりが全国ツアーならではですね。
後方席になった場合でも、『コーラスライン』は群舞そのものが大きな魅力なので、私は舞台全体を肉眼で見ながら、登場人物の表情を追いたい場面だけ双眼鏡を使う見方が合っていると思います。
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2027年1月31日が全国千秋楽
2026年9月18日現在、劇団四季の上演ラインアップでは、『コーラスライン』全国公演は2027年1月31日までと案内されています。
全国ツアーマップでも、最後に掲載されているのは2027年1月27日から31日までの広島公演です。
したがって、現在発表されているスケジュールでは、2027年1月31日の広島公演が全国ツアーの千秋楽となります。
2026年8月1日の海老名公演から始まり、全国各地を巡って、約半年にわたるツアーが広島で締めくくられます。
観劇したい地域がある方は、劇団四季公式サイトの『コーラスライン』全国ツアーマップと全国公演情報をあわせて確認してください。
全国ツアーの日程と会場
ここでは、2026年9月18日時点でこれから上演される『コーラスライン』全国ツアーの日程と、確認できる上演会場をまとめます。
| 公演日 | 公演地 | 会場 |
|---|---|---|
| 9月19日 | 北海道・苫小牧 | 苫小牧市民文化ホールART CUBES グランドホール |
| 9月20日~21日 | 北海道・音更町 | 音更町文化センター 大ホール |
| 9月23日~25日 | 北海道・札幌 | カナモトホール(札幌市民ホール)大ホール |
| 9月27日 | 北海道・釧路 | コーチャンフォー釧路文化ホール 大ホール |
| 9月30日 | 北海道・旭川 | 旭川市民文化会館 大ホール |
| 10月2日 | 北海道・函館 | 函館サーモン・まるなまホール 大ホール |
| 10月5日 | 青森・青森 | リンクステーションホール青森 大ホール |
| 10月7日 | 秋田・秋田 | あきた芸術劇場ミルハス 大ホール |
| 10月9日 | 山形・鶴岡 | 荘銀タクト鶴岡 大ホール |
| 10月10日 | 山形・山形 | やまぎん県民ホール 大ホール |
| 10月12日 | 福島・会津若松 | 會津風雅堂 |
| 10月14日 | 岩手・盛岡 | トーサイクラシックホール岩手 大ホール |
| 10月17日~18日 | 新潟・新潟 | 新潟県民会館 大ホール |
| 10月20日 | 埼玉・川口 | 川口総合文化センター・リリア フカガワみらいホール |
| 10月22日~23日 | 石川・金沢 | 本多の森 北電ホール |
| 10月24日 | 長野・長野 | ホクト文化ホール 大ホール |
| 10月25日 | 長野・塩尻 | レザンホール 大ホール |
| 10月27日 | 福井・福井 | フェニックス・プラザ エルピス大ホール |
| 10月31日 | 富山・魚津 | 新川文化ホール ミラージュホール |
| 11月1日 | 新潟・上越 | 上越文化会館 大ホール |
| 11月4日 | 島根・出雲 | 出雲市民会館 大ホール |
| 11月5日 | 鳥取・倉吉 | エースパック未来中心 大ホール |
| 11月7日~9日 | 岡山・岡山 | 岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場 |
| 11月11日 | 大阪・高槻 | 高槻城公園芸術文化劇場 南館 トリシマホール |
| 11月12日 | 滋賀・彦根 | ひこね市文化プラザ グランドホール |
| 11月14日 | 静岡・富士 | 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール |
| 11月15日 | 山梨・甲府 | YCC県民文化ホール 大ホール |
| 11月19日 | 埼玉・川越 | ウェスタ川越 ヤオコー大ホール |
| 11月21日 | 埼玉・熊谷 | 熊谷文化創造館さくらめいと 太陽のホール |
| 11月22日 | 群馬・太田 | 太田市民会館 |
| 11月24日 | 埼玉・越谷 | サンシティ越谷市民ホール 大ホール |
| 11月27日 | 東京・府中 | 府中の森芸術劇場 どりーむホール |
| 11月28日~29日 | 群馬・高崎 | 高崎芸術劇場 大劇場 |
| 12月2日 | 三重・四日市 | 四日市市文化会館 第1ホール |
| 12月4日~5日 | 静岡・浜松 | アクトシティ浜松 大ホール |
| 12月6日 | 岐阜・岐阜 | 長良川国際会議場 メインホール |
| 12月8日~11日 | 愛知・名古屋 | Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール |
| 12月13日 | 愛知・稲沢 | 名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール |
| 12月17日 | 和歌山・和歌山 | 和歌山県民文化会館 大ホール |
| 12月19日 | 大阪・岸和田 | 南海浪切ホール 大ホール |
| 12月20日 | 兵庫・たつの | 赤とんぼ文化ホール 大ホール |
| 12月23日~28日 | 京都・京都 | 京都劇場 |
| 12月30日、2027年1月1日~5日 | 大阪・大阪 | SkyシアターMBS |
| 2027年1月8日~9日 | 千葉・浦安 | 浦安市文化会館 大ホール |
| 1月10日 | 栃木・宇都宮 | 公演詳細で確認 |
| 1月11日 | 茨城・ひたちなか | ひたちなか市文化会館 大ホール |
| 1月16日 | 高知・高知 | 公演詳細で確認 |
| 1月17日 | 香川・観音寺 | 公演詳細で確認 |
| 1月19日 | 愛媛・松山 | 公演詳細で確認 |
| 1月20日 | 香川・高松 | 公演詳細で確認 |
| 1月22日 | 広島・福山 | 公演詳細で確認 |
| 1月24日 | 山口・下松 | スターピアくだまつ Kビジョンホール |
| 1月27日~31日 | 広島・広島 | 公演詳細で確認 |
2027年1月の一部公演については、今後さらに詳しい公演情報が案内される予定です。
会場や発売情報が正式に掲載された段階で、この記事も更新します。
また、全国公演の料金は公演地によって異なります。
同じS席でも会場によって料金設定が違うことがありますので、最新情報は劇団四季『コーラスライン』全国公演情報で確認してください。
全国公演チケットの取り方
劇団四季の全国公演で少し分かりにくいのが、チケットの売り方です。
東京や大阪などの専用劇場公演と違い、全国ツアーは公演地ごとに主催者が異なります。
それによって発売日や販売窓口、座席の取り扱い方も変わってきます。
まず主催者と発売日を確認
全国公演では、劇団四季が主催に入る公演もあれば、地元の新聞社、放送局、文化施設などが主催する公演もあります。
なので、行きたい日程を見つけたら「いつ一般発売されるのか」だけでなく、どこが主催しているのか、どこで販売されるのかまで見ておくと分かりやすいです。
劇団四季のオンラインチケットだけでなく、会場独自のチケットサービスや、チケットぴあ、ローソンチケットなどで販売される公演もあります。
四季の会先行も行われる
劇団四季以外が主催する全国公演でも、「四季の会」会員先行予約が行われます。
一般発売より早くチケットを取れるので、もちろん利用する価値はあります。
ただし、ここは専用劇場の先行予約とは少し感覚が違います。
全国公演では主催者側が多くの座席を取り扱っている場合があり、私の経験上、「四季の会先行に開始直後につながった=必ず良席が出てくる」とは限りません。
早い時間に予約画面まで進めたのに、「あれ?思ったより後ろしか出ないな」ということもあります。
主催者販売分にはまた別の座席が用意されていることもあるので、全国公演では四季の会先行だけで座席状況を判断しないほうがよいでしょう。
禁断のワンポイントアドバイス
四季主催なら前日予約もある
もうひとつ覚えておきたいのが、前日予約と当日券予約です。
劇団四季が主催する全国公演では、翌日の公演に空席がある場合、「四季の会」会員向けの前日予約を利用できます。
前日予約は公演前日の16時から、劇団四季自動予約で「四季の会」会員を対象にスタートします。
その後、同日の19時からは会員・一般とも利用できるインターネットでの当日券予約が始まります。
つまり、16時からまず「四季の会」会員が前日予約を利用でき、19時からは残っている席が会員・一般向けの当日券予約へ移る、という流れです。
全国公演の場合、インターネットでの当日券予約は開演3時間前まで利用できます。
一方、劇団四季以外が主催する全国公演では、この劇団四季の前日予約・当日券予約システムは利用できません。直前のチケット販売については、それぞれの主催者側の案内を確認することになります。
私は2007年の『ウィキッド』などで前日予約をかなり使っていました。前日になって思いがけず良い席が出ることもあります。
もちろん必ず席が出るわけではありません。
それでも、劇団四季主催公演でチケットを取れなかった場合や、「明日もう一度見たい」と思ったときには、チャレンジする価値は十分にあります。
前日予約については、こちらの前日予約のコツの記事で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
大阪公演はSkyシアターMBS
今回、私が取ったのは2026年12月30日の大阪公演です。
大阪公演は12月30日と、2027年1月1日から5日までSkyシアターMBSで上演されます。12月31日の公演はありません。
チケット料金はS席11,000円、A席9,000円、B席6,000円。2026年9月12日に「四季の会」会員先行予約が始まり、一般発売は9月19日午前10時です。
私は当初、今回の全国ツアーは見送ろうと思っていました。
ところが会場がSkyシアターMBS。以前から一度行ってみたかった劇場だったので、「それならこの機会に」と1公演だけチケットを取りました。
大阪四季劇場のすぐ向かいにある劇場で劇団四季が公演するというのも、四季ファンとしてはなんだか面白いですよね。
しかもキャストも以前見ていた頃とはかなり顔ぶれが変わっています。
年末12月30日、どんな『コーラスライン』になっているのか楽しみにしています。
観劇前には週間予定キャストも確認するつもりです。
劇団四季のキャスト情報の見方については、劇団四季キャストの調べ方と週間予定の確認方法で詳しく解説しています。
コーラスラインはどんな作品
『コーラスライン』は、ブロードウェイの新作ミュージカルでコーラスダンサーを選ぶオーディションが舞台です。
最終選考に残った17人のダンサーが一本の白いラインに並び、演出家ザックから質問を受けます。
ところが聞かれるのは、ダンス歴や出演歴だけではありません。
家庭環境、子どもの頃のこと、ダンスを始めた理由、容姿へのコンプレックス、恋愛、身体の変化、仕事への思い。
履歴書だけでは分からない「その人自身」を語ることを求められます。
ダンスだけの作品ではない
『コーラスライン』という題名から、ダンスを延々と見る作品だと思っている方もいるかもしれません。
もちろんダンスは大きな見どころです。冒頭のジャズコンビネーションだけでも相当な迫力があります。
しかし、実際はかなり台詞が多い作品です。
一人ずつが自分の過去を語り、そこから歌へ入り、またダンスへ戻る。そのバランスがとても良い。
豪華な舞台装置を次々に転換するタイプの作品でもありません。
一本の白いラインと鏡を中心としたシンプルな舞台だからこそ、俳優そのものへ目が向きます。
コンセプトミュージカルとしての特徴
後から知って驚いたのが、『コーラスライン』が「ブックレスミュージカル」「ノンブックミュージカル」と説明されることがあり、より一般的には「コンセプトミュージカル」の代表作として位置づけられていることです。
もちろん『コーラスライン』には脚本があり、ジェームズ・カークウッドとニコラス・ダンテがBookとしてクレジットされています。
ここでいう「ブックレス」は、脚本が存在しないという意味ではありません。
一般的な物語のように主人公が事件に巻き込まれ、一本のストーリーが進んでいく構造よりも、ひとつのテーマを中心に複数の人物のエピソードが積み重なっていく作品を指す言葉として使われます。
『コーラスライン』では「オーディション」という状況は最初から最後まで変わらないのに、そのライン上で17人それぞれの人生が次々と開かれていきます。
なるほど。初めて見たときに感じた独特の世界観は、こういうところから来ていたのか、と後になって納得しました。
かなり率直な台詞もある
家族で見ようと考えている方には、少しだけ注意しておきたいところもあります。
『コーラスライン』では、思春期の身体の変化や性に関する悩みなどがかなり率直に語られます。
いわゆる「下ネタ」に聞こえる台詞もあります。
私も中学生ぐらいで初めて見たので、ちょっとびっくりしました。
というか、親と一緒だったので、当時の思春期真っ只中の私は少し気まずかったですね。今ならそんなことはありませんが。
もちろん単純に笑わせるためだけに入っているわけではありません。
それぞれのダンサーがどういう人生を送ってきたのかを知るうえで意味のある話です。
ただ、「劇団四季なら小さな子どもから家族全員で何も考えずに楽しめる作品だろう」という感覚だけで行くと、想像とは少し違うかもしれません。
コーラスラインの見どころ
何度見ても印象に残る場面はいくつもあります。
その中でも、私が特に『コーラスライン』らしいと思うところを挙げてみます。
劇団四季公式YouTubeでは、『コーラスライン』のプロモーションVTRが公開されています。
冒頭のジャズコンビネーションから、フィナーレの「ワン」まで作品の魅力が凝縮されているので、初めて見る方はぜひ一度見てみてください。
冒頭のジャズコンビネーション
まずは冒頭。
オーディションに集まったダンサーたちが振付を覚え、次々と踊っていくジャズコンビネーションです。
ここはもう、問答無用で格好いい。
まだ登場人物の名前もほとんど分からない段階なのに、一気に舞台へ引き込まれます。
その一方で、踊れなければ容赦なく落とされていく。
華やかなミュージカルの世界の裏にある厳しさも、冒頭からはっきり見せてきます。
一人ひとりの人生が見える
そこから作品の雰囲気は大きく変わります。
ザックからの問いに答える形で、ダンサーたちが一人ずつ自分の人生を話し始めるからです。
最初は「オーディションを受けている17人」という集団だったのが、少しずつ一人ひとり別の人間として見えてくる。
自分と近い経験をした人物に共感することもあれば、まったく違う人生を聞いて考えさせられることもあります。
だから『コーラスライン』は、見る年齢によって刺さる人物や台詞が変わる作品なのかもしれません。
愛した日々に悔いはない
クライマックスの「愛した日々に悔いはない」は、やはり外せません。
もし明日、踊れなくなったらどうするのか。
舞台にすべてをかけて生きてきたダンサーたちが、その問いと向き合います。
私はミュージカル俳優ではありませんが、年齢を重ねるほど、この曲を以前とは違う受け取り方をするようになりました。
好きなものを続けること。いつか続けられなくなるかもしれないこと。それでも、そこまでやってきた日々を悔やまないこと。
何度見ても、ここは胸にきます。
フィナーレのワン
そして最後は「ワン(フィナーレ)」。
それまで稽古着姿だったキャストたちが、一転して全員きらびやかな金色の衣裳に身を包みます。
手には金色のシルクハット。
劇団四季も2026年の公演グッズで「きらめくシルクハット」と表現している、『コーラスライン』を象徴するアイテムのひとつです。
シルクハットを被り、脱ぎ、手に持ちながら全員で同じ振付を踊る。
ここまで一人ずつの名前を知り、人生を知ってきたのに、全員が同じ金色の衣裳に変わった瞬間、「一人の人間」だったダンサーたちが再び「コーラス」に見えてきます。
この変化がすごいんですよね。
独特なカーテンコール
『コーラスライン』には、普通のミュージカルとは少し違う終わり方があります。
伝統的なカーテンコールはない
私は以前から、『コーラスライン』の終演時にはキャストが一人ずつ順番に手を上げ、お辞儀をしていくのが印象に残っていました。
私の記憶では、『コーラスライン』の終演時にはキャストが一人ずつ登場する際に、手やシルクハットを上へ掲げるような動きが印象に残っています。
ただ、しばらくこの作品を見ていないので、2026年の劇団四季公演でもまったく同じなのかは、12月30日の大阪公演で改めて確認してきます。
以前どこかで「『コーラスライン』のカーテンコールは、カーテンコールではない」という話を読んだ記憶があったのですが、これにはちゃんと理由がありました。
オリジナル演出では、一般的な意味での独立したカーテンコールを設けず、「ワン」のフィナーレそのものが出演者のボウを兼ねているとされています。
つまり、キャストがずらりと並んで手をつなぎ、一斉にお辞儀をして、また出てきて……という、よく見るカーテンコールとはそもそも考え方が違うわけです。
一人ずつ人間として知ったダンサーが、最後には同じ衣裳、同じシルクハット、同じ振付の中へ溶けていく。
それ自体が作品の最後のメッセージになっているのだと思うと、あの終わり方の印象も変わります。
上演時間は休憩なし
『コーラスライン』を見る前に、絶対に知っておいたほうがよいことがあります。
上演時間は約2時間25分、途中休憩は一切ありません。
開演前のトイレは必須
普通の2時間半前後のミュージカルなら、第1幕が終わったところで20分程度の休憩が入ることが多いですよね。
『コーラスライン』にはそれがありません。
一度始まったら、そのまま最後まで約2時間25分。
なので、私は開演前にトイレを済ませておくことを必須にしたいです。
全国公演では会場によってトイレの数も違います。開演直前になるとかなり混雑する場合もあるので、少し早めに会場へ着いておいたほうが安心ですよ。

自由劇場ロビーに掲示されたミュージカル『コーラスライン』(2009年10月)の休憩なしを知らせる上演時間案内
この写真は2009年10月に自由劇場で見たときの上演時間案内です。
この頃からしっかり「休憩はございません」と書かれています。
禁断のワンポイントアドバイス
全国公演では双眼鏡も便利
全国ツアーでは、公演によってかなり大きなホールを使います。
後方席から見る場合、双眼鏡があると役者の表情をかなり追いやすくなります。
群舞は肉眼で表情は双眼鏡
ただし、『コーラスライン』でずっと双眼鏡を覗き続けるのは、私はもったいないと思っています。
冒頭のオーディションや「ワン」など、舞台全体のラインや群舞を見たい場面では肉眼。
一人ひとりが自分の人生を話す場面や、表情を細かく見たいところでは双眼鏡。
この使い分けが合います。
私は劇場では5倍双眼鏡をよく使っています。
ヒノデ 5×21-A6やサイトロン SAFARI 5×21などを持っていますが、5倍なら視野が広いので、複数の俳優が並ぶ『コーラスライン』との相性も良いです。
詳しくは、観劇用の双眼鏡は5倍がおすすめな理由で実機を比較しています。
全国公演の観劇マナー
全国公演について、もうひとつ私が何度も見てきて感じることがあります。
客席の雰囲気です。
客席に温度差が出ることも
全国ツアーでは、各地まで『コーラスライン』を追いかけて見に行くようなコアな劇団四季ファンもいます。
一方で、「地元に劇団四季が来るなら一度見てみよう」と、普段はあまり劇場へ行かない方もたくさん来られます。
これは全国公演の良いところでもあります。
ただ、普段から劇場へ何度も通っていて観劇マナーをかなり意識している人と、観劇にあまり慣れていない人が同じ客席に入るので、そこに少し温度差が生まれることがあります。
私がこれまで全国公演を見てきた経験では、専用劇場ではあまり気にならないような上演中の会話、前のめり、荷物の音などに出会うこともありました。
上演中に鈴が鳴り続けた話
忘れられないのが、以前見た全国公演の『ジーザス・クライスト=スーパースター』だったと思います。
上演中、客席のどこかからずっと「チリン、チリン」と鈴の音が聞こえてきたことがありました。
おそらく、自転車で会場まで来た方が鍵につけていた鈴だったのではないかと思います。
舞台は『ジーザス』なので相当にシリアスです。
その最中に、ときどき客席から「チリン」。
東京や大阪の劇場ではまず聞かない音だったので、「あぁ、全国公演なんだなぁ」と妙に実感してしまいました。
今となっては少し笑える思い出です。
周囲に引っぱられない
もちろん、よほどひどい場合は別です。でも、そこでずっと腹を立てていても仕方ないんですよね。
せっかくチケットを買って、時間を作って、劇場まで見に来たわけです。
周囲の誰かに気持ちを引っぱられて舞台を楽しめなくなるほうが、私はもったいないと思います。
私はなるべく舞台に意識を戻すようにしています。
その点でも双眼鏡は意外と役立ちます。
双眼鏡を覗けば視界が舞台上だけに絞られるので、前方や左右の客席の動きがほとんど目に入らなくなります。
全国公演では、表情を見るためだけでなく、周囲を視界から外して舞台へ集中するためにも双眼鏡を使うことがあります。
さすがに鈴の音や袋のガサガサ音までは防げませんけどね。
禁断のワンポイントアドバイス
私とコーラスライン
改めて、自分がこれまで見てきた『コーラスライン』を振り返ってみます。
最初は中学生の頃
最初に見たのは近鉄劇場。
『オペラ座の怪人』を初めて見た前後、中学生ぐらいの頃だったと記憶しています。
当時の私は、自分で四季のチケットを追いかけるような年齢ではありません。
1985年の『キャッツ』大阪初演から劇団四季を見せてくれていた母に連れていってもらいました。
その後、私自身が本格的に劇団四季へ戻ったのは2005年です。
映画版『オペラ座の怪人』をきっかけに再びファントム熱が爆発し、劇団四季の『オペラ座の怪人』を見に行ったところ、高井治ファントムの歌声に完全にやられてしまいました。
そこから四季の会へ入り、オペラ座、キャッツ、ウィキッド、クレイジー・フォー・ユーなどをかなりの回数見るようになりました。
気づけば再演のたびに観劇
『コーラスライン』については、そこまで熱烈にリピートしているつもりはありません。
でも、観劇歴を並べてみるとこうなります。
| 年 | 観劇地・劇場 |
|---|---|
| 中学生頃 | 大阪・近鉄劇場 |
| 2006年 | 東京・四季劇場[秋] |
| 2009年 | 東京・自由劇場、京都劇場 |
| 2011年 | 東京・自由劇場 |
| 2015年 | 東京・自由劇場 |
| 2016年 | 京都劇場、東京・自由劇場 |
| 2021年 | 全国ツアー・神戸国際会館こくさいホール |
| 2026年 | 全国ツアー・SkyシアターMBS予定 |
これはもう、「ちょこちょこ見ています」では済まない気もします。
毎回何十公演もリピートする作品ではない。
でも再演されると、なぜかどこかしらで見ている。
やっぱり好きなんでしょうね。

2021年1月10日神戸国際会館こくさいホールでの『コーラスライン』全国ツアー公演キャストボード
2021年1月10日の神戸国際会館こくさいホール公演で撮影したキャストボードです。
同じ作品でもこうして何年かおきに見ると、出演者もかなり変わっています。
それと同時に、見る側の自分も年齢を重ねています。
以前は何とも思わなかった台詞が急に刺さったり、逆に昔すごく共感した人物を少し離れたところから見るようになったりする。
長く再演される作品ならではの面白さです。
2026年も結局見に行く
そして2026年。今回は本当に見送るつもりでした。
ところが、SkyシアターMBSで上演すると知って、「じゃあ一回だけ」とチケットを取っています。
年末12月30日。2026年の観劇納めになる可能性が高いです。
キャストもかなり一新されていますし、久しぶりの『コーラスライン』が自分にどう見えるのか。とても楽しみにしています。
『コーラスライン』全国公演のよくある質問(FAQ)
Q1. 『コーラスライン』2026年全国公演はいつまでですか?
A. 劇団四季の上演ラインアップでは、全国公演の千秋楽は2027年1月31日と案内されています。最終公演地は広島で、1月27日~31日に上演されます。
Q2. 全国公演でも四季の会先行予約はありますか?
A. あります。劇団四季以外が主催する公演でも「四季の会」会員先行予約が設定されます。ただし、全国公演では主催者側が取り扱う座席も多いため、先行予約で早くつながっても必ずしも前方や中央の席が出るとは限りません。
Q3. 全国公演でも前日予約は利用できますか?
A. 劇団四季主催の全国公演では、翌日の公演に空席がある場合、公演前日の16時から「四季の会」会員向け前日予約を利用できます。その後19時からは会員・一般向けの当日券予約が始まり、全国公演では開演3時間前までインターネットで予約できます。劇団四季以外が主催する全国公演は、この前日予約・当日券予約システムの対象外です。
Q4. 『コーラスライン』の上演時間と休憩はどのくらいですか?
A. 上演時間は約2時間25分で、途中休憩はありません。開演前にトイレを済ませ、余裕を持って着席しておくことをおすすめします。
Q5. 全国公演に双眼鏡は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、大きなホールの後方席ではあると便利です。『コーラスライン』は群舞の全体を見る場面も多いため、私は舞台全体は肉眼、登場人物の表情を見たい場面は双眼鏡という使い分けをしています。
コーラスライン2026まとめ
劇団四季『コーラスライン』2026年全国ツアーは、2027年1月まで全国各地を巡ります。
全国公演では、公演地によって会場も主催者もチケットの売り方も違います。
まず自分の地域の公演日を探し、会場を確認し、そのまま主催者と発売日まで見る。
これが一番分かりやすいと思います。
- 全国ツアー千秋楽は2027年1月31日・広島公演
- 公演地ごとに会場・主催者・発売日・料金が異なる
- 四季の会先行でも必ずしも良席が出るとは限らない
- 劇団四季主催の対象公演では前日予約を利用できる
- 上演時間は約2時間25分で途中休憩なし
- 大きなホールでは群舞は肉眼、表情は双眼鏡で見ると追いやすい
「家族みんなで何も考えずに見てください!」とは少しおすすめしにくい作品です。
思春期や身体、性についてかなり率直な話も出てきますからね。
でも、劇団四季が好きな方、特にここ数年で四季ファンになった方には、一度は見てほしい作品です。
冒頭のジャズコンビネーションに息を呑み、登場人物それぞれの苦悩にときには共感し、「愛した日々に悔いはない」で胸を掴まれ、最後の「ワン」で一気に華やかな世界へ。
そして一人ずつ知ったはずのダンサーたちが、最後には同じ金色の衣裳とシルクハットを身につけ、「コーラス」という一つの存在になっていく。
往年の名作ミュージカルを存分に堪能してください。
私は2026年12月30日、SkyシアターMBSでまたこの作品を見ます。
「それほどハマっていない」と言いながら、再演されるたび結局どこかで見ている『コーラスライン』。
今回もきっと、昔とは違う何かが刺さるのだろうなと思っています。


