こんにちは、禁断劇場の禁断です。
劇団四季の専用劇場で何度も観劇していると、「前の席ほどいい席」とは限らないことをつくづく感じます。
舞台に近い1階席には、キャストの表情や衣装の細部まで肉眼で楽しみやすい魅力があります。
一方、2階席へ行くと舞台装置や照明、アンサンブルの動きまで一枚の絵のように見えて、「こんな演出だったのか」と初めて気づくこともあるんですよ。
JR東日本四季劇場[春]も、まさに1階席と2階席で観劇体験がかなり変わる劇場です。
私は1985年の『キャッツ』大阪初演を見て以来、長年劇団四季を観ていますが、作品によって1階を選ぶこともあれば、あえて2階を選ぶこともあります。
特に舞台全体を使うミュージカルでは、近さだけで座席を決めてしまうのは少しもったいないかなと思います。
記事のポイント
- JR東日本四季劇場[春]の1階席と2階席の違い
- 1階前方・中央・後方からの見え方
- 2階前方・中央・後方からの見え方
- 1階後方で舞台上部が見切れることがある理由
- 観劇スタイル別のおすすめ席と双眼鏡の使い方
1階席と2階席の結論
JR東日本四季劇場[春]で座席を選ぶなら、基本的には近さやキャストの存在感を優先するなら1階席、舞台上部まで含めた演出全体を見たいなら2階前方と考えると、選びやすいです。
どちらが上という話ではありません。同じ作品でも1階から見るのと2階から見るのでは、かなり印象が変わります。
| 座席 | 向いている人 | 見え方の特徴 | 双眼鏡 |
|---|---|---|---|
| 1階前方 | キャストを近くで見たい | 表情や衣装を肉眼で楽しみやすい | なくても楽しみやすい |
| 1階中央 | 近さと全体の両方が欲しい | 舞台との距離と全景のバランスがよい | 5倍があると便利 |
| 1階後方 | 舞台を正面から見たい | 舞台面は見やすいが上部が見切れる場合がある | あると楽しみやすい |
| 2階前方 | 舞台全体を見たい | 舞台上部を含め全景を見渡しやすい | 5倍が使いやすい |
| 2階中央 | 全体と料金のバランス重視 | フォーメーションや照明を見やすい | あると便利 |
| 2階後方 | 料金を抑えて観劇したい | 舞台全体は見えるが表情は遠い | 持っていきたい |
私なら、初めて見る作品で演出全体を味わいたい場合は2階前方中央、キャストの表情や迫力を優先するときは1階中央寄りを選びます。
禁断のワンポイントアドバイス
JR東日本四季劇場[春]の特徴
座席の見え方を考える前に、JR東日本四季劇場[春]がどんな劇場なのか確認しておきましょう。
約1500席の大型専用劇場
JR東日本四季劇場[春]は、東京都港区海岸のWATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)シアター棟にある劇団四季の専用劇場です。劇団四季公式では客席数約1,500席と案内されています。
劇団四季の専用劇場の中でも大きな劇場で、客席は1階と2階に分かれています。
同じ建物にはJR東日本四季劇場[秋]もありますが、[春]の劇場入口はシアター棟3階です。
初めて竹芝へ行く場合は、[春]と[秋]を取り違えないようにしてください。
所在地やアクセスなどは、劇団四季の東京5劇場の場所とアクセスをまとめた記事でも詳しく紹介しています。
![JR東日本四季劇場[春]と[秋]が入るウォーターズ竹芝シアター棟の外観](https://kindantheatre.com/wp-content/uploads/2026/08/waters-takeshiba-theatre-building-haru-aki.jpg)
JR東日本四季劇場[春]・[秋]が入居するウォーターズ竹芝シアター棟
[春]へ向かうと、『アナと雪の女王』など上演作品の看板が掲げられた劇場入口があります。
観劇当日は作品名だけではなく、入口に表示された「JR東日本四季劇場[春]」も確認して入場すると安心です。
![アナと雪の女王の看板が掲げられたJR東日本四季劇場[春]の入り口とチケットボックス](https://kindantheatre.com/wp-content/uploads/2026/08/shiki-theatre-haru-frozen-entrance.jpg)
『アナと雪の女王』上演時のJR東日本四季劇場[春]の入り口
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1階と2階で席種が分かれる
劇団四季公式の座席表を見ると、現在の『アナと雪の女王』東京公演では、1階にS1席・A1席、2階にS2席・A2席・B席・C席が配置されています。
ただし、席種や販売対象となる座席は作品・公演によって変更される可能性があります。
この記事で紹介する「1階はこう見える」「2階はこう見える」という特徴は劇場そのものについての話ですが、実際にチケットを購入するときは必ず最新の劇団四季公式「JR東日本四季劇場[春]」劇場情報・座席表を確認してください。
座席表を眺めると、1階は舞台を囲むように左右の座席が少し内側へ向いており、2階も中央と左右のブロックで構成されていることがわかります。
「S席」「A席」という料金区分だけを見るより、何階のどのあたりなのかまで確認することが大切です。同じ劇場でも1階と2階では舞台の受け止め方が変わります。
四季専用劇場は2階席が前へせり出す
JR東日本四季劇場[春]の座席を考えるうえで知っておきたいのが、劇団四季の専用劇場に共通して感じられる客席構造です。
私がこれまで観劇してきた四季専用劇場では、2階席が舞台側へ大きくせり出し、比較的低い位置まで来ているため、2階前方でも舞台との距離を近く感じます。
そのため、「2階席だから1階最後方よりさらに遠い」と単純に考える必要はありません。
むしろ2階前方は舞台との距離が近いうえ、高さがあることで舞台床、照明、群舞、舞台上部までまとめて見渡しやすい席です。
一方で、私はこの2階席の低いせり出し方が、1階席の傾斜や段差が比較的緩やかなこととも関係しているのではないかと感じています。
2階席が低い位置まで張り出しているぶん、その下にある1階席を後方へ大きく持ち上げる余地は限られるのかもしれません。
これは劇団四季が公表している設計理由ではなく、複数の劇場で観劇してきた私なりの考察です。
例えば劇団四季の専用劇場ではない京都劇場は、私が観劇してきた感覚では2階席の先端が四季専用劇場より高い位置にあります。
そのぶん1階席後方は一段ごとの段差が大きく、実際に座っても前列との高低差がしっかりあり、視界を確保しやすいと感じます。
劇場によって造りは異なりますが、こうした違いを知っておくと「なぜ四季専用劇場の2階席が意外と近いのか」「なぜ1階後方でも前の人の影響を受けることがあるのか」をイメージしやすくなります。
1階席の見え方
劇団四季の[春]で1階席を選ぶ一番大きな理由は、やはり舞台との距離です。
ただし、前方・中央・後方では見え方がかなり違います。
1階前方は迫力を楽しめる
1階前方の魅力は、何と言ってもキャストが近いことです。
表情、視線、衣装の質感、細かな芝居まで肉眼で追いやすくなります。
ミュージカルでは歌声だけではなく、セリフを発していないキャストが後ろでどんな芝居をしているのかを見るのも面白いもの。
前方席なら、そうした小さな動きまで目に入ってきます。さらに、マイクを通さない「オフマイク」の台詞が聞こえてくるのも、前方席ならではの楽しみ方です。
特に好きなキャストが出演しているときや、一度作品全体を見たあとに「今度は芝居を細かく見たい」と思ったときには、1階前方はかなり楽しい席です。
一方、舞台との距離が近くなるほど視線は上向きになり、舞台奥や床面まで一度に視界へ入れるのは難しくなります。
大人数が同時に踊る場面では、右を見て左を見て、また中央を見るような忙しさになることも。
舞台上の情報量が多い作品では「近すぎて全部を見ることができない」という、贅沢な状態になるわけです。
最前列=すべての人にとって最高の席ではありません。キャストとの距離を優先するなら魅力的ですが、舞台美術や照明を含めた作品全体を見たい人は少し後ろの方が見やすいでしょう。
1階中央はバランス型
1階席で私がかなり使いやすいと感じるのが、前すぎず後ろすぎない中央付近です。
キャストの存在感を肉眼で感じながら、舞台の左右も比較的見渡しやすくなります。
1階前方ほど首を大きく動かさなくても全体を追えるので、初見の作品でもストーリーについていきやすいですね。
また、ここからなら双眼鏡も使いやすくなります。普段は肉眼で舞台全体を見て、ソロナンバーや静かな芝居になったときだけ5倍双眼鏡で表情を見る。
私はこの見方がかなり好きです。
1階で「どこにしよう」と迷ったとき、特定のキャストをとにかく近くで見たいのでなければ、中央ブロックの中ほどからやや後方は、近さと全景を両立しやすい位置だと考えています。
1階後方は舞台上部の見切れに注意
1階後方になると、前方席ほどキャストの顔は肉眼で見えません。その代わり、舞台面そのものは正面から広く見渡しやすくなります。
ただし、ここには四季専用劇場で注意したいポイントがあります。頭上へ張り出した2階席によって、舞台上部が見えにくくなることがあるんです。
私はJR東日本四季劇場[春]の1階最後列から『アナと雪の女王』を観劇したことがあります。
通常の舞台上の芝居を見ることには大きな支障はありませんでしたが、エルサの魔法によってプロセニアムアーチが凍っていく場面では、2階席のせり出しによってプロセニアム上側が視界へ入らず、凍っていく演出の全体を見ることはできませんでした。
これは作品を理解できなくなるような見切れではありません。出演者や主要な芝居は見えます。
ただ、舞台美術や照明まで含めて作品の世界を上から下まで全部見たい人にとっては、かなり印象が変わります。
同じようなことは、ほかの四季専用劇場でも起こります。例えば『オペラ座の怪人』では、1階後方から舞台上部にある天使像が見えない位置があります。
天使像が演出で下まで降りてくると見えるようになりますが、高い位置にある間は2階席のせり出しに隠れてしまいます。
『ウィキッド』でも、舞台上部のドラゴン時計が見えなくなる座席があります。
芝居そのものが見えなくなるわけではありませんが、舞台美術を上から下まで含めた世界観を味わいたい場合には気になるポイントです。
S席だから舞台美術まですべて見える、とは限りません。作品によって席種の設定は変わり、舞台上部の一部が見えない位置でもS席として設定されることがあります。全景を重視する場合は、席種だけではなく座席位置まで確認して選ぶのがおすすめです。
そのため、1階から舞台全体をできるだけ見たい場合は、私は中央付近から少し後ろまでを候補にします。
前方ほど強く見上げずに済みながら、2階席のせり出しによる上部の見切れも受けにくいからです。
そして舞台上部、照明、群舞まで含めて全景を優先するなら、1階最後方より2階前方のほうを私はおすすめします。
2階席の見え方
劇団四季で2階席というと、「舞台から遠そう」と敬遠する人もいるかもしれません。
でも、ミュージカルを何度も見てきた私からすると、2階席には2階席でしか味わえない面白さがあります。
2階前方は全体演出におすすめ
私が[春]で「舞台全体を見たい」という人にまず候補として挙げたいのが、2階前方の中央寄りです。
四季専用劇場の2階席は舞台側へ大きくせり出しているため、前方なら高さのわりに舞台との距離が近く感じられます。
そして1階後方とは違い、頭上を別の客席に覆われないため、舞台上部まで含めた全景を見渡しやすいのも大きなメリットです。
高さがあることで、1階前方では見えにくかった舞台床面の動きや、キャスト全員のフォーメーションもわかりやすくなります。
ミュージカルでは、主役だけを見ていると気づかない演出がたくさんあります。
左右で別の芝居が同時に進んでいたり、照明によって舞台全体に大きな絵が作られていたり、大人数の立ち位置そのものに意味があったりします。
2階前方から見ると、そういった演出がスッと目に入るんですよ。
その代わり、当然ながらキャストの表情は1階前方ほど肉眼では見えません。
だから、全体は肉眼、表情だけ双眼鏡という使い分けがとても相性のよい席です。
禁断のワンポイントアドバイス
2階中央は演出がわかりやすい
2階中央あたりまで下がると舞台との距離はさらに出ますが、その分、視界の中に舞台全体が収まりやすくなります。
大人数のダンス、舞台装置の移動、照明の変化などをまとめて見るには楽しい場所です。
一方、顔の表情まで肉眼で楽しみたい人には距離を感じるでしょう。
キャストの細かな芝居を見たい場面では、双眼鏡が欲しくなります。
とはいえ、ずっと双眼鏡を覗き続ける必要はありません。むしろ2階席では、肉眼と双眼鏡を切り替える方がおすすめです。
歌やダンスでは舞台全体を肉眼で見て、セリフ中心の場面や推しのソロだけアップで見る。これなら2階席のよさを残したまま、距離を補えます。
2階後方は双眼鏡が活躍
2階後方になると、舞台全体の構成はよくわかるものの、キャスト一人ひとりはかなり小さく感じるようになります。
ですが、私は2階後方を「見えない席」とは考えていません。
長年劇団四季を見ていると、C席など後方席のお世話になる機会はかなりあります。
特に好きな作品を何度も見たいとき、毎回高い席を取るのは現実的ではありません。
そこで私が昔からやっているのが、C席などの後方席+5倍双眼鏡という組み合わせです。
舞台全体は肉眼で楽しみ、キャストの表情を見たいところだけ双眼鏡を使う。私はこれを勝手に「疑似S席」なんて呼んで楽しんできました。
劇団四季のC席そのものについては、劇団四季C席の見え方とコスパを詳しく解説した記事も参考にしてください。
1階席と2階席を比較
ここまで見てきた特徴を踏まえて、どんな観劇をしたいかで1階と2階を比べてみましょう。
キャストを近くで見るなら1階
キャストの表情、衣装、細かな芝居を重視するなら、やはり1階席が有利です。
舞台に近づくほど人間の存在感が増します。声が出る瞬間の表情やダンスの勢いまで目の前で感じられるのは、前方席ならでは。
特に「今日はこのキャストを見たい」という目的がはっきりしている観劇では、私は1階を選びたくなります。
ただし、舞台全体を使った演出を追うには少し忙しくなることがあります。
主役を見ていたら反対側で行われていた芝居を見逃していた、ということも珍しくありません。
舞台全体を見るなら2階
舞台美術、照明、群舞など作品全体を味わうなら2階席が面白くなります。
特に2階前方は、四季専用劇場の客席自体が舞台側へせり出しているため、キャストとの距離が極端に離れすぎず、舞台を広く見渡せるのが魅力です。
さらに1階後方では見切れることのある舞台上部まで視界へ入れやすいため、上下方向まで大きく使う演出との相性もよいです。
ミュージカルは俳優だけで作られているわけではありません。
照明、美術、衣装、音響、振付、それら全部が組み合わさって一つの舞台になります。
1階前方では「人」を見る感覚が大きくなりますが、2階からは作品そのものを見る感覚が増すんですよ。
豪華な舞台装置や大人数のアンサンブルが魅力の作品なら、一度は2階から見る価値があると思います。
初見とリピートでも変わる
座席選びは、その作品を見るのが初めてか、すでに何度か見ているかでも変わります。
初見ならストーリーや演出を広く追える1階中央からやや後方、あるいは2階前方が見やすいでしょう。
舞台上部の演出まで含めて全体を見たいなら、私は2階前方を優先します。
逆に、すでに作品の流れを知っているなら、1階前方から特定のキャストを追う楽しみ方ができます。
私はリピートする作品ほど席を変えます。同じ舞台なのに、座る場所を変えるだけで「あの場面でこんなことをしていたのか」と新しい発見が出てくるからです。
初見だから必ずS席、リピートだから安い席という決まりはありません。何を一番見たいのかを考えて階と位置を選ぶ方が、満足度は上がりやすいと思います。
目的別のおすすめ席
「結局、自分ならどこを選べばいいの?」という場合は、観劇の目的から考えてみましょう。
迫力重視なら1階中前方
舞台との距離を近くしながら、ある程度全体も見たいなら、私は1階中央ブロックの中前方を候補にします。
最前列付近まで行くとキャストの迫力は抜群ですが、作品全体を追うには視線移動が大きくなります。
少し下がることで、キャストの存在感を保ちながら舞台左右も見渡しやすくなる。
このあたりが1階席の使いやすいところです。
「せっかく劇団四季を見るのだから、キャストを肉眼でしっかり見たい」という人には、この選び方が合うでしょう。
全体重視なら2階前方中央
作品全体の完成度を味わいたい人には、2階前方の中央寄りをおすすめしたいです。
舞台をほぼ正面から見渡しやすく、キャストの配置や大きな舞台転換、舞台上部の美術や照明まで把握しやすくなります。
特にダンスナンバーでは、「この場面はこんな形で踊っていたのか」と驚くことがあります。
1階前方でキャスト一人を追っているだけでは見えなかった振付の全体像が見えるんです。
「舞台が遠くなるのが心配」という人でも、四季専用劇場の2階前方は舞台側へせり出しているため、肉眼で全景を楽しみながら必要なところだけ双眼鏡を使う観劇ができます。
予算重視なら2階後方
観劇回数を増やしたい人には、2階後方も十分選択肢になります。
私は劇団四季を頻繁にリピートしていた時期、C席には本当にお世話になりました。
高い席を1回見るより、C席で何回も見る方を選ぶことも珍しくありませんでした。
2階後方ではキャストの表情は遠くなりますが、舞台全体はきちんと見えます。
そこへ双眼鏡を組み合わせれば、観劇の楽しみ方はかなり広がります。
現在の料金や席種については、劇団四季のチケット料金と席種を比較した記事もあわせて確認してみてください。
2階席では双眼鏡が便利
JR東日本四季劇場[春]の2階席、とりわけ中央から後方で観劇するなら、私は双眼鏡を持っていきます。
5倍は舞台全体を追いやすい
観劇用双眼鏡というと8倍や10倍を想像する人も多いと思いますが、劇団四季の専用劇場では5倍がかなり使いやすいです。
倍率が高すぎないため視野を広く取りやすく、動いているキャストを追いやすいからです。
私自身、観劇用の5倍双眼鏡を複数所有していますが、1階から2階まで座席が変わっても使いやすいのが気に入っています。
現在愛用しているモデルの一つがヒノデ 5×21-A6。倍率5倍、重さ239gで、舞台を長時間見る用途でも扱いやすく、とても明るく見えるモデルです。
もう一つ、価格とのバランスで選びやすいのがサイトロン SAFARI 5×21。こちらも5倍で、重さは約220g。実視界が広く、舞台のキャストを追う用途と相性がよい双眼鏡です。
双眼鏡そのものについて詳しく知りたい方は、観劇用に5倍双眼鏡をおすすめする理由とモデル比較で詳しく紹介しています。
禁断のワンポイントアドバイス
2階後方ほど併用しやすい
2階後方では、双眼鏡を使う場面が自然と増えます。
それでも、高倍率だからいいというわけではありません。倍率が上がればアップにはなりますが、その分だけ一度に見える範囲が狭くなり、舞台上を動くキャストを追うのが忙しくなります。
5倍なら一人だけを極端にアップにするのではなく、周囲のキャストまで含めて見やすい。この「舞台を見るための余白」が観劇ではとても便利なんです。
特にアンサンブルが動き回るナンバーでは、一人をアップにしすぎるより周囲まで一緒に見えた方が楽しい場面があります。
もちろん見え方の好みは人それぞれなので、8倍などを使い慣れている方が無理に買い替える必要はありません。
最終的には自分の視力や座席位置に合うものを選んでください。
座席選びで注意したいこと
1階か2階だけ決めれば終わりではありません。同じ階でも中央とサイド、前方と後方では見え方が変わります。
中央とサイドでは角度が違う
舞台を正面から見たいなら、基本的には中央寄りの座席がわかりやすいです。
左右のサイド席になるほど舞台を見る角度が付きます。
作品によっては、舞台袖に近い側や奥の一部が中央席とは違った見え方になることもあります。
ただ、サイド席にも面白さがあります。キャストが近く感じられる位置もありますし、正面席とは違った立体感で舞台を見ることができます。
絶対に中央でなければいけないわけではありませんが、初めて見る作品で迷ったら中央寄りを選ぶ方が無難でしょう。
近すぎる席が苦手な人もいる
最前列付近が憧れの席という人もいますが、舞台を見上げる姿勢が苦手な人には必ずしも向きません。
また、舞台の左右いっぱいまで演出が広がる作品では、首を動かす回数も増えます。
逆に「今日は推しの表情をとにかく見る」と決めているなら、そういったデメリットを含めても前方席の魅力が勝つでしょう。
座席選びは、世間で言われる「良席」よりも、自分が何を見たいかで考えるのがおすすめです。
1階後方は席種だけで判断しない
1階後方を選ぶ場合は、「S席だから舞台全体が必ず見える」とは考えない方がよいでしょう。
座席から出演者や主要な舞台面は十分見えても、頭上の2階席によって舞台上部だけが視界から外れることがあります。
特に『アナと雪の女王』のようにプロセニアム上部まで演出に使う作品では、「芝居が見えるか」だけでなく、舞台美術をどこまで見たいかも座席選びの基準になります。
席種は公演ごとに確認する
JR東日本四季劇場[春]という劇場自体は同じでも、上演作品によって販売する座席や席種の設定が変わる可能性があります。
この記事で紹介した1階・2階の見え方は劇場構造をもとにした考え方ですが、「この列はS席」「ここはC席」といった区分は固定情報として考えないでください。
チケットを購入するときは、劇団四季公式サイトで実際に観劇する作品の最新座席表を確認するのが確実です。
チケット料金や販売席、座席区分などは変更される可能性があります。正確な情報は劇団四季公式サイトをご確認ください。座席からの見え方には身長、視力、前席の観客、上演作品の舞台装置などによる個人差もあります。
よくある質問
JR東日本四季劇場[春]の座席FAQ
Q1. 1階席と2階席はどちらがおすすめですか?
A. キャストとの距離や迫力を重視するなら1階席、舞台美術や照明、群舞、舞台上部まで含めて作品全体を見たいなら2階前方がおすすめです。どちらが上というものではなく、何を見たいかで選ぶと満足しやすいですよ。
Q2. 2階席からでも舞台は見えますか?
A. 舞台全体は見やすく、むしろ大人数のダンスや舞台装置、照明演出、舞台上部は2階の方が把握しやすいことがあります。四季専用劇場では2階席が舞台側へせり出しているため、前方なら想像するほど舞台を遠く感じないのも特徴です。ただし後方になるほどキャストの表情は小さくなるため、双眼鏡があると楽しみやすくなります。
Q3. 初めての観劇なら何階がいいですか?
A. 私なら1階中央付近か2階前方中央を候補にします。舞台上部まで含めて演出全体を見たい場合は、特に2階前方がおすすめです。近さを一番に求めるなら1階前方でももちろん楽しめます。
Q4. 2階席では双眼鏡が必要ですか?
A. 必須ではありません。舞台全体を見るだけなら肉眼でも楽しめます。ただ、キャストの表情まで見たいなら持っていくことをおすすめします。私は舞台全体を肉眼で見て、必要な場面だけ5倍双眼鏡を使っています。
Q5. 1階後方は舞台全体が見えますか?
A. 舞台面や出演者は見やすい一方、2階席のせり出しによって舞台上部が見えない場合があります。私は『アナと雪の女王』を1階最後列から観た際、プロセニアムアーチ上部が視界に入らず、凍っていく演出の全体を見ることはできませんでした。舞台美術まで含めた全景を重視するなら2階前方がおすすめです。
JR東日本四季劇場春の座席まとめ
JR東日本四季劇場[春]は、1階と2階で舞台の見え方がかなり変わります。
キャストとの距離や迫力を求めるなら1階、舞台上部まで含めた演出全体を見るなら2階前方。
まずはこの考え方を基準にすると選びやすいです。
1階前方は表情や衣装まで肉眼で楽しみやすい反面、舞台全体を見るには視線移動が増えます。
1階中央からやや後方は近さと全景のバランスを取りやすい一方、さらに後方へ行くと2階席のせり出しによって舞台上部が見えにくくなることがあります。
実際、私は『アナと雪の女王』を1階最後列から観劇した際、通常の芝居を見ることには大きな支障がありませんでしたが、プロセニアムアーチ上部が2階席のせり出しに隠れ、凍っていく演出の全体を見ることはできませんでした。
2階前方は、私がかなり好きな場所です。四季専用劇場では客席自体が舞台側へ大きくせり出しているため、想像ほど舞台から遠くなく、照明、大人数のフォーメーション、舞台装置、舞台上部まで含めて作品全体を見渡しやすくなります。
そして2階後方だからといって、がっかりする必要はありません。
キャストの表情は遠くなりますが、舞台全体は見やすく、5倍双眼鏡を加えれば楽しみ方は大きく広がります。
- 近さと迫力を優先:1階前方から中央
- 近さと全景のバランス:1階中央からやや後方
- 1階後方:舞台上部の見切れに注意
- 舞台美術まで含む全景:2階前方中央
- 予算を抑えてリピート:2階後方+双眼鏡
私自身、長く劇団四季を見てきましたが、「一番いい座席」は作品や観劇目的によって毎回変わります。
キャストを間近で見たいのか。舞台全体を見たいのか。
舞台上部まで含めて演出を味わいたいのか。それとも好きな作品を何度も見たいのか。
あなたが今回の観劇で一番見たいものを決めてから座席を選んでみてください。
そうすると、1階と2階のどちらを取るべきか、かなり決めやすくなると思いますよ。


