劇団四季アナ雪開幕キャスト感想
お待たせいたしました。このページからは劇団四季アナ雪開幕キャストの感想を書きます!
エルサ:岡本瑞恵
あの、正直に言います。
岡本瑞恵さんのエルサ。めちゃくちゃ凄かったです!大変に素晴らしかったです!世界に誇る日本のエルサ女王、爆誕です!!
特に、アナ雪最大の見せ場とも言える「ありのままで」(レリゴー)が、本当に凄かったのです!!
岡本瑞恵(おかもとみずえ)さんのエルサは、歌声はもちろん倍音たっぷりのパワー歌唱に的確な音程。そして、BWオリジナルキャストのケイシー・レヴィも顔負けの独自のハイトーンアレンジも加え、圧倒圧巻のレリゴーが炸裂しました!
いやぁ~この感動をどうお伝えすればよいのでしょうか・・・
「少しも、さむくないわぁああああああ!!!!!!」ドーン!!!!!!
です!わかりますでしょうか?
あの、レリゴー砲を初日に直撃で浴びた時に、全身が震え、涙が止まらず、嗚咽しそうになるほど号泣してしまいました!マスクしていたので息が整わず苦しさを憶えた程です。これはもう本当の話です!周囲の皆さんもめちゃくちゃ泣いておられました!
本当に、暫く席から立つことできなかったのですよぉ。。やばすぎ。
2021年6月24日は「岡本瑞恵=エルサ」の地位が一気に確立した記念すべき日と言っていいでしょう!!
いや、こんなに凄い方だったなんて・・・は?本当にこんなの見せていいんですか?!
私は、岡本瑞恵さんをこれまで色々なお役で拝見しており、好きな俳優のお一人ではありましたが、この日、一気に大好きに・・・いや、「大好き」は違いますね。「尊敬の念を抱く方」になりました!
大袈裟すぎますか?いいえ、めちゃくちゃ真面目に語っていますよ。
岡本瑞恵さんが演じた「アラジン」のジャスミンでは「パワフルだなぁ!」「声量凄いなぁ!」と思っていましたが、新作ミュージカルアナ雪で、これほどまでに素晴らしいエルサに仕上げてこられて、もはや完全にご自身ものにされていたとは!
いや、プロに向かって失礼な言い方がすぎますね。申し訳ありませんが、正直、良い意味で裏切られた!そんな思いでいっぱいです。同じ様に思われた方は多くいらっしゃったのではないでしょうか?
これはアナ役の三平果歩さんもそうですが、岡本瑞恵さんのエルサは本物のエルサです!ここは断言します!
まず、前提としてエルサはめちゃくちゃ暗い人なのです。これは、大きな不安要素(制御できない厄介な雪や氷の魔法)や、父親(アグナル王)の呪縛が強くあるんですね。王位継承など抱えているものが大きすぎるので、根暗なのはもう仕方ありません。
これまでに岡本さんが演じたジャスミンやソフィ・シェリダン(マンマ・ミーア!)は、抱えているものは多少あったとしても、基本的には明るい性格のキャラクターであったと思いますが、エルサは本当にめちゃくちゃ暗い人なのです。
いや、もうめっちゃ暗い人になってはりましたよ、岡本瑞恵さんエルサ様。でも元々少し陰のある役の方が本領なのかも。「ウィキッド」のエルファバ役もされていましたし。
「雪だるまつくろう?」とアナが問いかけますが、エルサは扉を開けることなく「…雪だるまつくろう…」と小さくつぶやきます。バキバキに凍ってしまった閉ざされた部屋の中で、苦悩の表情を浮かべる岡本瑞恵さんのエルサ・・・最初の登場からめちゃくちゃ切ない表情で、既に泣けてきます。
戴冠式ではとても緊張した面持ちですが、何事もなく女王に即位でき安堵の表情を浮かべます。「私、笑っているの?」それまでずっとこわばっていた反動もありお顔が少し緩むのですが、その表情はかわいらしいとも思いました。
長年妹アナを避けてきたエルサは、戴冠式のパーティーで久しぶりに妹に声をかけます。最初はぎこちない姉妹ですが徐々に打ち解けてゆき、手を繋いだりして楽しそうにパーティーを楽しむ姿がまた涙を誘います。
しかし楽しい時間は僅か。アナと再び口論となり隠しておきたかった氷の魔法が暴発してしまいます。ここでは鋭い氷の柱がズシャー!と飛び出し、恐ろしくもド迫力のシーンに思わず息を呑みます。
そこから一気に雪と氷の世界へ。凄いスピードで走り回って逃げまわる岡本瑞恵エルサ様。。
そしてレリゴーへ。エルサは段々と魔法を開放させてゆき、どんどん余裕ある表情へと変わってゆきます。低音域からしっかりと声が出る岡本瑞恵さんらしい、確かな歌唱で客席を一気に引き寄せます。
「少しも寒くないわ」と歌いながら、ニヤリと笑いクイッと首を傾けるのがやたらかっこいいです!
エルサの氷の魔法を彩る美しいプロジェクション・マッピングや「キラキラッ」「ズオンッ!」などの効果音の力もあり、とても迫力ある美しいシーンに目を奪われますが、何よりも岡本瑞恵さんのエルサが美しくてたまらないのです!もう客席はエルサの世界の虜!
瞬き厳禁のレリゴードレスへのチェンジが一瞬で行われ、ここは客席から思わず拍手も沸きます!劇場内のボルテージ最高潮に達したところで、レリゴー砲炸裂しドーン!!です。
そのドーン!!と同時にクルッとまわって客席に背中を見せるのもカッコいい!あぁ~ええなぁほんまええなぁ!!これはもう何度でも見たくなる名シーンだと思います!
もうね。「少しも寒くない」どころの騒ぎじゃないですよ。体ぽっかぽかになりますよ!こんな凄い歌声聴かされたら・・・ねぇ?!
レリゴーの衣裳も素敵でしたが、2幕「モンスター」の衣裳もバッチリきまっていて、追い込まれたエルサが葛藤する壮絶な場面とはいえ、凛とした表情と佇まいも含めてかっこよかったです。
なんか「かっこいい」ばかり言っていますね。でも岡本瑞恵さんのエルサは本当にかっこいいのだからもう仕方ないですね。
カーテンコールの岡本瑞恵さんはアナ役の三平果歩さんと仲良く手をつなぎ、何度も顔を見合わせては微笑みあい、熱いハグを何度も魅せてくれました!本当に仲の良い姉妹という感じで最後までグッときました!
繰り返していいますが、岡本瑞恵さんのエルサは本当に素晴らしかったです!世界レベルの我らがエルサ女王、フルパワーレリゴー砲炸裂の岡本瑞恵さんに大きな大きな拍手を贈りたいと思います!
初稿時の本文についてご指摘を頂いた箇所を修正いたしました
※YouTubeは劇団四季アナ雪キャストコメントより。左が開幕エルサ役の岡本瑞恵
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※YouTubeはアナ雪ブロードウェイ公演舞台映像「Let It Go(ありのままで)」。劇団四季版はこちらとほぼ同じ演出となる