大ヒットブロードウェイミュージカル『ウィキッド』とは?映画版は幾度となく製作延期となっていた
ミュージカル『ウィキッド』とは?
『Wicked(ウィキッド)』は、映画「オズの魔法使」のもう一つの物語として構成されたグレゴリー・マグワイアの小説「ウィキッド:誰も知らない、もうひとつのオズの物語」を基に製作。「ノートルダムの鐘」「ピピン」のスティーヴン・シュワルツが歌詞・音楽を担当、ウィニー・ホルツマンが脚本を手掛けた、2003年初演のブロードウェイ・ミュージカルです。
トニー賞3部門を受賞。オリジナルキャストのエルファバ役にはイディナ・メンゼルが。オリジナルのグリンダ役はクリスティン・チェノウェスが務めました。
「悪い魔女」と呼ばれるエルファバにはマイノリティな葛藤や悩みを持っていた少女時代があり、「善い魔女」のグリンダはエルファバの良き理解者の親友だったというストーリーで、「オズの魔法使」とはまた違った視点で描かれているストーリーや設定等が評価・支持されています。
「The Wizard and I」「Popular」「One Short Day」「Defying Gravity」「For Good」など、思わず口ずさんでしまう、心踊る数々の名曲が舞台を彩ります。
ミュージカル『ウィキッド』は、ブロードウェイとウエストエンドでは絶大な人気を誇り初演からロングラン上演が続いています。世界的な脅威となった新型コロナウイルス感染症の影響で劇場街が閉鎖となり長らく休演していましたが、ようやく再開となりました。
日本ではかつてユニバーサル・スタジオ・ジャパンと劇団四季が上演。今もなお多くのファンがおり根強い人気を誇り、再演が熱望されている舞台作品です。
We’re feeling #WICKED on Wednesdays—In honor of #WICKEDDay on October 30th, we’re offering a limited number of front orchestra seats for $99 every Wednesday now through November 17th. We can’t wait to celebrate with you. https://t.co/ouesNufAzy pic.twitter.com/TwtWgHM1SV
— Wicked the Musical (@WICKED_Musical) October 2, 2021
ウィキッド映画化は幾度となく延期もようやくキャスト発表!監督は「イン・ザ・ハイツ」のジョン・M・チューに決定
ユニバーサル・ピクチャーズが最初に『ウィキッド』の映画化を発表した当初は2009年公開予定でしたが、これまでに幾度となく延期となっていました。
2016年には事が大きく動きました。「2019年12月20日公開」とイメージポスターを添付したツイートをウィキッドオフィシャルTwitterが公開。監督には「ビリー・エリオット(リトル・ダンサー)」のスティーブン・ダルドリーが起用、スティーヴン・シュワルツからは「映画用の新曲も追加する」などの発表がありました。ウィキッドの映画化を待っていたファン達は「遂にウィキッドの映画が公開!」と色めき立ちました。
しかしユニバーサルはミュージカル映画「キャッツ」の公開を優先し、結局ウィキッドはまた「公開未定」となりました。
さらに監督のスティーブン・ダルドリー降板をユニバーサルが発表。コロナ禍で中断していた他映画作品の撮影が再開し、スケジュールが競合したことが理由とされていました。
しかしユニバーサルは映画製作について「2021年後半には製作を開始したい」とさらに意欲的な態度を示し、ウィキッド製作者の一人、スティーヴン・シュワルツは「ウィキッドの映画は100%実現する!」と発言もしていました。
そして、新たな監督としてミュージカル映画「イン・ザ・ハイツ」の監督を務めたジョン・M・チューが就任。ミュージカル版の製作陣でもあるプロデューサーのマーク・プラット、脚本のウィニー・ホルツマン、音楽(作詞・作曲)のスティーヴン・シュワルツは引き続き映画制作に参加します。(スティーヴン・シュワルツは脚本も兼任)
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