ミュージカルや舞台のチケットを探していると、「クレジットカード枠」「カード枠」という言葉を見かけることがあります。
「エポスカードを持っていると別にチケットを買えるの?」「JCBや三井住友カードでもミュージカルのチケットを申し込める?」「人気公演なら、カード枠も使った方がいいの?」
初めて見ると、ちょっと分かりにくいですよね。
人気公演では、カード枠だけでなく、公式先行、出演者受付、プレイガイドなど複数の販売ルートを知っておくことが大切です。
そもそも「なぜ人気ミュージカルのチケットは取れないのか?」という理由から販売ルート全体の仕組みまで知りたい方は、別記事で詳しく解説しています。
最初に結論からお伝えすると、クレジットカード枠は、人気ミュージカルのチケットが必ず取れる裏技ではありません。
「利用者が少ない穴場だから当たりやすい」というものでもありません。
公式サイト、出演者ファンクラブ、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットなどと同じように、条件を満たした人が利用できる正規のチケット販売ルートの一つと考えるのが一番分かりやすいと思います。
公演によっては、エポスカード会員向けの「エポトクプラザ」、三井住友カードなどの対象カード会員向け「Vpassチケット」、JCBブランドの対象カードで利用できる「チケットJCB」などで、先行販売や貸切公演などが設定されることがあります。
つまり、普段確認している公式サイトやプレイガイドに加えて、自分が利用できるチケット販売窓口がもう一つ増える可能性があるということです。
この記事では、ミュージカル・舞台のクレジットカード枠とは何なのか、代表的なサービス、使うときの注意点、そして新しくカードを作る必要があるのかまで、観劇する側の目線で詳しく整理していきます。
先に結論:
カード枠を利用するために、いきなり新しいクレジットカードを作る必要はありません。まずは手持ちのカードで利用できるチケットサービスがないか確認しましょう。それでも利用できるサービスがなく、今後もミュージカルや舞台を何度も観るのであれば、新しいカードを検討すれば十分です。
ミュージカル・舞台の「クレジットカード枠」とは?
一般に「クレジットカード枠」や「カード枠」と呼ばれているのは、クレジットカード会社やカード会員向けサービスを通じて販売されるチケットのことです。
公演によって、通常の公式販売や大手プレイガイドとは別に、対象カードを持っている人だけが利用できる受付が用意されることがあります。
たとえば、代表的なものには次のようなサービスがあります。
代表的なクレジットカード枠
- エポスカード会員向け「エポトクプラザ」
- 三井住友カードなどの対象会員向け「Vpassチケット」
- JCBブランドの対象カードで利用できる「チケットJCB」
- ビューカード会員向けのチケット優待
- 三菱UFJニコスの会員向けチケットサービス
- セゾン・UC会員限定チケット
このほかにも、カード会社やカードブランドによる会員向けチケットサービスがあります。
私は、カード枠だけを特別な「チケット攻略法」と考えるより、公式やプレイガイドとは別に確認できる販売窓口と考えるのがちょうどいいと思っています。
カード枠には抽選・先着・貸切公演などがある
ひとことで「カード枠」といっても、販売方法は公演によって異なります。
たとえば、次のような受付があります。
- 一般発売より前に申し込める先行抽選
- 受付開始時刻から購入する先着販売
- 対象カード会員向けに用意された販売
- カード会社やVJAグループなどによる貸切公演
- 会員向け価格・優待価格での販売
- 特典付きチケット
ただし、「エポスなら必ず先着」「JCBなら必ず貸切」といった決まりがあるわけではありません。
対象となる公演日、席種、販売方法、手数料などは、その都度確認する必要があります。
カード枠を使う前に、まず手持ちのクレジットカードを確認しよう
カード枠の存在を知ると、「じゃあ何かカードを作らなきゃ」と思ってしまうかもしれません。
でも、最初にやるべきなのは新規カードの発行ではありません。
今持っているクレジットカードを確認することです。
たとえば、対象となるJCBブランドのカードをすでに持っているなら、チケットJCBを利用できる可能性があります。
三井住友カードやVJAグループ各社の対象カードを持っているなら、Vpassチケットを確認できます。
セゾンカードやUCカードを持っているなら、セゾン・UC会員限定チケットがあります。
ビューカードや三菱UFJニコス系カードを持っている方にも、それぞれ会員向けのチケットサービスがあります。
普段スーパーやネットショッピング、公共料金などの支払いに使っているカードが、実はミュージカルや舞台のチケット購入にも使えるかもしれません。
それなら、わざわざカードを増やす必要はありませんよね。
まず手持ちのカードを確認する。
これが最初です。
ミュージカル・舞台でまず確認したいカード枠
カード会員向けのチケットサービスはいくつもあります。
その中でも、私がミュージカルや舞台のチケットを探すときに、まず確認候補に入れたいのは次の5つです。
- エポトクプラザ
- Vpassチケット
- チケットJCB
- ビューカード会員向けチケット
- 三菱UFJニコス チケットサービス
これは「この5つならチケットが当たりやすい」というランキングではありません。
ミュージカル・演劇・劇団四季・貸切公演などを探すうえで、まず確認候補に入れやすい代表的なカード会員向けサービスという意味です。
このほか、セゾン・UC会員限定チケットなどでもミュージカルや舞台を取り扱うことがありますので、対象カードを持っている方なら確認してみるとよいでしょう。
| チケットサービス | 主な対象カード | ミュージカル・舞台での位置づけ | まず確認したいこと |
|---|---|---|---|
| エポトクプラザ | エポスカード | まず確認したい代表的なカード枠。 ミュージカル、演劇、劇団四季などの取り扱いあり |
目当ての公演が現在販売されているか |
| Vpassチケット | 三井住友カード・ VJAグループ各社の対象カードなど |
まず確認したい代表的なカード枠。 演劇・ミュージカル、貸切公演などを取り扱う |
手持ちのカードが対象か、利用登録が済んでいるか |
| チケットJCB | 対象となるJCBブランドのカード | まず確認したい代表的なカード枠。 演劇・ミュージカルや貸切公演などを取り扱う場合あり |
手持ちのJCBカードが対象か、受付条件は何か |
| ビューカード会員向けチケット | 対象のビューカード | まず確認したい代表的なカード枠。 劇団四季をはじめ、ミュージカル・演劇の取り扱いが充実 |
所有カードがサービス対象か、希望公演があるか |
| 三菱UFJニコス チケットサービス | 対象となる三菱UFJニコス系カード | まず確認したい代表的なカード枠。 ミュージカル等の先行・優待価格・特典付き公演などを取り扱う |
所有カードが対象か、希望公演があるか |
| セゾン・UC会員限定チケット | セゾンカード・UCカード | サブ候補。幅広いジャンルを扱い、 ミュージカル・舞台が販売される場合あり |
現在、目当てのミュージカル・舞台が取り扱われているか |
サービス内容や対象カード、取り扱い公演は変わることがあります。実際に利用するときは、必ず各チケットサービスの最新情報を確認してください。
エポトクプラザ|舞台ファンなら確認しておきたいカード枠
エポスカード会員向けのチケットサービスが「エポトクプラザ」です。
チケット販売はCNプレイガイドが運営しており、ミュージカル、演劇、劇団四季などの公演が掲載されています。
公演によって先着先行や抽選などが設定されます。
私がエポトクプラザを候補に挙げやすい理由の一つは、エポスカードVisaが年会費永年無料であることです。
年間を通して舞台を観る方なら、維持のための通常年会費を気にせず、目当ての公演が掲載されたときにエポトクプラザを確認できます。
ただし、ここは誤解しないでください。
エポスカードを持っていれば、人気ミュージカルが取れるわけではありません。
すべての作品がエポトクプラザで販売されるわけでもありません。
人気公演なら先着販売が早く終了することもありますし、抽選なら落選することもあります。
あくまで、「エポトクプラザというもう一つの正規販売窓口を確認できる」と考えるのがよいでしょう。
エポトクプラザについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>エポスカード・エポトクプラザのミュージカルチケットについて詳しく見る
Vpassチケット|演劇・ミュージカルを探すなら確認したい
三井住友カードやVJAグループ各社の対象カードを持っている方なら、「Vpassチケット」も確認しておきたいサービスです。
Vpassチケットでは「演劇・ミュージカル」が独立したカテゴリーとして用意されており、通常公演だけでなく貸切公演、スペシャルチケットなどが掲載されることがあります。
ミュージカルや舞台を探すという目的では、かなり分かりやすいサービスです。
すでに対象となる三井住友カードなどを持っている方なら、新しいカードを作る前にまずVpassチケットを確認してみてください。
なお、Vpassチケットを利用できるカードや条件はカードによって異なる場合があります。
「三井住友カードなら何でも利用できる」「Visaブランドなら利用できる」という意味ではありません。
利用前に対象カードを確認しておきましょう。
>>Vpassチケットのミュージカル・舞台チケットについて詳しく見る
チケットJCB|東宝大型ミュージカルの貸切公演も確認したい
JCBブランドの対象カードを持っている方が確認しておきたいのが「チケットJCB」です。
演劇、ミュージカル、コンサートなどさまざまな公演を扱っており、公演によって先行受付や貸切公演などが設定されることがあります。
私がチケットJCBで特にチェックしているのが、東宝の大型ミュージカルで設定される貸切公演です。
『レ・ミゼラブル』などでもJCBの貸切公演・半館貸切公演が設定されることがあり、目当ての作品で日程が合えば申し込むようにしています。
販売方法は公演によって異なり、抽選だけでなく先着販売になることもあります。
先着の場合はかなり早い段階で予定枚数終了になることもありますが、私は実際にチケットを取れたことがあります。
もちろん、「JCB貸切なら取りやすい」という意味ではありません。
人気公演なら先着でも競争は激しいですし、抽選なら落選することもあります。
ただ、通常の公式販売やプレイガイドとは別に、貸切公演という選択肢が加わることがあるため、東宝の大型ミュージカルをよく観る方なら確認しておきたい販売先だと思っています。
まずは手持ちのクレジットカードを確認してみてください。
対象となるJCBブランドのカードをすでに持っているのであれば、新しくカードを作らなくても利用できる受付があります。
ただし、JCBブランドが付いたカードであっても、すべての受付や優待が一律に利用できるとは限りません。
実際に申し込む際は、公演ごとの対象カード・受付条件をご確認ください。
チケットJCBについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
>>チケットJCBのミュージカル・舞台チケットについて詳しく見る
ビューカード会員向けチケット
ビューカードにも、会員向けのチケットサービスがあります。
現在のラインナップを見ると、劇団四季の各作品をはじめ、『ミス・サイゴン』『RENT』『ジャック・ザ・リッパー』など、ミュージカル・舞台の取り扱いがかなり充実しています。
私自身は大阪在住なのでビューカードは持っていませんが、首都圏近郊でSuicaを日常的に使っている方なら、すでにビューカードを持っているケースもあると思います。
その場合は、新しくカードを作る前に、まずビューカード会員向けチケットを確認してみる価値はあると思います。
三菱UFJニコス チケットサービス|実際にレ・ミゼラブルのチケットを取ったことも
対象となるMUFGカード、DCカード、NICOSカードなどを持っている方は、「三菱UFJニコス チケットサービス」も確認しておきたいです。
ミュージカルや演劇をはじめ、宝塚、コンサートなどさまざまな公演を取り扱っており、公演によって一般発売に先駆けた受付、優待価格、特典付きチケットなどが用意されることがあります。
私自身もJALカードを持っており、私が所有しているカードでは三菱UFJニコス チケットサービスを利用できます。
JALカードは国際ブランドや提携カード会社によってサービスが異なりますので、「JALカードならすべて利用できる」という意味ではありません。お持ちのカードが対象かどうかは、三菱UFJニコス チケットサービスの利用条件をご確認ください。
以前は、ミュージカルや舞台目的で見ると「それほど取り扱いが多いわけではないかな」という印象だったのですが、最近はラインナップがかなり充実してきたと感じています。
実際に私は、『レ・ミゼラブル』のチケットを1枚、この三菱UFJニコス チケットサービスで取ったことがあります。
もちろん、ここなら人気公演が取りやすいという意味ではありません。
応募人数や倍率も分かりませんので、「穴場だから当たりやすい」とまでは言えません。
ただ、エポトクプラザ、Vpassチケット、チケットJCBなどだけを確認して終わるのではなく、対象カードを持っている方なら、目当ての公演が出ていないか一度確認しておきたい販売先です。
セゾン・UC会員限定チケット|持っているなら確認したい追加候補
主要なカード会員向けチケットサービスのほかに、セゾンカードやUCカードを持っている方なら「セゾン・UC会員限定チケット」も確認しておきたいところです。
イープラスを利用したカード会員向けサービスで、コンサート、舞台演劇、歌舞伎、宝塚、アイドル、ミュージカル、スポーツなど幅広いジャンルを扱っています。
先行販売、抽選販売、特別価格、貸切公演などが設定されることもあります。
ただ、私が普段ミュージカルや舞台のチケットを探している感覚では、エポトクプラザやVpassチケット、チケットJCBと比べると、舞台・ミュージカル目的で「いつ確認しても候補がたくさんある」という印象ではありません。
コンサート系を含めた幅広いエンタメを扱うサービスですので、舞台目的の場合は、その時点で目当ての作品が掲載されているか確認する使い方が合っていると思います。
すでにセゾンカードやUCカードを持っている方なら、もちろん確認しておいて損はありません。
詳しい仕組みはこちらの記事で紹介しています。
ぴあカード・LEncoreカードは「クレジットカード枠」とは少し違う
ミュージカルのチケットに強いクレジットカードを探していると、「ぴあカード」や「LEncoreカード」という名前も出てきます。
これらもチケットをよく取る方には関係の深いカードですが、エポトクプラザ、Vpassチケット、チケットJCBなどとは少し仕組みが違います。
簡単に分けると、次のようになります。
- エポス・Vpass・JCBなど=カード会社やカード会員向けに用意されたチケット販売サービス
- ぴあカード・LEncoreカード=プレイガイドの有料・上位会員サービスと結び付いたカード
どちらもチケット購入に役立つ可能性がありますが、私はまったく同じ「カード枠」としては扱っていません。
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ぴあカード|チケットぴあのプレミアム会員向けカード
ぴあカードをチケットぴあに登録すると、「ぴあプレミアム会員」として利用できます。
ぴあプレミアム会員には、会員限定の最速抽選「いち早プレリザーブ」や、プレミアム会員限定先行などがあります。
また、対象となる先行抽選「プレリザーブ」や追加抽選「モアチャンス」では、ぴあ公式が「当選確率UP」の特典を案内しています。
これは、私が「ぴあカードなら当たりやすいだろう」と推測しているわけではありません。
チケットぴあ自身がプレミアム会員向けサービスとして案内している特典です。
普段からチケットぴあを頻繁に利用する方なら、カード会社系のチケットサービスとは別に検討できる選択肢でしょう。
LEncoreカード|ローチケのLEncore会員になるためのカード
ローソンチケットには「LEncore会員」という有料会員制度があります。
LEncore会員になるには、クレジットカード機能付きのLEncoreカードへの申し込みが必要です。
LEncore会員になると、通常の無料会員では申し込めない「LEncore会員限定先行」に申し込める公演があります。
ミュージカルや演劇でもLEncore先行が設定されることがあります。
ただし、ローチケ自身も案内している通り、LEncore先行は一般発売より前に申し込める機会を提供するものであり、良席を保証するものではありません。
こちらも、「カード会社の別枠」というより、ローソンチケットの中で利用できる先行受付を増やすための会員サービスと考えると分かりやすいと思います。
| サービス | 関連するプレイガイド | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ぴあカード/ぴあプレミアム会員 | チケットぴあ | 最速抽選「いち早プレリザーブ」、会員限定先行、対象抽選での当選確率UPなど |
| LEncoreカード/LEncore会員 | ローソンチケット | LEncore会員限定先行へ申し込み可能。ミュージカル・演劇で設定される場合あり |
「カード会社のチケット枠」と「プレイガイド系カード」を分けて考えると、チケット販売の仕組みがかなり理解しやすくなります。
単にクレジットカードで決済するだけなら「カード枠」ではない
もう一つ、初心者の方が混乱しやすいポイントがあります。
チケットぴあやイープラスでチケットを購入するとき、支払いにVisaやJCB、Mastercardなどのクレジットカードを使うことがありますよね。
これは単なる「クレジットカード決済」です。
カード枠を利用しているわけではありません。
カード枠とは、対象カード会員であることを条件として利用できるチケット販売・先行・優待などを指すと考えてください。
ここを区別しておくと分かりやすいです。
カード枠のメリットは「販売窓口が増えること」と「優待価格」
では、クレジットカード枠を利用するメリットは何でしょうか。
私は、大きく分けて2つあると思っています。
- 公式やプレイガイドとは別の販売窓口を確認できること
- 公演によっては、カード会員向けの優待価格で購入できること
別の正規販売ルートを確認できる
人気ミュージカルのチケットは、一か所ですべて販売されているわけではありません。
公式・主催者先行、出演者ファンクラブ、プレイガイド、劇場会員、貸切公演、カード会員向け販売など、作品によってさまざまな受付があります。
そのため、普段利用しているプレイガイドで予定枚数終了となっていても、別の正規販売ルートではまだ受付中ということがあります。
もちろん、別の販売先なら必ず残っているという意味ではありません。
ただ、一か所を見ただけで「もう全部売り切れた」と判断するより、利用できる販売ルートを複数知っていた方が、まだ申し込める受付を見つけやすくなります。
これが、私がカード会員向け販売を確認する理由の一つです。
通常価格より安い「優待価格」で販売されることがある
そして、クレジットカード会員向け販売には、もう一つ見逃せないメリットがあります。
公演によっては、通常のチケット価格より安い会員向けの優待価格・スペシャルプライスで販売されることがあります。
すべての公演が割引になるわけではありませんが、数千円単位で価格が下がっているケースもあります。
近年はミュージカルや舞台のチケット代も高くなっています。
「この作品、ちょっと気になるけれど、このチケット代なら今回は見送ろうかな」と迷うこともありますよね。
そんなときにカード会員向けの優待価格が出ていれば、「この価格なら一度観てみよう」と観劇のきっかけになることがあります。
特に年間に何本も舞台を観る方なら、1公演あたりの差額が積み重なると決して小さくありません。
私は、クレジットカード枠というと「人気公演のチケットを取るためのもの」と考えられがちですが、チケットを少し安く購入できることがあるのも、カード会員向け販売ならではの魅力だと思っています。
ただし、優待価格の対象公演や席種、販売期間はその都度異なります。
「カード枠ならいつでも安い」という意味ではありませんので、通常販売との価格差や席種、手数料まで確認してから購入してください。
カード枠に申し込めば「当選確率2倍」とも限らない
たとえば、イープラスの抽選とカード会員向けの別受付の両方に申し込めるとします。
すると、「申し込み口が2つなら当選確率も2倍では?」と思いたくなりますよね。
ですが、それぞれの受付に何席用意されているのか、何人が申し込むのかが分からなければ、正確な当選確率は計算できません。
2つの受付に申し込めることと、当選確率が単純に2倍になることは別の話です。
ですから私は、「当選確率が2倍になる」ではなく、「別の受付にも申し込める可能性がある」と考えています。
この方が実態に近いでしょう。
カード枠だから良席とは限らない
「カード会社が持っている席なら、良い席なんじゃないの?」と期待する方もいると思います。
これも、公演によります。
販売時点で座席位置を選べないこともありますし、席種だけ指定して具体的な座席は発券まで分からないこともあります。
座席の取り扱いは公演や受付によって異なるため、「カード枠=良席」と考えることはできません。
クレジットカード枠を使う目的は、前方席を保証してもらうことではなく、希望公演を探すための販売ルートを一つ増やすこと。
私はそう考えています。
カード枠だけでなく公式・FC・プレイガイドも確認する
クレジットカード枠は便利ですが、これだけに頼る必要もありません。
私は人気公演のチケットを探すとき、次のような販売ルートを確認します。
販売ルートの確認
- 公演公式サイト・主催者販売(東宝ナビザーブ、ホリプロステージなど)
- 主催者・劇場などの会員先行(東急シアターオーブのMYBunkamura、梅田芸術劇場オンラインチケットなど)
- 出演者ファンクラブ先行
- チケットぴあ
- イープラス
- ローソンチケット
- 各種貸切公演
- クレジットカード会員向け販売
すべての作品にすべての販売ルートが用意されるわけではありません。
まず公演公式サイトでチケットスケジュールを確認し、そのうえで自分が利用できる受付を探していくのが基本です。
主要な公演公式サイトやプレイガイドはこちらにもまとめています。
現在受付中のミュージカルチケットを探したい方はこちらもご覧ください。
>>ミュージカル・舞台の先行抽選・先着先行・発売中チケットを確認する
クレジットカード枠を利用する流れ
実際にカード会員向けチケットを利用するときの流れも整理しておきます。
1.目当ての公演の公式チケット情報を確認する
まずは公演公式サイトです。
公式先行、一般発売日、プレイガイド、出演者ファンクラブなど、現在どの受付が発表されているのかを確認します。
ただし、カード会員向け販売については、公演公式サイトにすべて掲載されないこともあります。
そのため、次に自分が利用できるカード会員向けチケットサービスを確認します。
2.手持ちのカードで利用できるサービスを確認する
エポスカードならエポトクプラザ、対象の三井住友カードなどならVpassチケット、対象のJCBブランドカードならチケットJCBというように探します。
すでに持っているカードを一度整理してみると、「こんなチケットサービスも使えたのか」と気づくことがあります。
3.目当ての公演が掲載されているか確認する
対象カードを持っていても、希望する作品が販売されていなければ利用できません。
過去に東宝作品を扱っていたから、次の東宝作品も必ずある。
劇団四季を扱っているから、すべての四季作品を買える。
そうとは限りません。
必ず、その時点での公演一覧を確認してください。
4.抽選・先着・席種・手数料などを確認する
目当ての公演を見つけたら、申込条件を確認します。
申込条件の確認
- 抽選受付か先着販売か
- 受付開始・終了日時
- 対象公演日
- 出演キャスト
- 対象席種
- チケット料金
- サービス料・発券手数料など
- 申込可能枚数
- 決済方法
- 発券方法
- 当選・購入後の変更やキャンセル
特にダブルキャスト、トリプルキャストの作品では、申込日を間違えないようにしてください。
観たい俳優が出演しない日を取ってしまった、となると悲しいですからね。
クレジットカードは複数枚持った方が有利?
これもよくある疑問です。
エポスカードとJCBカード、三井住友カードなど複数の対象カードを持っていれば、それぞれ別のチケットサービスを確認できる場合があります。
その意味では、利用できる販売ルートが増える可能性があります。
ただし、私は「チケットのためにクレジットカードを何枚も作りましょう」とは考えていません。
カードを増やせば管理するものも増えます。
年会費のあるカードなら維持費もかかります。
そして同じ公演へ複数の抽選から申し込めば、複数当選する可能性もあります。
舞台チケットは、当選後に「やっぱりいりません」と簡単にキャンセルできないものが多いです。
チケット代も決して安くありません。
欲しいのはカードの枚数ではなく、観たい公演のチケットですよね。
まず手持ちのカードを利用する。
それでも使えるサービスがなく、今後も何度も舞台を観るのであれば、新しいカードを検討する。
私はこの順番が一番いいと思っています。
新しくカードを作るなら「一公演だけ」ではなく今後も使うか考える
たとえば、どうしても観たいミュージカルが発表されたとします。
「カード枠があるかもしれないから、今すぐエポスカードを作っておこう」
そう考える方もいるかもしれません。
ですが、その公演についてカード会員向け販売がまだ発表されていないのであれば、私は少し待ってもいいと思います。
過去にそのサービスで同じ制作会社の作品を扱っていたとしても、次回も必ず取り扱われるとは限らないからです。
「このカードを作れば、この公演のチケットを申し込めます」と言えるのは、実際にカード会員向け受付が発表されてからです。
一方、年間を通して東宝、ホリプロ、梅田芸術劇場、劇団四季などの作品を何本も観る方なら話は別です。
特定の一作品だけではなく、今後さまざまな公演でカード会員向け販売も確認したい。
そういう目的なら、一枚持っておくという考え方はあります。
対象カードを持っていないならエポスカードは候補の一つ
現在、カード会員向けチケットに使えるカードを何も持っていない方なら、候補の一つとしてエポスカードがあります。
エポスカードVisaは年会費永年無料なので、カード維持のための通常年会費を気にせず、エポトクプラザで目当ての舞台が販売されたときに確認できます。
ただし、繰り返しになりますが、エポスカードを作ればチケットが取れるという意味ではありません。
「エポトクプラザという販売ルートも利用できるようになる」。
そのくらいの距離感で考えてください。
エポスカードが必要なのは、「チケットが取りやすくなるから」ではなく、エポトクプラザというカード会員向け販売を利用するためです。すでにVpassチケットやチケットJCBなどを利用できるカードを持っている方が、無理にエポスカードを追加する必要はありません。
カード枠を利用するときの注意点
すべての作品にカード枠があるわけではない
人気ミュージカルだからといって、必ずエポス・Vpass・JCBなどで販売されるわけではありません。
公演年度や開催地によっても販売方法は変わります。
過去の実績だけで判断せず、最新の受付を確認してください。
カード枠でも完売・落選はある
先着販売なら予定枚数終了があります。
抽選販売なら落選があります。
「カード会員しか申し込めないから簡単に取れる」とは考えない方がいいでしょう。
良席は保証されない
カード枠だから前方席、センターブロック、良席が保証されるわけではありません。
座席位置を選べない受付もあります。
購入前に、座席指定ができるのか、席種だけを選択するのかも確認してください。
複数受付に申し込む場合は重複当選に注意
公式先行、プレイガイド、カード枠など複数の抽選へ申し込めることがあります。
ただし、すべて当選する可能性もあります。
「どうせ全部は当たらないだろう」と必要以上に申し込むのではなく、全部当選しても実際に観劇できる範囲で申し込むことをおすすめします。
チケット代以外の手数料も確認する
販売サービスによって、システム利用料や発券手数料などが加算される場合があります。
同じ公演・同じ席種でも、最終的な支払額が同じとは限りません。
申込確定前に総額を確認しておきましょう。
クレジットカード枠のよくある質問(FAQ)
Q1.カード枠なら一般発売よりチケットを取りやすいですか?
A. 一概には言えません。一般発売とは別の受付が利用できることはありますが、カード枠の方が必ず当たりやすいという共通データがあるわけではありません。メリットは当選率の高さではなく、別の正規販売ルートを利用できる可能性があることだと考えています。
Q2.年会費無料のカードだと当たりにくいですか?
A. 年会費が無料か有料かだけで、通常のカード会員向け受付の当選率を判断することはできません。一方で、特定ランクのカード会員向けに別の優待や受付が用意されるケースはあります。実際の受付条件を確認してください。
Q3. ミュージカル・舞台なら、どのカード枠がおすすめですか?
A. まずは、すでに持っているカードで利用できるサービスを優先してください。エポトクプラザ、Vpassチケット、チケットJCB、ビューカード会員向けチケット、三菱UFJニコス チケットサービスなどは、ミュージカルや舞台を探すときに確認候補に入れやすいサービスです。新しいカードを作る前に、まず手持ちのカードが対象になっていないか確認するのがおすすめです。どのサービスも利用できるカードを持っておらず、今後も舞台をよく観るので販売ルートを一つ増やしたい場合には、年会費永年無料のエポスカードは検討しやすい候補です。
Q4. カードを3枚持てばチケットは取りやすくなりますか?
A. 利用できるチケットサービスは増える可能性があります。ただし、カードが3枚になったから当選確率が3倍になるわけではありません。それぞれのサービスで目当ての公演が販売されるとも限りません。カード枚数ではなく、「実際に自分が利用する販売ルートがあるか」で判断してください。
Q5. クレジットカード枠ならチケットを安く買えますか?
A. 公演によっては、通常価格より安い「優待価格」や「スペシャルプライス」で販売されることがあります。ただし、すべての公演が割引になるわけではありません。通常価格と同じ公演もありますし、割引の対象となる席種や公演日が限定される場合もあります。近年はミュージカルや舞台のチケット代も高くなっていますので、「定価では少し迷うけれど、この価格なら観てみたい」という作品が優待価格で出ていたら、観劇のきっかけになることもあると思います。購入するときは、通常販売との価格差だけでなく、席種や各種手数料まで含めた最終的な支払額を確認してください。
Q6. ぴあカードもクレジットカード枠ですか?
A. 私はエポス・Vpass・JCBなどとは少し分けて考えています。ぴあカードは、チケットぴあの「ぴあプレミアム会員」サービスと結び付いたカードです。最速抽選や会員限定先行、対象抽選での当選確率UPなど、チケットぴあ内で利用できるサービスを増やす性格が強いためです。
Q7. ローチケのLEncoreカードも同じですか?
A. こちらもカード会社系のチケット枠とは少し違います。LEncoreカードを持ってLEncore会員になることで、ローソンチケットの「LEncore会員限定先行」に申し込める仕組みです。普段ローチケをよく利用する方なら、別の選択肢として知っておくとよいでしょう。
Q8. プレイガイドで売り切れていたらカード枠も売り切れですか?
A. 必ずしも同じ状況とは限りません。ある販売先で予定枚数終了となっていても、別の正規販売ルートでは受付中という場合があります。ただし、公演ごとの在庫配分や販売の仕組みは外部から分からない部分も多いため、「各社が必ず完全に独立した在庫を持っている」とまでは言えません。それぞれの販売ページを実際に確認してください。
私は「カードを増やす」より「利用できる販売ルートを知っておく」方が大切だと思う
東宝、ホリプロ、梅田芸術劇場などのミュージカルを追いかけていると、本当にいろいろなチケット販売方法があります。
公式先行があり、出演者ファンクラブ先行があり、ぴあ・イープラス・ローチケがあり、貸切公演があり、その中にクレジットカード会員向け販売が加わることもあります。
劇団四季のように、公式の会員制度を中心にチケットを取る作品とはかなり勝手が違います。
私も人気ミュージカルのチケットを探すときは、一か所だけを見て終わりにせず、利用できる正規販売ルートを確認するようにしています。
ただし、闇雲に申し込み口を増やせばいいとは思っていません。
観たい日。
観たいキャスト。
座りたい席種。
予算。
まずそこを決める。
そのうえで、自分が利用できる正規販売ルートを探す。
カード会員向け販売も、その中の一つです。
これくらいの距離感で使うのが、私はちょうどいいと思っています。
まとめ|クレジットカード枠は「もう一つの正規販売ルート」と考えよう
ミュージカルや舞台のクレジットカード枠は、人気公演のチケットを必ず取れる方法ではありません。
「穴場だからライバルが少ない」「このカードを持てば勝率が上がる」「カードを3枚作れば当選確率も3倍になる」といったものでもありません。
公式サイト、出演者ファンクラブ、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットなどと同じように、条件を満たした人が利用できる正規販売ルートの一つです。
さらに、公演によっては通常価格より安い優待価格やスペシャルプライスで販売されることがあります。
「定価なら今回は見送ろうかな」と迷っていた作品が、カード会員向けの価格なら観てみようと思えることもあります。
ミュージカル・舞台目的なら、まず確認候補になるのは、
- エポトクプラザ
- Vpassチケット
- チケットJCB
- ビューカード
- 三菱UFJニコス
あたりです。
セゾン・UCなどの対象カードを持っている方なら、そちらも確認してみましょう。
そして、普段からチケットぴあをよく使うならぴあカード、ローチケをよく使うならLEncoreカードという、プレイガイド系の選択肢もあります。
最初からカードを増やす必要はありません。
まず自分が持っているカードを確認する。
次に、そのカードで利用できるチケットサービスを確認する。
それでも利用できるサービスがなく、今後も舞台を何度も観るのであれば、新しいカードを検討する。
私はこの順番をおすすめします。
もし現在、カード会員向けチケットを利用できるカードを持っておらず、今後もミュージカルや舞台を何度も観るのであれば、年会費永年無料のエポスカードは候補の一つです。
ただし、エポスカードを作ればチケットが取れるわけではありません。
「エポトクプラザという販売窓口も利用できるようになる」。
その点に魅力を感じるなら検討してみてください。
>>エポスカード・エポトクプラザのチケット販売について詳しく見る
行きたい作品が発表されたら、まず公演公式サイトを確認し、公式先行、ファンクラブ、プレイガイド、貸切公演、カード会員向け販売など、その公演で利用できる正規ルートを整理してみてください。
人気ミュージカルのチケットに「絶対取れる必勝法」はありません。
でも、自分が利用できる販売ルートを知っていれば、普段使っているプレイガイドで取れなかっただけで、すぐに諦めずに済むことがあります。
クレジットカード枠も、その選択肢の一つとして上手に使っていきましょう。
ご注意:
クレジットカード会員向けチケットの対象公演、対象カード、販売方法、料金、手数料、優待内容などは変更される場合があります。実際に申し込む際は、公演公式サイトおよび各カード会社・チケットサービスの最新情報をご確認ください。クレジットカードを新規発行する場合も、年会費や利用条件を確認し、ご自身に必要かどうかを判断したうえでお申し込みください。


