帝劇レ・ミゼラブル感想 佐藤隆紀バルジャン、上原理生ジャベール、斎藤司テナルディエデビュー

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帝国劇場ミュージカル『レ・ミゼラブル』2019 プレビュー公演2日目を観劇しました。

今回は、2019年公演でデビューとなりました佐藤隆紀ジャン・バルジャン、上原理生ジャベール、斎藤司テナルディエの感想を中心に、レミゼプレビュー公演2日目の感想を書きます。

素晴らしい新バルジャンと新ジャベールがデビューしましたよ!斎藤さんも良かった!

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帝国劇場ミュージカル『レ・ミゼラブル』2019 プレビュー公演・2日目 感想

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プレビュー初日は「初日なのに千穐楽かと思えるほどの熱量」と、感想を述べました。従来キャスト+新キャストのクオリティが相当に高かったのです。

プレビュー公演2日目は、従来キャストに知念里奈ファンテーヌ、昆夏美エポニーヌ、内藤大希マリウス、小南満佑子コゼット、鈴木ほのかマダム・テナルディエ、上山竜治アンジョルラスと、こちらも申し分ない最強の布陣で。

そして今回、新キャストとしてデビューしたのは、佐藤隆紀ジャン・バルジャン、上原理生ジャベール、斎藤司テナルディエです。

キャスト発表時に、個人的に最も期待を寄せ、絶対にバルジャン似合う!と思ったのが、佐藤隆紀さんのジャン・バルジャンでした。

上原理生さんは2017年までアンジョルラス役として既に長くレ・ミゼラブルに出演している素晴らしい俳優ですし、声質や御本人のオーラや佇まいは、ジャベールにはピッタリだと思っておりました。

斎藤司さんはテレビで人気のコメディアンですが、テレビ番組のカラオケ披露では高い歌唱力を披露されていました。新キャストでありながら、斎藤さんの知名度もあって、レ・ミゼラブルの番宣をかねたテレビの特集放送では、さまざまな番組で広告塔の役割も担っています。

まぁとにかく、プレビュー2日目もどえらい熱量でした。初日もぶちのめされましたが、2日目もガツーンと頭を叩かれました。そんな素晴らしい舞台でした!

最強のバルジャン堂々のデビュー 佐藤隆紀

本当に、素晴らしいジャン・バルジャンがデビューしました。

見る前までは、「シュガーさんのバルジャンはきっと、歌は相当素晴らしく仕上げてくるのだろう」「綺麗に歌い上げる系かな」などと、勝手に想像していました。ともすれば、歌が良ければ良い的な、そんなバルジャンでも良いと思っていました。

でも実際には全く違いました。歌が素晴らしいのはもちろんのこと。佇まい、表情、慈悲深さ、体格、風格と、もうジャン・バルジャンそのものであったと言えます。とてもとても優しいバルジャンでした。

プロローグでは、今のレミゼ演出の主流とも言える怒鳴りをしっかり入れ込んでのダイナミックな歌唱を披露。おお、もっと綺麗に歌うのかと思いきや、これこそ囚人バルジャン!やりきれない怒りが歌でも爆発しています。

冒頭のソロ「バルジャンの独白」は、キー的に相当高いところまでいきますから、本来の佐藤さんのキーよりも高くて、ところどころ若干きつそうにも感じましたけれども、それでもパワーが弱まることなく、しっかりと地声で歌い上げてきます。

もちろん、たっぷりたっぷりのロングトーンが炸裂です。痺れました!

佐藤隆紀さんの歌唱は、歌詞が明瞭に綺麗にに聞こえてくることも特筆しておきます。

特に病院でのバルジャンvsジャベールのシーン。2人が同時に別々のメロディを歌うため、どうしても聞き取りにくいところでした。

しかし、今回の佐藤隆紀さんと上原理生さんは、お二人とも何と歌っているのか、初めてハッキリと聞こえました。声が前に飛んでくることもそうかもしれませんが、お二人の声質の相性も良いのかと思います。

2幕ソロ「彼を帰して」はとにかく極上。とにかく素晴らしかった。もう素晴らしい以外の言葉はでません。必聴ですよ。

2幕、地下道抜け後のバルジャンとジャベールの対決では、ものすごい怒鳴り合いの応酬でした。もうもう震えました!

エピローグでは、完全に憔悴しきったよぼよぼのおじいさんバルジャンに。

小南満佑子さんのコゼットは、泣きながらパパの手を一生懸命にさするんですね、何度も何度も。うぅ。

そんなコゼットに応えるように、弱々しくも優しく微笑む表情をみせた佐藤隆紀さんのバルジャン。もうもう涙が止まりませんでした。オペラグラスと眼鏡両方が曇りました。

いやぁ、繰り返しますが、本当に素晴らしいジャン・バルジャンがデビューしました!佐藤隆紀さん最高です!

バルジャンデビューでこの仕上がりですから、この先半年間のツアー公演でどのように深化されるのか。楽しみで仕方がありません。

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執念を感じた 上原理生ジャベール

上原理生さんのジャベールは思っていた以上に怖かったです。目がギラギラしていて「バルジャン絶対許さん」という感じがものすごく出ていました。

馬車事故後のジャベールとバルジャンのやり取りでは、佐藤隆紀バルジャンが伏目がちなのをいいことに、上原理生さんのジャベールは、もの凄い目力で睨みつけていました。

あのシーンでは、市長=バルジャンだと気づいているように感じました。

上原理生さんはやっぱりめちゃくちゃかっこいいです。ジャベールのロングコートはめちゃくちゃ似合っていましたし、シルバーのロング髪型もお似合いでした。完全にジャベールでした。

そして、怒鳴りあいも凄い迫力でした。病院でもそうですが、特に下水道脱出後のバルジャンとジャベールの怒鳴りはドエライことに。

さらに上原理生さんのジャベールは、バルジャンにゆっくり歩み寄り、ピストルを向けてくるんです。バルジャンに追いついた!というよりも、待ち伏せ成功という感じ。もう執念を感じました。

「星よ」「ジャベールの自殺」では、もうもう素晴らしい歌唱を披露。本当に素晴らしかったです。

上原理生さんのジャベールも、怖くて、かっこよくて、期待していた以上のジャベールでした。素晴らしかったです!

同じことを言いますが、デビューからこのクオリティって。この先もどんどん怖くなり、バルジャンをジリジリ追い詰めるのでしょうね。楽しみです!

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斎藤さんも良かったぞ!斎藤司

斎藤司さんのテナルディエ、良かったです。やっぱり歌がうまい!演技も良かったです。

芸人さんだからと言って、変にアピールすることなく、しっかりとレミゼの世界に溶け込んでいたのはさすがでした。

テレビで「駒田一さんに教えてもらっている」とおっしゃっていた通り、やはり駒田一さんのテナルディエに似ていると思いましたけれども、今後、斎藤さんのオリジナリティがどんどん出てくるのではないかと思います。笑いもとれていましたね。

斎藤司さんも堂々のデビューでした!良かったですよ!

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まとめ

今回も、新キャストの感想中心で短めでしたが、帝劇2019プレビュー2日目感想は一旦これぐらいにしておきます。

2017年から出演している内藤大希さんのマリウスが、今回もとても良かったです。エポニーヌ亡き後の引きずり具合がもう凄いんですよね。エポとの新回転技もバッチリきまっていました!

昆夏美さんのエポニーヌも素晴らしかったです。小南満佑子さんのコゼットも良かったなぁ~パワーアップしていました!上山竜治さんのアンジョもかっこよかった。

いやぁでも、レ・ミゼラブルは一体どうなっているんですかね?!まだ2日目だというのにこの熱量。そしてクオリティの高さ。

レ・ミゼラブル凄すぎるでしょ・・・いいんですかこんな凄いの見せちゃって。

引き続き、レ・ミゼラブルを見届けてまいります。それでは!

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帝国劇場ミュージカル『レ・ミゼラブル』2019年4月16日(火)夜公演のキャスト

ジャン・バルジャン:佐藤隆紀
ジャベール:上原理生
ファンテーヌ:知念里奈
エポニーヌ:昆夏美
マリウス:内藤大希
コゼット:小南満佑子
テナルディエ:斎藤司
マダム・テナルディエ:鈴木ほのか
アンジョルラス:上山竜治

司教:中西勝之
工場長:伊藤俊彦
バマタボア:宇部洋之
グランテール:川島大典
フイイ:木暮真一郎
コンブフェール:鎌田誠樹
クールフェラック:今井学
ジョリ:篠田裕介
プルベール:藤田宏樹
レーグル:深堀景介
バベ:町田慎之介
ブリジョン:佐々木淳平
クラクスー:土倉有貴
モンパルナス:田川景一

ファクトリーガール:島田彩
買入屋:般若愛実
かつら屋:桑原麻希
マダム:湊陽奈
宿屋の女房(女7):伊藤美咲
カフェオーナーの妻(女9):篠崎未伶雅
病気の娼婦(女5):桃菜
鳩(女8):木南清香
あばずれ(女6):小林風花
若い娼婦(女10):みい

ガブローシュ:小林佑玖
リトル・コゼット:桑原愛佳
リトル・エポニーヌ:山本花帆

指揮者:若林裕治

東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』2019 全国ツアー公演概要

帝国劇場ミュージカル『レ・ミゼラブル』

2024年~2025年 全国ツアー公演(東京・帝国劇場、全国巡演)

東京公演
帝国劇場
2024年12月20日(金)~ 2025年2月7日(金)
プレビュー公演:2024年12月16日(月)~12月19日(木)

大阪公演
梅田芸術劇場メインホール
2025年3月2日(日)~3月28日(金)

福岡公演
博多座
2025年4月6日(日)~ 4月30日(水)

長野公演
まつもと市民芸術館
2025年5月9日(金)~ 5月15日(木)

北海道公演
札幌文化芸術劇場 hitaru
2025年5月25日(日)~ 6月2日(月)

群馬公演
高崎芸術劇場
2025年6月12日(木)~ 6月16日(月)

出演:
ジャン・バルジャン:吉原光夫/佐藤隆紀/飯田洋輔
ジャベール:伊礼彼方/小野田龍之介/石井一彰
ファンテーヌ:昆 夏美/生田絵梨花/木下晴香
エポニーヌ:屋比久知奈/清水美依紗/ルミーナ
マリウス:三浦宏規/山田健登/中桐聖弥
コゼット:加藤梨里香/敷村珠夕/水江萌々子
テナルディエ:駒田 一/斎藤 司/六角精児/染谷洸太
マダム・テナルディエ:森 公美子/樹里咲穂/谷口ゆうな
アンジョルラス:木内健人/小林 唯/岩橋 大
ほか

作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
製作:東宝

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