こんにちは、禁断劇場の禁断です。
劇団四季のミュージカル『ウィキッド』といえば、「自由を求めて」「ポピュラー」「あなたを忘れない」など、一度聴いたら忘れられない名曲がたくさんあります。
私は2007年6月17日、東京・電通四季劇場[海]で行われた日本初演の初日から『ウィキッド』を観劇しています。
初めて観たときの衝撃は、今でもよく覚えています。
特に忘れられないのは、第1幕ラストの「自由を求めて」。
あの場面を生のオーケストラとキャストの歌声で体験できたことは、私にとって大切な思い出です。
そんな劇団四季版『ウィキッド』には、日本語で歌われた楽曲を収録した公式CD「ウィキッド 劇団四季キャスト盤」が存在します。
ただし、誰が歌っているのか、どの曲が収録されているのか、ブロードウェイ版や映画版とは何が違うのか。
購入する前に知っておきたいこともあるでしょう。
この記事では、2008年発売の劇団四季キャスト盤について、収録曲全19曲、レコーディングキャスト、CDの仕様、購入先ごとの選び方を詳しく解説します。
記事のポイント
- 劇団四季版『ウィキッド』CDの発売情報と仕様
- 全19曲の収録順と主要な歌唱キャスト
- ブロードウェイ盤・映画サントラとの違い
- 新品・中古CDの購入先と失敗しない選び方
劇団四季『ウィキッド』CDの基本情報
まずは、劇団四季版『ウィキッド』のCDがどのような商品なのか、基本的な情報から確認しましょう。
2008年発売の日本語キャスト盤
劇団四季版『ウィキッド』の公式CDは、2008年7月23日にユニバーサルミュージックから発売された「ウィキッド 劇団四季キャスト盤」です。
2007年6月17日の日本初演から約1年後に発売されたもので、劇団四季創立55周年記念企画の一環として制作されました。
基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ウィキッド 劇団四季キャスト盤 |
| 発売日 | 2008年7月23日 |
| 発売元 | ユニバーサルミュージック |
| 規格品番 | UCCS-1125 |
| JANコード | 4988005521910 |
| CD枚数 | 1枚 |
| 収録曲 | 全19曲 |
| 収録時間 | 約71分31秒 |
| 録音時期 | 2008年4~5月 |
| 歌唱言語 | 日本語 |
| メーカー掲載価格 | 3,143円(税込) |
収録曲は第1幕から11曲、第2幕から8曲。合計19曲が1枚のCDに収められています。
日本語版の歌詞・台本は劇団四季文芸部が担当。
作詞・作曲は、ブロードウェイ版と同じスティーヴン・シュワルツです。
劇団四季の日本語歌唱を自宅で楽しみたい方にとって、まず候補になる1枚ですね。
(出典:ユニバーサルミュージック公式「ウィキッド 劇団四季版」商品情報)
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舞台の生録音ではなくスタジオ録音
購入する前に、ひとつ重要な違いを知っておいてください。
このCDは、2007年の日本初演を劇場で録音したライブ盤ではありません。2008年4~5月にスタジオで収録されたキャストアルバムです。
そのため、実際の舞台で聴こえる客席の拍手や歓声、舞台上の物音などは収録されていません。
また、舞台で行われる台詞のやり取りや場面転換に伴う音楽まで、すべてを収録したものでもありません。
一方で、スタジオ録音には、歌声や伴奏を落ち着いて聴ける良さがあります。
劇場では一瞬で過ぎてしまう細かな歌唱表現にも耳を傾けられますよ。
実は、劇団四季版『ウィキッド』のCDには、あまり知られていない特徴があります。
それは、オーケストラの伴奏に、オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤と同じ録音が使われていることです。
私は劇団四季版とブロードウェイ版の両方のCDを持っていますが、聴き比べると、伴奏が同じ音源であることに気づきます。
つまり、劇団四季版は伴奏も含めてすべて新しく録音したアルバムではなく、ブロードウェイ版のオーケストラ音源に、劇団四季キャストによる日本語の歌声を重ねたものなんです。
このような録音方法は、私が聴いてきたミュージカルのキャスト盤の中でも珍しく、両方のCDを聴き比べる楽しみのひとつになっています。
劇団四季キャスト盤のポイント
2008年に録音された日本語歌唱のCDです。2007年の舞台をそのまま録音したライブ盤ではありません。また、2023年以降の再演キャストを収録した新録盤でもありません。
CDには日本語の歌詞も付属
このCDには、日本語の歌詞を掲載した解説書が付属しています。
歌詞を確認しながら聴けるのは、劇団四季版を選ぶうえで大きな魅力でしょう。
ミュージカルの歌詞は、単に物語を説明しているだけではありません。
登場人物の本音、迷い、相手への感情などが、言葉の選び方に表れています。
特に『ウィキッド』では、第1幕と第2幕で登場人物の立場が大きく変化するため、最初に聴いたときと、物語の結末を知ってから聴いたときとでは、同じ曲でも印象が違ってきます。
なお、中古CDを購入する場合は、歌詞を掲載した解説書が付属しているか確認しましょう。なかにはディスクだけの商品もあるので注意してください。
心配なら、新品を買うのがよいと思います。
劇団四季キャスト盤の歌唱者一覧
劇団四季版のCDを選ぶうえで、収録曲と同じくらい重要なのが歌唱キャストです。
発売当時の日本初演シリーズで活躍した俳優たちが参加しています。
エルファバとグリンダの歌唱者
物語の中心となる二人の魔女を歌っているのは、次の俳優です。
| 役名 | CD収録キャスト |
|---|---|
| エルファバ | 濱田めぐみ |
| グリンダ | 沼尾みゆき |
濱田めぐみさんは、『アイーダ』タイトルロールなど、劇団四季の数々の作品で主演を務めてきた俳優です。
エルファバには、豊かな声量だけでなく、周囲から誤解される苦しさや、それでも自分の信念を曲げない意志を表現する力が求められます。
一方、『オペラ座の怪人』クリスティーヌなども演じた、沼尾みゆきさんが歌うグリンダは、華やかで明るい人物像が印象的です。
しかし、物語が進むにつれて、彼女にも複雑な感情が生まれていきます。
対照的な二人の歌声が重なる場面は、やはり『ウィキッド』の大きな聴きどころでしょう。
特に「大嫌い!」と「あなたを忘れない」を続けて聴くと、二人の関係がどれほど変わったのか、音楽だけでも感じ取れると思います。
フィエロなど主要キャスト
エルファバとグリンダ以外の主なレコーディングキャストは、次のとおりです。
| 役名 | CD収録キャスト |
|---|---|
| フィエロ | 李涛 |
| オズの魔法使い | 松下武史 |
| マダム・モリブル | 森以鶴美 |
| ネッサローズ | 山本貴永 |
| ボック | 金田暢彦 |
| ディラモンド教授 | 武見龍磨 |
| 魔女の父 | 白倉一成 |
| 魔女の母 | 今井美範 |
| 産婆 | 遠藤珠生 |
このほか、男女のアンサンブルキャストも録音に参加しています。
フィエロ役の李涛さんは「人生を踊り明かせ」や「二人は永遠に」、オズの魔法使い役の松下武史さんは「センチメンタルマン」「ワンダフル」などで歌声を聴けます。
ディラモンド教授の「言葉奪われる」は短い曲ですが、作品が持つ社会的なテーマにつながる重要なナンバーです。
『ウィキッド』は二人の魔女だけで成り立っている作品ではありません。
脇を固める登場人物の歌にも、ぜひ注目してみてください。
日本初演初日のキャストとの関係
私は2007年6月17日の日本初演の初日を観劇しました。
そのとき、電通四季劇場[海]で撮影したキャストボードの写真が残っています。

2007年6月17日『ウィキッド』日本初演初日のキャストボード(左側)

2007年6月17日『ウィキッド』日本初演初日のキャストボード(右側)
こうして当時の記録を振り返ると、2008年発売のCDが、日本初演の時代を伝える音源であることをあらためて感じます。
ちなみに、日本初演初日の出演者とCDのレコーディングキャストは、ネッサローズ役だけが異なっています。
2023年以降の再演キャスト盤は?
2023年に東京で約7年ぶりの再演が実現し、その後、2024~2025年には大阪でも上演されました。
最近の公演を観た方なら、そのときのエルファバやグリンダの歌声をCDで聴きたいと思うかもしれません。
ただし、現在販売されている劇団四季キャスト盤に収録されているのは、2008年当時のキャストの歌声です。
2023年以降の再演キャストによる新録盤ではありません。
『ウィキッド』CD全19曲の収録一覧
ここからは、劇団四季キャスト盤に収録されている全19曲を、CDの順番どおりに紹介します。
日本語の曲名に加え、ブロードウェイ版の英語タイトルも併記しました。海外版のCDと聴き比べるときにも参考にしてください。
第1幕の収録曲11曲
第1幕は、エルファバとグリンダの出会いから、物語の大きな転換点までを描きます。
| 曲順 | 劇団四季版の曲名 | 英語タイトル |
|---|---|---|
| 1 | グッド・ニュース | No One Mourns the Wicked |
| 2 | シズ大学(校歌) | Dear Old Shiz |
| 3 | 魔法使いと私 | The Wizard and I |
| 4 | 大嫌い! | What Is This Feeling? |
| 5 | 言葉奪われる | Something Bad |
| 6 | 人生を踊り明かせ | Dancing Through Life |
| 7 | ポピュラー | Popular |
| 8 | 私じゃない | I’m Not That Girl |
| 9 | エメラルドシティー | One Short Day |
| 10 | センチメンタルマン | A Sentimental Man |
| 11 | 自由を求めて | Defying Gravity |
序盤の「魔法使いと私」では、エルファバが未来への希望を歌います。
そして「大嫌い!」では、まったく性格の異なる二人の掛け合いが展開されます。
「人生を踊り明かせ」「ポピュラー」と続くあたりは、作品の華やかさが特に際立つところですね。
しかし、その裏側では、オズの国をめぐる不穏な出来事が少しずつ進行しています。
第1幕ラストの「自由を求めて」は、それまでの出来事が一気につながる圧巻のナンバー。
劇場でも、一幕が終わると必ずと言っていいほど、客席からどよめきが起きますよね。
私はこの曲を聴くたびに、日本初演を観た日のことを思い出します。
第2幕の収録曲8曲
第2幕は、二人が別々の道を歩み始めたあとを描きます。
第1幕と比べると、楽曲にも切実さや緊張感が増していきます。
| 曲順 | 劇団四季版の曲名 | 英語タイトル |
|---|---|---|
| 12 | 魔女が迫る~この幸せ | Thank Goodness |
| 13 | ワンダフル | Wonderful |
| 14 | 私じゃない~リプライズ | I’m Not That Girl (Reprise) |
| 15 | 二人は永遠に | As Long As You’re Mine |
| 16 | 闇に生きる | No Good Deed |
| 17 | 魔女を殺せ | March of the Witch Hunters |
| 18 | あなたを忘れない | For Good |
| 19 | フィナーレ | Finale |
第2幕で私が特に好きなのは、「闇に生きる」と「あなたを忘れない」です。
「闇に生きる」は、エルファバが追い詰められていく状況と、内側からあふれる激しい感情を描いたナンバー。
一方、「あなたを忘れない」は、エルファバとグリンダの友情を象徴する楽曲です。
同じ人物が歌っているのに、こんなにも異なる表情がある。第2幕の音楽を聴くと、『ウィキッド』の奥深さを改めて感じます。
CDで全編の音楽を聴ける?
ここで注意したいのは、全19曲収録だからといって、舞台で使用されるすべての音楽を完全に収めたものではないことです。
舞台では、楽曲の前後に台詞が入り、人物の移動や舞台転換に合わせた音楽も使用されます。
また、台詞と音楽が一体になって進む場面も少なくありません。
CDは、それらをすべて記録した完全実況盤ではなく、主要なミュージカルナンバーを鑑賞するためのアルバムです。
そのため、CDを最初から最後まで再生しても、舞台のすべての展開がそのまま再現されるわけではありません。
ただ、物語の重要な感情の流れは、収録曲を順番に聴くことで十分に感じられると思います。
第2幕の重要な未収録曲
実は、劇団四季版とブロードウェイ版のCDには、共通して収録されていない重要なナンバーがあります。
第2幕でネッサローズ、エルファバ、ボックが登場する「The Wicked Witch of the East」です。
この曲は舞台では重要な場面で歌われるのですが、2003年のブロードウェイ・キャスト盤にも、2008年の劇団四季キャスト盤にも収録されていません。
収録されなかった理由は分かりませんが、物語の核心に触れる場面なので、ネタバレへの配慮もあったのかな、と私は思っています。
ただ、私はこの曲がCDに入っていないのが、ずっと残念なんですよね。
そして、2025年に発売された映画『ウィキッド 永遠の約束』のサウンドトラックで、ようやく「The Wicked Witch of the East」が収録されました。
しかし、映画版では楽曲の内容や演出が舞台版から変更されています。
そのため、長年親しんできた舞台版とは、だいぶ違う印象を受けました。
いつか舞台版の「The Wicked Witch of the East」も、正式なキャスト録音で聴いてみたいものです。
劇団四季版CDで聴きたい名曲
全19曲の中から、特に注目したいナンバーをいくつか紹介します。
好きな曲には個人差がありますが、ここでは日本語歌詞と歌唱表現の魅力が伝わりやすい曲を選びました。
自由を求めて
「自由を求めて」は、第1幕のフィナーレを飾る代表曲です。
エルファバが、自分の信念に従って生きることを決意する場面で歌われます。
この曲は、単に高い音を力いっぱい歌えば成立するものではありません。
周囲からどう見られようとも、自分が正しいと信じることを貫く。
その決意に至る過程が歌声に込められているからこそ、心を動かされるのでしょう。
私が2007年の日本初演で衝撃を受けた理由のひとつも、この場面でした。
日本語で歌われることで、エルファバの意志が直接伝わってくる感覚があります。劇団四季版を聴くなら、絶対に外せない1曲ですよ。
ポピュラー
「ポピュラー」は、グリンダの魅力が詰まった楽しいナンバーです。
エルファバを人気者にしようと、グリンダが自分なりの方法で助言する場面で歌われます。
軽快でコミカルな曲ですが、実際に歌うとなると、言葉のリズムや人物の性格を表現するのが難しそうだと感じます。
特に劇団四季の日本語版では、歌詞を理解しながらグリンダの性格や、二人の距離が縮まっていく様子を楽しめます。
映画版やブロードウェイ版を先に聴いた方にも、ぜひ日本語版を聴き比べてほしいですね。
闇に生きる
「闇に生きる」は、第2幕でエルファバが歌う迫力のナンバーです。
第1幕の「自由を求めて」と同じく、エルファバの内面が激しく表現される曲ですが、その感情は大きく異なります。
希望を抱いて未来へ向かおうとしていた彼女が、いくつもの出来事を経験し、深い苦しみを背負うことになる。
その変化を、歌声の勢いや言葉の響きから感じ取れるのが、この曲の面白さだと思います。
私は『ウィキッド』の第2幕にある、こうしたダークな展開が大好きです。
初めて観たときは意外でしたが、作品を繰り返し観るうちに、むしろ第2幕があるからこそ『ウィキッド』は特別なのだと感じるようになりました。
あなたを忘れない
「あなたを忘れない」は、エルファバとグリンダが歌うデュエット曲です。
この曲の魅力は、二人の歌声が単に美しく重なることだけではありません。
最初は互いを嫌っていた二人が、友情を育み、それぞれの道を歩むようになる。
その長い時間が、ひとつの歌の中に凝縮されています。
劇団四季版の日本語歌詞で聴くと、相手との出会いが自分に何をもたらしたのか、言葉の意味がより身近に感じられるでしょう。
初めて聴くときと、舞台を最後まで観てから聴くときでは、受け止め方が変わるナンバーです。
ブロードウェイ盤との違い
『ウィキッド』には劇団四季版以外にも、さまざまな音源があります。
特にオリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤は、ミュージカルファンならぜひ聴いてほしいアルバムです。
英語版はオリジナルの魅力
2003年にブロードウェイで開幕した『ウィキッド』では、エルファバ役をイディナ・メンゼル、グリンダ役をクリスティン・チェノウェスが演じました。
オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤では、この二人の歌声を楽しめます。
作詞・作曲を担当したスティーヴン・シュワルツの楽曲を、オリジナルの英語歌詞で聴ける点が大きな魅力です。
私はブロードウェイ・キャスト盤も大好きで、観劇前の予習や観劇後に作品を振り返るときにおすすめしています。

オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤(輸入盤)のCDパッケージ
英語版と日本語版を聴き比べると、同じ曲でも言葉の響きやリズム、歌唱表現が異なることに気づきます。
特に「Defying Gravity」と「自由を求めて」は、どちらの言語でも作品の重要な場面を支える名曲です。
劇団四季版は日本語歌詞が魅力
劇団四季キャスト盤の良さは、何といっても日本語で歌われていることです。
もちろん、英語が分からなくても海外版の音楽は十分楽しめます。
しかし、登場人物の感情を言葉として理解できることには、また違った魅力があります。
例えば「大嫌い!」では、対照的な二人のやり取りが日本語で軽快に展開されます。
また、「あなたを忘れない」のような感情を伝える楽曲では、言葉の意味がそのまま心に届くように感じる方も多いでしょう。
劇団四季で観劇した舞台を振り返りたいなら、やはり日本語キャスト盤が第一候補になると思います。
劇団四季盤と海外盤の比較
| 比較項目 | 劇団四季キャスト盤 | ブロードウェイ盤 |
|---|---|---|
| 歌唱言語 | 日本語 | 英語 |
| エルファバ役 | 濱田めぐみ | イディナ・メンゼル |
| グリンダ役 | 沼尾みゆき | クリスティン・チェノウェス |
| 収録曲数 | 19曲 | 19曲(通常盤) |
| 発売年 | 2008年 | 2003年 |
| 主な魅力 | 日本語歌詞と四季の歌唱 | 英語のオリジナル歌唱 |
| オーケストラ伴奏 | ブロードウェイ盤と同じ録音 | オリジナル録音 |
どちらか一方が優れているというより、作品をどう楽しみたいかで選ぶのがいいでしょう。
日本語の歌詞をじっくり味わいたいなら劇団四季版。オリジナルの歌唱や英語の響きを楽しみたいならブロードウェイ版がおすすめです。
「フィナーレ」の違い
最後の収録曲「フィナーレ」には、ちょっと面白い違いがあります。
私が所有しているオリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤では、オーケストラの伴奏が流れている間、台詞が入らず無言になっている箇所があります。
ところが、劇団四季キャスト盤では、同じ箇所の音楽に、舞台版と同じように一部の台詞が重ねられているんです。
ブロードウェイ盤で台詞が省かれているのは、結末のネタバレを避けるためなのかな、と私は思っています。
ただし、実際の理由は分かりません。
ほんのわずかな違いですが、両方のCDを持っていると、こういう発見があるのも面白いところですね。
映画版サントラとの違い
映画『ウィキッド ふたりの魔女』『ウィキッド 永遠の約束』から作品を知った方は、映画のサウンドトラックとの違いも確認しておきましょう。
映画版と舞台版は別の録音
映画版のサウンドトラックは、映画の出演者による歌唱を収録したものです。
英語版では、エルファバをシンシア・エリヴォ、グリンダをアリアナ・グランデが演じています。
劇団四季のCDに、この二人の歌声が収録されているわけではありません。
また、映画は前編と後編に分かれているため、サウンドトラックもそれぞれの作品に対応したものが発売されています。
一方、劇団四季キャスト盤は第1幕・第2幕の主要曲を1枚に収めたアルバムです。
映画から入った方が、日本語の舞台版を聴いてみたいと思った場合には、劇団四季キャスト盤がぴったりでしょう。
映画の吹替版とも歌唱者が違う
もうひとつ、勘違いしやすいのが映画の日本語吹替版です。
劇団四季版のCDは、映画の日本語吹替キャストによるサウンドトラックではありません。
映画版と舞台版では歌唱者だけでなく、演技の方法や音楽の演出も違います。
映画では映像によって表現できる細かな感情も、舞台では歌声、台詞、身体表現を通じて客席へ届ける必要があります。
同じ作品でも、表現の違いを楽しめるのが『ウィキッド』の面白いところですね。
劇団四季『ウィキッド』CDの購入方法
劇団四季キャスト盤は、発売から年月が経過していますが、現在も新品を取り扱う販売店があります。
ただし、販売価格や在庫、送料は購入先によって異なります。
劇団四季公式ショップで買う
劇団四季のオフィシャルウェブショップには、「【CD】ウィキッド 劇団四季版」の商品ページがあります。
2026年11月6日の確認時点では、税込3,143円で掲載されています。
公式ショップで購入する利点は、劇団四季の公式商品として確認できること。
ほかの『ウィキッド』グッズやプログラムと一緒に購入することもできます。
(出典:劇団四季オフィシャルウェブショップ「ウィキッド 劇団四季版」)
ただし、送料を含む支払総額や在庫状況は、注文前に確認しておきたいところです。
なお、劇団四季のグッズ販売については、劇団四季のグッズをチケットなしで購入する方法でも解説しています。
Amazon・楽天・Yahoo!でも買える
普段使っている通販サイトで購入するなら、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングを比較してみましょう。
それぞれの通販サイトで、商品名だけでなく、品番「UCCS-1125」やJANコード「4988005521910」を使って探すと、目的の商品を見つけやすくなります。
Amazonで劇団四季キャスト盤の価格と在庫を確認する場合は、販売元と発送元にも注目してください。
新品として掲載されていても、出品者によって価格や配送条件が異なることがあります。
楽天市場では、楽天市場で劇団四季版『ウィキッド』CDの販売価格を比較すると、店舗による送料やポイント還元の違いが分かります。
Yahoo!ショッピングを利用する方は、Yahoo!ショッピングで同じ品番のCDを探すとともに、配送予定や利用できるポイントも確認しましょう。
価格比較で見るべきポイント
商品代金が安くても、送料を加えると別の販売店より高くなることがあります。ポイント還元も含め、実際に支払う金額で比較するのがおすすめです。
新品と中古はどちらがおすすめ?
新品にこだわらないなら、中古CDも選択肢になります。
中古のメリットは、新品より安く購入できる可能性があることです。
ただし、必ず安いとは限りません。
古いミュージカルCDの中には、流通量が減った結果、中古価格が上昇する商品もあります。
今回の劇団四季キャスト盤については、2026年11月時点でも新品の販売ページが確認できるので、最初から中古に絞る必要はないでしょう。
中古を購入するときは、ディスクの傷、ケースの状態、歌詞解説書の有無を確認してください。
特に歌詞を見ながら楽しみたい方は、解説書が付属している商品を選ぶのがおすすめです。
品番と収録キャストを確認する
販売店によっては、商品名が「ウィキッド 劇団四季版」「ウィキッド 劇団四季キャスト盤」など、少し異なる表記になっています。
同じ商品を指している場合もありますが、名前だけでは判断しないほうが安心です。
購入前には、次の3点を照らし合わせましょう。
- 規格品番が「UCCS-1125」であること
- 発売日が「2008年7月23日」であること
- 濱田めぐみ・沼尾みゆきなどが参加した全19曲のCDであること
なお、販売価格や在庫は変動します。正確な情報は発売元・各販売店の公式ページで確認し、購入条件に不明点があれば販売店へ相談してください。
劇団四季CDと音楽配信の違い
最近は音楽をCDではなく、スマートフォンや音楽配信サービスで聴く方も多いでしょう。
では、劇団四季版『ウィキッド』を聴くために、必ずCDを購入する必要があるのでしょうか。
劇団四季版CDはサブスクで聴ける?
劇団四季版『ウィキッド』のキャストアルバムは、以前は音楽サブスクで全19曲を聴くことができました。
しかし、2026年11月現在、劇団四季キャスト盤の全19曲は聴き放題で配信されていません。
SpotifyやAmazon Musicなどには、以前のアルバムページが残っている場合がありますが、ページが存在していても実際には楽曲を再生できないことがあります。
一方、現在もサブスクで聴ける劇団四季キャストの楽曲が2曲あります。
- 人生を踊り明かせ
- ポピュラー
この2曲は、2013年に発売されたブロードウェイ・キャスト盤の『Wicked (Original Broadway Cast Recording / Deluxe Edition)』に、追加収録されたものです。
つまり、劇団四季キャスト盤そのものが配信されているわけではなく、ブロードウェイ盤のデラックス・エディションに収録された日本語歌唱の2曲を聴けるということですね。
私は現在、YouTube Musicを契約していますが、こちらも同じ状況です。
ですので、「自由を求めて」「闇に生きる」「あなたを忘れない」などを含め、劇団四季版の全19曲を通して楽しみたいなら、現在はCDを購入するのが一番確実になります。
CDなら歌詞と音源を手元に残せる
CDを購入するメリットは、音源を物理的に所有できることです。
音楽配信サービスは便利ですが、配信契約や提供内容の変更によって、これまで聴けた作品が聴けなくなる場合があります。
一方、CDなら再生できる機器がある限り、自分の好きなタイミングで楽しめます。
特に劇団四季の過去のキャストを収録したアルバムは、当時の歌唱を残す記録としての価値もあります。
私のように長年ミュージカルを観ていると、昔のキャストや舞台の音楽を、何年も経ってから聴き返したくなることがあるんですよ。
そう考えると、CDを手元に持っておく楽しみも、まだまだ大きいと思います。
初演から観続けた私と『ウィキッド』
ここで少し、私自身の『ウィキッド』との付き合いについてお話しします。
CDの収録キャストや作品の魅力を考えるうえでも、日本初演で受けた衝撃は外せません。
2007年の日本初演が忘れられない
2007年6月17日、東京・電通四季劇場[海]で『ウィキッド』の日本初演が開幕しました。
私は「四季の会」の会員先行予約で自力でチケットを取り、初日を観劇しました。
当時は『オペラ座の怪人』を相当な回数観ていた時期でしたが、『ウィキッド』はまた違った衝撃を与えてくれた作品です。
華やかで明るい第1幕から一転して、第2幕では物語がどんどん暗い方向へ進んでいきます。
それが意外で、しかも、ものすごく良かったんです。
その後は毎週のように前日予約を利用して劇場へ通うことになりました。
東京初演ではオーケストラの生演奏があり、キャストの歌声と音楽が一体になって押し寄せてくるような舞台を何度も体験しました。
今でも、あの時期の『ウィキッド』は特別な存在です。
大阪や海外公演でも観劇
東京初演のあと、『ウィキッド』は大阪、福岡、名古屋などでも上演されました。
私も大阪へ足を運び、名古屋でも観劇しています。
また、海外では韓国公演やロンドン・ウエストエンド公演も観ました。
ロンドンで印象的だったのは、観客が本当によく笑っていたこと。日本の客席とは反応が違い、文化の違いも感じました。
もちろん、英語で聴く『ウィキッド』の歌声やオーケストラも素晴らしかったですよ。
こうした経験があるので、私は日本語版だけでなく、ブロードウェイ版のCDもおすすめしたくなります。
同じ作品でも、言語やキャストが変われば、聴こえ方はかなり違うものです。
2027年東京再演も楽しみ
2023年の東京再演では1回、2024~2025年の大阪再演では5~6回ほど観劇しました。
チケット代も以前より高くなり、昔のように毎週通うのは難しくなりましたが、それでも『ウィキッド』は大好きな演目です。
そして2027年5月には、東京・JR東日本四季劇場[春]で再演が予定されています。
2007年の日本初演から20周年という節目の公演。
特に映画版をきっかけに新たに『ウィキッド』を知った方にも、ぜひ劇団四季版を観てほしいですね。
公演情報については、劇団四季『ウィキッド』2027年東京公演のチケット・日程・キャスト情報で詳しく紹介しています。
劇団四季『ウィキッド』CDのFAQ
Q1. 劇団四季版『ウィキッド』のCDは何曲入りですか?
A. 全19曲入りです。第1幕の11曲と第2幕の8曲を収録した1枚組CDで、「自由を求めて」「ポピュラー」「闇に生きる」「あなたを忘れない」などの代表曲を日本語で楽しめます。収録時間は約71分31秒です。
Q2. CDのエルファバとグリンダは誰ですか?
A. 2008年発売の劇団四季キャスト盤では、エルファバを濱田めぐみさん、グリンダを沼尾みゆきさんが歌っています。2007年日本初演シリーズの時代を伝える録音です。2023年以降の再演キャストによる歌唱ではありません。
Q3. CDには日本語の歌詞カードが付いていますか?
A. はい。日本語歌詞を掲載した解説書が付属しています。ただし、中古品では付属品が欠けている場合があるため、購入前に商品説明を確認してください。歌詞を読みながら作品を楽しみたいなら、解説書付きのものがおすすめです。
Q4. 劇団四季の『ウィキッド』CDは今でも買えますか?
A. 2026年11月6日時点では、劇団四季オフィシャルウェブショップや一般のCD販売店に商品ページがあり、新品を取り扱う店舗も確認できます。発売から年月が経過しているため、注文前に最新の在庫・価格・送料を確認してください。
Q5. 劇団四季の『ウィキッド』はDVDでも見られますか?
A. 劇団四季版『ウィキッド』の舞台本編を収録した一般販売用DVD・Blu-rayは、2026年11月時点で確認できません。今回紹介したCDは音楽を楽しむためのもので、舞台映像は収録されていません。映画版のDVD・Blu-rayとは別の商品です。
まとめ|劇団四季『ウィキッド』CDの選び方
劇団四季版『ウィキッド』のCDは、2008年7月23日に発売された「ウィキッド 劇団四季キャスト盤」です。
濱田めぐみさんのエルファバ、沼尾みゆきさんのグリンダを中心に、日本初演シリーズの時代を代表するキャストの歌声を楽しめます。
収録曲は全19曲。「自由を求めて」「ポピュラー」「あなたを忘れない」など、作品の魅力を伝える名曲が揃っています。
日本語の歌詞と劇団四季ならではの歌唱を楽しみたいなら、まずこのキャスト盤を選ぶのがおすすめです。
一方、オリジナルの英語歌唱を楽しみたい方はブロードウェイ盤、映画で聴いた歌声を楽しみたい方は映画版のサウンドトラックを選びましょう。
劇団四季キャスト盤を購入する際は、品番「UCCS-1125」、歌唱キャスト、付属品を確認し、在庫と送料を含めた価格を比較してください。
禁断のワンポイントアドバイス
2027年の東京公演に向けた予習にも、過去の観劇を思い返す時間にも。
あなたにとって大切な『ウィキッド』の音楽を、ぜひお気に入りの1枚で楽しんでください。


