劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』感想・観劇レポ一覧

川口竜也フロロー堂々のデビュー!観劇レポ:2018年5月25日(金)の感想

劇団四季ノートルダムの鐘感想:川口竜也フロロー堂々のデビュー!

川口竜也(かわぐちたつや)さんはフリーのミュージカル俳優・歌手

主人公ジャン・バルジャンを追い詰める宿敵、帝国劇場ミュージカル「レ・ミゼラブル」ジャベール役(2013, 2015, 2017, 2019)ほか、「エリザベート」「ジキル&ハイド」「スカーレット・ピンパーネル」「王家の紋章」「手紙」などミュージカルを中心に活躍。2018年10月には新作ミュージカル「生きる」の出演が決定しています。

川口竜也さんは、劇団四季ミュージカルの出演は今回の『ノートルダムの鐘』フロロー役が初となります

私の中では、川口竜也さんと言えばもうジャベール!なのです。川口ジャベールめちゃくちゃエエんですよ。この項の頭にYouTubeを貼ったので「星よ」の歌唱披露を存分に堪能してください。

「ストーカー気質」であることや「悪役」であることなど、ジャベールとフロローは共通点は多いです。神に仕える立場であるということも。

この二役は単純に悪役か?と問われれば深く言えば違うかもしれませんが、一応「善」(バルジャン、カジモド)に対する「悪」(ジャベール、フロロー)としておいたほうがわかりやすいですよね。その考えで大丈夫だと思います。

「レ・ミゼラブル」と「ノートルダムの鐘」は大元のプロダクションは別(レミゼはキャメロン・マッキントッシュ、ノートルダムはディズニー)ですが、巨匠 ヴィクトル・ユーゴーの文学作品が原作という点では共通しています。

ちなみにTwitterのファンの間ではこの2作品を行き来しHASHIGO観劇することを、ユーゴーに掛けて「ヴィクトル融合」と呼んでいますね。まぁダジャレです。

川口竜也さんだけでなく、カジモド役の海宝直人さん(客演)を始め、クロパン役の阿部よしつぐさん(四季)。ルイ11世役の安部三博さん(客演)や聖アフロディージアス役の高舛裕一さん(客演のち四季に入団)など、「レ・ミゼラブル」の実力派キャストがカンパニーとして多く参加しているのが『ノートルダムの鐘』です。

キャストでも「ヴィクトル融合」が実現しているのです。何らかの宿命を感じるこの2作品。どっちも好きです。どちらかしか見たことがないという方は、見ていない方も是非ご覧になってください。

今回の『ノートルダムの鐘』では、2018年4月8日の横浜公演開幕時点でフロロー役に川口竜也さんが入っていることで大きな話題になりました。

ノートルダムの鐘の追加キャストにジャベールがフロロー!ヒー!」となったのです。私もヒーヒー言いました。

そして遂に2018年5月25日にフロローデビュー実現となりました。ヒー!

出演発表は前日でした。劇団四季では事前にキャストスケジュールを出さない方針なのです。

四季ファン歴は長いので突然キャスト発表することには慣れていたつもりでしたが、今回は流石にヒーヒー言いました。いや、仕方ありません。

実は映画版フロロー役 村俊英さんのデビュー(レポ準備中)で横浜に突発観劇して間もない時期だったため、今回の川口フロローデビューを見に行くにはかなり無理くりだったのですが、急遽公演チケット(と新幹線チケット)を手配し、突発日帰り観劇をしてきました。

レミゼでジャベールを演じる川口竜也さんは素晴らしかったですし大好きな俳優ですから、フロローも絶対良いに違いないと確信していました。

まぁごちゃごちゃ言い訳していますが、ようするに欲望の赴くままにお金を支払ったということです。(笑)

そして見に行った結果は大正解・大満足でした川口竜也フロローは堂々のデビューでしたいや、めちゃくちゃ凄かったです!やばすぎ!最高!

川口竜也さんは大変に素晴らしいフロローを初日から演じられたのです。びっくりしました!

カーテンコールでは速攻でオール・スタンディング・オベーションになりました。いやそりゃそうでしょう。あんなの立たずにはいられません。我慢できませんでした!

想像以上のフロローを演じられました!またすぐにでもリピートしたい勢いです。

川口竜也さんが演じるフロローは、役作りのアプローチがこれまでのフロローのイメージとは変わり、一味も二味も違いました。

そして、驚くほどの演技力に魅了されました。度肝を抜かれました。

私は初めてこの作品でフロローの心情を察してしまい、ラストシーンでは涙が止まりませんでした。それほど凄かったんです。

カジモドやエスメラルダで泣いていた人(私)が、まさかラストでフロローに感情移入して泣くことになるなんて!

それだけではありません。フロローに対しては強い恐怖心を抱きました。これはきっとカジモドやエスメラルダが感じたであろう、逃げ場は一切ない、鬼気迫る演技に怯え、息を呑みました

川口フロローに追い込まれる疑似感覚とでもいいましょうかね。とにかくめちゃくちゃ怖かったです!

見た目にも渋くてカッコいいですし、強面で目が大きいですから、半端ない凄みです!

そして何と言っても川口竜也さんの美声です。ジャベールで知ってたけど、声がヤバすぎです。

歌声が良いのはもちろんのこと、台詞を話す声までいちいちエエ声です低音がビンビン響きます

大合唱の中でもフロローの歌声が地を這います!これ、大袈裟でも何でもないので体感して頂きたいです!

KAATのノートルダムの鐘は極上音響で、更に歌ウマキャストがズラリ勢揃いしています。

その極上環境に加えての川口竜也フロローの美声・ヘルファイアーが炸裂ですよ。ええんですか?こんな凄いことをやってしまって・・・

さて、前置きが長くなりましたがここからは川口竜也さんが演じたフロロー像を私なりの解釈で簡単にレポートします。

先にお断りしておくと、この記事は川口竜也さんのフロローデビュー日の観劇感想・レポであり、今後演じ方は変えていかれる可能性があります。

また、ミュージカル『ノートルダムの鐘』は、演者によって解釈や演技の幅をある程度委ねられている作品であります。

ですからどの方が演じるフロローが正解なのか?という答えはありません。カジモドやエスメラルダやフィーバスにも、同じことが言えます。

実際に舞台を見た人が何かを感じればそれが答えであり正解ですし、突き詰めればキャストの比較や違いを考えて楽しむこともできます。

初演キャストの芝清道さん、野中万寿夫さん。映画オリジナルキャストの村俊英さんが演じるフロローも大変素晴らしいのです。私は皆さん好きなのであしからずご了承ください。

当然、当日演じられたキャストは皆さん素晴らしかったのです。文字数の都合により全員のレポはできませんことをお許しください。

そして大事なことですが、この記事ではラストシーンの結末部分についても言及しますので未見の方は注意してください。ネタバレします!

感想はもちろん私の私感です。それでは書きます。

 

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